新型コロナウイルスの感染拡大を受け、フランスではとうとう外出制限が3月17日正午(現地時間)から実施されることになってしまいました。
外出しなければできない仕事、生活必需品の買い出し、病院への通院などを除き、外出すると罰則が適用される可能性があるという、厳しい内容です。
お店も、スーパーやドラッグストアはいいけれど、レストランやカフェ、バーなどは営業できず、人々は家にこもるしかありません。
予定では、私は先週一週間をフランスのブルゴーニュで過ごすことにしていましたが、酸かする予定だった試飲イベントが中止になり、フライトが運休となったので、フランス行きそのものをキャンセルせざるを得ませんでしたが、無理に行かなくて正解でした。
それでも、前回買い忘れたバターやチーズ、オリーブオイルなどの食材を買うつもりにしていましたし、地元んおビールや食事も楽しみにしていました。
が、それも、通常時だからこそのこと。
今回は仕方ありません。
そういえば、過日、フランスの田舎の村のカジュアルレストランで食べたランチのグラタンが素晴らしくおいしかったので紹介します。初めての味でした。
こんな料理があるんですね。
卵とチーズのホワイトグラタン@フランスの田舎の村
味が濃く、とってもクリーミーなゆるーいチーズクリーム&ホワイトソースがアツアツのグラタンで、中には卵が入っていました。
グラタンに入っている卵というと、茹でたまごだと思いますが、これは生卵の黄身をぽとっと落としています。
黄身は完全に固まっておらず、かといってゆるすぎず、絶妙な、それこそ温泉卵状態のとろ~り加減でした。
この卵に、コクのあるまったりとしたソースがからんでいるんです。
これは、私史上最高に好みのグラタンだわ
が、添えられていたのはフォークのみ。
バゲットとフォークを駆使してすくい取りましたが、バゲットを3切れも食べてしまいました
残すなんてことはしたくなかったので、必死でキレイに食べましたが、ああ、これにはスプーンがほしかったです。
このグラタンですっかり満足でしたが、これは前菜で、この後にメインが来ます。
チキンのカレースパイス煮込みで、ボリュームたっぷり。
日本の鶏と違い、フランスの鶏は身がキュッと引き締まって歯ごたえがあります。
さすがに、これは全部食べきれませんでしたが、このランチのおかげで、夜までほとんどお腹が空きませんでした(笑)
冬の時期のフランスの田舎とあって、開いている店はここ1軒くらいでした。
なので、レストランは地元民でかなりの混雑ぶりでした。
が、外出制限が出されたとなっては、人々も店もつらいですね。
店の前の広場には村の教会がありました。
教会は密閉空間ですし、今回の新型コロナは教会からの感染が指摘されていますから、決められた時間が過ぎるのを、家でじっと待つしかないとは…
早くいつもの日常に戻ってほしいものです。