皆さんは、食品の原産国を気にしますか?
私は、もちろんYES。
なので、パッケージの商品説明はしっかりチェックします。
海産物もしかり。海に囲まれた日本ですが、外国産の海産物も多く入ってきています。
北欧をはじめ、アフリカのモーリタニア、インド洋のモーリシャス、南米のチリがよく見る国々でしょうか。
国土が南北に長く、太平洋の長い海岸線をもつチリは、漁業に力を入れ、魚介類の養殖も盛んです。
ということで、シーフードはチリの特産品のひとつになります。
そこで、チリ産のシーフードをもっと知ってもらおうと、ProChile(チリ貿易振興機構)によるプレゼンテーションが、先週、駐日チリ大使フリオ・フィオル閣下臨席の下、都内で開催されました。
「チリはワインが有名ですが、チリのシーフードも品質を誇れる産物」とフィオル大使。
今日もスーパーで、チリ産の銀鮭の切り身、トロサーモンを見ました。
チリには他にも色々なシーフードがあり、日本に輸出されています。
実は、チリのシーフードの輸出先の1位はアメリカで、2位が日本だそうですよ。
今回のプレゼンテーションでは、チリ産シーフードを使った料理を、大坂勝シェフ(学士会館 取締役総料理長)(写真右)とリカルド・ゴンザレスシェフ(55Gourmet代表)(同左)が紹介してくれました。
まずは、シーフードの盛り合わせ。
右上のサーモンから時計回りに、ウニ、アワビ、サーモントラウト、ムール貝(すべてチリ産)。
ウニが甘く、トロトロ。ウニはミョウバンで処理されることが多いですが、ミョウバンの使用量は昔よりも少なくなっていて、苦味のない甘いウニを提供できるようになっているそうです。
トラウトはマスです。サーモンより肉質がしっかりとしていました。
アワビはコリコリの歯ごたえがたまりません~
チリのムール貝が日本に入ってきているのは知りませんでした。
業務用で多く使われているので、チリ産だと気付かなかったんですね。
チリのシーフードは、醤油とわさびで食べるほか、オリーブオイルでもおいしくいただけました。
今回のオリーブオイルはこちら。
Extra Virgin Olive Oil 「ICONO」 500ml (Chile)
(輸入元:株式会社マイスタヴェルク・ホールディングス)
チリを訪問した時、ブドウ畑だけでなく、オリーブの樹もたくさん見ました。
チリのオリーブオイルも、日本では知られざる名産品です。
フライにしたムール貝も美味でした!
ムール貝は、お味噌汁に入れるのもおいしいそうです。
アワビとムール貝のパックを手にするゴンザレスシェフ
※輸入元
サーモントラウト:カレタベイ アジア株式会社
サーモン:アクアチリ
ムール貝、アワビ:株式会社カマンチャカ
今回、調味料と並んでテーブルに置かれたものの中に、初めて見るものがありました。
乾物だと思うのですが、聞けば、「コチャユーヨ」という海藻を乾燥させたものだそうです。
COCHAYUYO(コチャユーヨ)
15mくらいの長さになる海藻を、海水と天日で30日間乾燥したもので、チリでは家庭でよく使われる食品だそうです。
こんなふうにグルグル巻かれた状態で、スーパーや市場などで売られています。
コチャユーヨを粉末にしたもの。
今回はお刺身に付けて食べてみました。
ふりかけ、トッピングにもよさそう。
横カットしたコチャユーヨを食べてみましたが、かなり硬い!
縦割りにした方が食べやすいですが、それでも硬く、歯の詰め物が取れそうでビクビクしながら試食しました。
日本の昆布のように、赤ちゃんや子供の歯固めとしてしゃぶらせるそうです。
隣に座ったチリの方によると、水で戻したものをハンバーグの中身にしたり、サラダに入れたり、若い人の間ではヘルシーフード、ダイエット食として人気があるとのことでした。
コチャユーヨの輸入元である株式会社バイオジェムは、日系ペルー人技術者キシモトさんが女性3人で始めたばかりの会社です。
「コチャユーヨは日本の昆布に似た海藻で、そのまま食べられるスーパーフード。海洋深層水が自然に湧き上がっているキレイな海で育ちます」とキシモトさん(写真右端)。
コチャユーヨは、工夫次第で、日本にも受け入れられそうでしょうか。
海鮮どんぶり(ウニ、イクラ、サーモン、サーモントラウト)
コチャユーヨ添え
この海鮮丼には、水で戻したコチャユーヨが添えてあります。
一見すると、かんぴょうのようで、食感もソフトで食べやすくなっていました。
6時間ほど水に戻せば柔らかくなるそうです。
海鮮丼を洋風にアレンジすると、こんな感じになります。
洋風も華やかで素敵。
チリ産シーフードの缶詰製品もあります。
手前左がキングクラブ、右隣がマチャ貝、奥がロコ貝。
缶詰を開けてそのまま食べられるので便利です。
※製造元:Geomar S.A.(日本未輸入)
シーフードに合わせたチリ産ワインとピスコ。
左)Cham an Reserva 2017 Vina Santa Cruz
右)Pisco ARMITIDA
ワインは、コルチャグア・ヴァレーのソーヴィニヨン・ブラン。
果実味が凝縮されて濃密ですが、キリリとした酸のキレがある辛口で、非常に品質が高いワインだと思いました。よくできています。
※輸入元:ブエンモスト株式会社 参考価格:3800円
ピスコはブドウの蒸留酒で、チリの名産です。このピスコはアタカマ砂漠の標高1800mの畑のモスカテルから造られ、蒸留1回、樽熟成1年。
※輸入元:ブエンモスト株式会社 参考価格:7800円
ピスコはアルコール40%と高いので、今回は、レモンソーダ割りでいただきました。
チリはレモン栽培もさかんで、大事な輸出品でもあります。
チリのレモンは酸味が強くないのが特徴で、シーフードマリネのセビーチェに使ったりと、チリでは日常的に使われます。
[参考] ワインだけじゃない!チリはレモンも高品質です
https://blog.goo.ne.jp/may_w/e/90061f030c5e3f482c863d9d86a1e531
※今回のレモンの輸入元:船昌商事株式会社
シーフードを購入する際、消費者が気になるポイントとしては、大きく以下の3点があるでしょうか。
1)どんな場所でどのように育ったか?
2)どんな場所でどのように加工されたか?
3)どのように日本に運ばれたか?
そもそも、日本のバイヤーは、シーフードの目利きが厳しいということで知られているそうなので、ちゃんとした会社が輸入しているものであれば、安全性も品質も保証されているといっていいでしょうか。
プロチリのコマーシャルダイレクターを務めるハイメ・リベラ氏(写真右端)によると、チリのシーフードを30年以上日本に輸入している企業もあるとのこと。
今回のプレゼンテーションに使われたシーフードは、どれも本当においしく、日本人の舌を満足させると思いました。
魚売り場で輸入業者を確認することはほぼ不可能ですが、「チリ産」と書かれていれば、これまでよりも期待を込めて買ってみようと思います
私は、もちろんYES。
なので、パッケージの商品説明はしっかりチェックします。
海産物もしかり。海に囲まれた日本ですが、外国産の海産物も多く入ってきています。
北欧をはじめ、アフリカのモーリタニア、インド洋のモーリシャス、南米のチリがよく見る国々でしょうか。
国土が南北に長く、太平洋の長い海岸線をもつチリは、漁業に力を入れ、魚介類の養殖も盛んです。
ということで、シーフードはチリの特産品のひとつになります。
そこで、チリ産のシーフードをもっと知ってもらおうと、ProChile(チリ貿易振興機構)によるプレゼンテーションが、先週、駐日チリ大使フリオ・フィオル閣下臨席の下、都内で開催されました。
「チリはワインが有名ですが、チリのシーフードも品質を誇れる産物」とフィオル大使。
今日もスーパーで、チリ産の銀鮭の切り身、トロサーモンを見ました。
チリには他にも色々なシーフードがあり、日本に輸出されています。
実は、チリのシーフードの輸出先の1位はアメリカで、2位が日本だそうですよ。
今回のプレゼンテーションでは、チリ産シーフードを使った料理を、大坂勝シェフ(学士会館 取締役総料理長)(写真右)とリカルド・ゴンザレスシェフ(55Gourmet代表)(同左)が紹介してくれました。
まずは、シーフードの盛り合わせ。
右上のサーモンから時計回りに、ウニ、アワビ、サーモントラウト、ムール貝(すべてチリ産)。
ウニが甘く、トロトロ。ウニはミョウバンで処理されることが多いですが、ミョウバンの使用量は昔よりも少なくなっていて、苦味のない甘いウニを提供できるようになっているそうです。
トラウトはマスです。サーモンより肉質がしっかりとしていました。
アワビはコリコリの歯ごたえがたまりません~
チリのムール貝が日本に入ってきているのは知りませんでした。
業務用で多く使われているので、チリ産だと気付かなかったんですね。
チリのシーフードは、醤油とわさびで食べるほか、オリーブオイルでもおいしくいただけました。
今回のオリーブオイルはこちら。
Extra Virgin Olive Oil 「ICONO」 500ml (Chile)
(輸入元:株式会社マイスタヴェルク・ホールディングス)
チリを訪問した時、ブドウ畑だけでなく、オリーブの樹もたくさん見ました。
チリのオリーブオイルも、日本では知られざる名産品です。
フライにしたムール貝も美味でした!
ムール貝は、お味噌汁に入れるのもおいしいそうです。
アワビとムール貝のパックを手にするゴンザレスシェフ
※輸入元
サーモントラウト:カレタベイ アジア株式会社
サーモン:アクアチリ
ムール貝、アワビ:株式会社カマンチャカ
今回、調味料と並んでテーブルに置かれたものの中に、初めて見るものがありました。
乾物だと思うのですが、聞けば、「コチャユーヨ」という海藻を乾燥させたものだそうです。
COCHAYUYO(コチャユーヨ)
15mくらいの長さになる海藻を、海水と天日で30日間乾燥したもので、チリでは家庭でよく使われる食品だそうです。
こんなふうにグルグル巻かれた状態で、スーパーや市場などで売られています。
コチャユーヨを粉末にしたもの。
今回はお刺身に付けて食べてみました。
ふりかけ、トッピングにもよさそう。
横カットしたコチャユーヨを食べてみましたが、かなり硬い!
縦割りにした方が食べやすいですが、それでも硬く、歯の詰め物が取れそうでビクビクしながら試食しました。
日本の昆布のように、赤ちゃんや子供の歯固めとしてしゃぶらせるそうです。
隣に座ったチリの方によると、水で戻したものをハンバーグの中身にしたり、サラダに入れたり、若い人の間ではヘルシーフード、ダイエット食として人気があるとのことでした。
コチャユーヨの輸入元である株式会社バイオジェムは、日系ペルー人技術者キシモトさんが女性3人で始めたばかりの会社です。
「コチャユーヨは日本の昆布に似た海藻で、そのまま食べられるスーパーフード。海洋深層水が自然に湧き上がっているキレイな海で育ちます」とキシモトさん(写真右端)。
コチャユーヨは、工夫次第で、日本にも受け入れられそうでしょうか。
海鮮どんぶり(ウニ、イクラ、サーモン、サーモントラウト)
コチャユーヨ添え
この海鮮丼には、水で戻したコチャユーヨが添えてあります。
一見すると、かんぴょうのようで、食感もソフトで食べやすくなっていました。
6時間ほど水に戻せば柔らかくなるそうです。
海鮮丼を洋風にアレンジすると、こんな感じになります。
洋風も華やかで素敵。
チリ産シーフードの缶詰製品もあります。
手前左がキングクラブ、右隣がマチャ貝、奥がロコ貝。
缶詰を開けてそのまま食べられるので便利です。
※製造元:Geomar S.A.(日本未輸入)
シーフードに合わせたチリ産ワインとピスコ。
左)Cham an Reserva 2017 Vina Santa Cruz
右)Pisco ARMITIDA
ワインは、コルチャグア・ヴァレーのソーヴィニヨン・ブラン。
果実味が凝縮されて濃密ですが、キリリとした酸のキレがある辛口で、非常に品質が高いワインだと思いました。よくできています。
※輸入元:ブエンモスト株式会社 参考価格:3800円
ピスコはブドウの蒸留酒で、チリの名産です。このピスコはアタカマ砂漠の標高1800mの畑のモスカテルから造られ、蒸留1回、樽熟成1年。
※輸入元:ブエンモスト株式会社 参考価格:7800円
ピスコはアルコール40%と高いので、今回は、レモンソーダ割りでいただきました。
チリはレモン栽培もさかんで、大事な輸出品でもあります。
チリのレモンは酸味が強くないのが特徴で、シーフードマリネのセビーチェに使ったりと、チリでは日常的に使われます。
[参考] ワインだけじゃない!チリはレモンも高品質です
https://blog.goo.ne.jp/may_w/e/90061f030c5e3f482c863d9d86a1e531
※今回のレモンの輸入元:船昌商事株式会社
シーフードを購入する際、消費者が気になるポイントとしては、大きく以下の3点があるでしょうか。
1)どんな場所でどのように育ったか?
2)どんな場所でどのように加工されたか?
3)どのように日本に運ばれたか?
そもそも、日本のバイヤーは、シーフードの目利きが厳しいということで知られているそうなので、ちゃんとした会社が輸入しているものであれば、安全性も品質も保証されているといっていいでしょうか。
プロチリのコマーシャルダイレクターを務めるハイメ・リベラ氏(写真右端)によると、チリのシーフードを30年以上日本に輸入している企業もあるとのこと。
今回のプレゼンテーションに使われたシーフードは、どれも本当においしく、日本人の舌を満足させると思いました。
魚売り場で輸入業者を確認することはほぼ不可能ですが、「チリ産」と書かれていれば、これまでよりも期待を込めて買ってみようと思います