柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

図式

2008-02-08 08:42:27 | Weblog
アナウンサーは原稿を一言一句間違えずにそのまま読むのが仕事なんでしょう、彼らが自分の意志で伝えているのではないことはわかるのですが、繰り返し繰り返し同じ言葉で同じ内容を喋られると不思議な気持ちになるというか、驚きが怒り憤りに変化していくというのか、人に伝える手法として反復というのはものすごく強い効果があるものと感じ入ることです。時津風部屋の前親方が逮捕されました。TVや新聞は警察や検察が公表する事実をそのまま伝達しているだけなんでしょうが、その内容もまた生々しいこと、親方がビール瓶で額を殴って、そのあと兄弟子達にやらせた、柱にくくりつけていたなどなど次々に。どのTV局も同じ色の非難叱責調で叫びます、何度も何度も何度も何度も。いやでも世論は誘導されます。そういう流れにさしてあの北の湖理事長のふてぶてしさ、まだ頭下げないですからね、相撲協会の責任じゃなくあくまで一親方一相撲部屋の内部事情だって言いたいんでしょう。そうやって保身していたいんでしょう。辞めれば話が済むことじゃぁ決してありません、でもこの男が知らん顔しておれる事件でも決してありません。どうなるんでしょうねじゃなくて、どういう造りなんでしょうねこの業界は。
 君が代訴訟と見出しを打って、日経と朝日が記事にしています、いつもの都立高校の左翼教諭の騒動です、卒業式で君が代斉唱の際起立しなかったことで都教育委員会から処分を受けていた教諭が定年退職後の再雇用を申請したのに都が拒否した事を訴えた事件、かの東京地裁が違法、不法行為と判決したそうです。連中はすぐに思想や良心の自由、内心の自由という憲法文言を振り回してなぎ倒しにかかるのです。日本人としての常識、秩序、文化に反していることを棚に上げて、です。事はとっても単純なのですが、連中しつこい。今回の騒動も笑いますわね、再雇用してくれっていうんですから。思想の違う組織にわざわざ入ろうとしなくてもいいことでしょうに。一度処分を受けた組織にどうしてのこのこと再雇用を求めるんですかね。民間の塾とか色々道はありましょうに、当地のような田舎じゃないんですから。これがこの人達の特徴ですわね、とにかく公に噛みつく。権利権利と大騒ぎする。原告の女の弁です、君が代の斉唱時にたった四十秒起立しなかっただけで不採用になったことには憤りを感じていたと。おいおい、たった四十秒なんて言うなら、どうして我慢して立たなかったんだ?唄いたくないなら黙っておけばいい。その場にいたくないなら欠席すればいい。そういう自由は十分に保障されているのに、敢えて儀式を壊すような厳粛な雰囲気を壊すような行為をするのは明らかに作為ですわね。この人達の権利意識にかかると、今住んでいる社会の常識なり秩序なりは二の次に置かれるんです。違うでしょうにねぇ。
 インドのマリハシが死んだって記事です。ビートルズが、いや正確にはジョージハリスンが心酔したインド思想家です。彼らの音楽に大きな影響を与えた人として有名です。彼らに影響を与えた東洋人、そういう表記もされます、この人ともう一人はシタール奏者のラビ・シャンカールです。他の三人は早々に(その嘘臭さを嗅いで)離れていったのですが、ジョージはずっと離れませんでした、彼の発表した音楽にそれは明らかです。ジョージといえばインド音楽という図式もできました。先にDVDにもなっているジョージの追悼コンサートでも、前半はシタールやらタブラやらの奏者を集めてラビシャンカールが演奏してました、長々と。ジョージの方がうんと先に逝ってしまったのが何とも皮肉ではあります。ジョージのお陰で、良くも悪くも、インド音楽が、特にシタールという楽器が世界的に有名になったのですから。時間は容赦なく過ぎていきます。ジョンが死んで28年です。
コメント
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