この時期に取り上げるのはどうか迷いましたが、
2年ちょっと前に訪問し、いつか紹介したいと思っていた、イタリアはロンバルディア州パヴィアにある「パヴィア修道院 Certosa Di Pavia」(チェルトーザ・ディ・パヴィア)を紹介したいと思います。
ミラノから南に約20km、パヴィア(Pavia)大学で有名なパヴィアの郊外にある「パヴィア修道院」を、2年前の冬に訪れました。
修道院のことは詳しくありませんが、パヴィア修道院は、世界五大修道院のひとつだとか?
底冷えのする冬の日に、縁あって、パヴィア修道院を訪問することができました。
ポー川が流れるロンバルディア平原の中に、パヴィア修道院はポツンとありました。
周りを見渡しても、何もありません。
周りは 畑?もしくは田んぼ、でしょうか?
サイクリングコースにもなっているようで、春から秋の季節なら気持ちよさそうです。
霧の向こうに、立派な教会が姿を現しました。
イタリアルネッサンス前期のロンバルディア・ゴシックという建築様式です。
複数の建築家が、いくつかの時期に造ったらしく、時期としては14世紀半ばから後半にかけてのようです。
この建物の奥に聖堂があり、聖堂は誰でも入ることができます。
聖堂の開いている時間は限られていますので、注意が必要です。
パヴィア修道院には、教会部分と僧坊部分に分けられています。
ここでは修行僧が今も生活をしていて、修行僧の住まいである僧坊が併設されています。
僧坊は聖堂の奥にあるのですが、勝手に入ることはできません。
タイミングが良ければ、祭壇前の近くにガイド役の修道士さんがやってきて、修道士さんの案内で、奥の部分を見学することができます。
案内が終わった際には、ガイドをしてくれた修道士さんに心づけをお渡しするといいでしょう。
修道士たちの生活は、自給自足だそうで、園内には畑がありました。
霧に包まれた小回廊。
とにかく、静かです。
修道士さんたちがいらっしゃいますから、自然と声を発することを控えてしまいます。
100m以上の長さのある大回廊は、霧で先が見えませんでした。
大回廊を抜けた先には、修道院の売店があり、絵葉書やグッズなどを売っていたので、叔母に送る絵葉書をここで買いました。
霧の深い冬の日に行ったこともあり、静謐、という言葉がしっくりくる修道院でした。
でも、息が詰まる感じではありません。
自然と言葉数が少なくなり、大回廊を抜けて外に出た時には、清々しい気持ちになっていました。
浄化されたような気分、でした。
私は車で連れてきてもらいましたが、ミラノからは地下鉄やパスなどで気軽に行ける場所だそうです。
沈黙に包まれた冬の日に訪れましたが、晴れた春の日や新緑の季節の昼下がりなら、緑の濃い夏や紅葉の美しい秋なら、ここはどんな雰囲気になるのでしょうか?
いつものミラノに戻ったら、ぜひパヴィア修道院に足を運んでみてください。
パヴィア修道院 Certosa Di Pavia
住所: Via del Monumento, 4, 27012 Certosa di Pavia PV, イタリア