柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

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2008-02-11 10:17:57 | Weblog
岩国、福田さんの勝ち、米軍移転容認派の勝ちでした。結果からあれこれ遡るは簡単です、暫く玉石混淆の評論が次々に現れるでしょう。失礼ながら私は井原対反井原と思っていました、井原対福田ではなく。いえ、前回の市長選は大差の勝負でした、福田さんでなければ今回の選挙は勝てなかったでしょう、岩国事情を考えれば。福田さんだから勝てたという説には与します、が、これだけ岩国には反井原もいたという事実です。実質まことに賛否二分していたという結果です、得票見ると。嫌気、厭気、閉塞感。国に反対するはいいのだけれどどうにも動かない状況、岩国事情をどう整えようと変わりそうにない状況、市民には見えていますから。井原さんがここまで引っ張ったからこれだけ市民の意見というのがはっきり見えたということでもあるのでしょう。おそらくどの地でこの手の判断があったとしても岩国の如く賛否半々になるんでしょうね、これはいい雛形、前例になるんじゃないんでしょうか。政治学とか社会学の学者達には格好の事例になるのでしょうね。ひとつ感心したのは(もっと強調するべきとも思いましたが)当確が出た後のインタビューで福田さんが井原さん支持の人達に宛てて岩国のために伴にやりましょうという趣旨のことを言っていました。まさに半々であったことを踏まえて見ても、これはいいコメントでしたね。争点(艦載機移転問題)をはぐらかされたというのが井原さんの敗戦の弁でした。これが勝者と敗者の差ではあるのですが、諸行無常を感じたことでした。
 時津風部屋前の親方、逮捕されて保身に汲々としています、いかな弁護士に誘導されているとは言え報道にこぼれてくるのは、俺は知らぬ、皆勝手に弟子達がやったことだ、しごきの現場など見ていないなどなど言い逃ればかり。実行犯の兄弟子達は、親方の命令は絶対だからやったんだと言います。こんな親方の元にいたのかと思うと連中も情けないでしょうね。横綱の品格をあれこれ問う前に、って事になりますわねこれじゃぁ誰が聞いても。一親方の資質の問題、性格の問題に終わらせようとする相撲協会の態度が問われますか(すでにワンワン叩かれていることですが)。名選手必ずしも名監督ならずです。叩かれてきた人はきっと叩きます。しごかれてきた人はきっとしごきます。この連鎖(学者が使う、新聞がよく使う単語です)をどう断つのか。元力士に経営させている所から変えるべきなんでしょうね。大金掛けて手に入れる利権です、はいそうですかって連中手放すわけがないですけれど。
 「結婚しようよ」という映画見ました。言わずと知れた拓郎の大ヒット曲、拓郎をメジャーに引き上げた曲です。ベストテンのずっと前、芳村真理の夜のヒットスタジオ華やかかりし頃、夜の8時台に歌謡曲番組がいくつかあった時代があって、記憶に強いのは愛川きんやが司会していたヒット30だったかの番組、森田健作、チューリップ、朱里エイコのいい時代、その時代にこの歌が売れて、でも拓郎TVに出ないんです。フォーク歌手はTVに出ないってフォーム作ったのもこの時代でしたか。心待ちにして、出てこないことをそれなりに楽しんでいた心持ちを覚えています、TV少年でしたから、高校生時分よく覚えています。その後、このラインに乗って売れてもTVに出ないのが中島みゆきであり陽水であり矢沢永吉でしたね。ま、それは措いて映画の話。三宅裕二と真野響子の演ずる夫婦の物語なんですが、後ろに拓郎の曲が散りばめられるんです。劇中、拓郎の曲を若いバンドが唄います、これもまたそれなりによし。中の森バンドっていう(おじさん知らない)女バンドが出てくるんですが、おお、このボーカル上手。キャンディーズの曲カバーするんです、そうあの拓郎作曲の二曲。泣けましたよ。拓郎フリークにはもちろん、そうでない人でも私と同世代の人ならすぐに入っていけます。是非ご覧になるといいです。映画見ながら、拓郎の曲が流れるたびに、最近急にトリビュートCDやらDVDやらが慌てるように出されることや、コンサート中止の情報を聞いたりして感じていたこと、ああ、拓郎もうすぐ死ぬのか・・という思いが湧きあがり、それでまた泣いてしまうって繰り返しでした。同時代に生きていられて(それは音楽に限りません、スポーツでも政治でもどの分野についてでもです)幸せだったなと思える人が何人かいるでしょう。リアルタイムに見ていられた、その人の声を聞けたという幸せ。私にとって拓郎はまさにその一人です。拓郎を好きでよかった、拓郎を聞き続けてきてよかった、という思いになるわけです。好きだから聞いていただけのことですけれどね。この人は亡くすには惜しい人だと、本当に思います。大才能ですから。おそらくこの映画を見て多くの人が同じ思いになったんじゃないかと考えてました。是非ご覧下さい。共感してもらいたいと思います。
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