ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

チリはシーフードもおいしい!

2019-09-03 16:45:29 | おいしい食べもん
皆さんは、食品の原産国を気にしますか?
私は、もちろんYES。
なので、パッケージの商品説明はしっかりチェックします。

海産物もしかり。海に囲まれた日本ですが、外国産の海産物も多く入ってきています。
北欧をはじめ、アフリカのモーリタニア、インド洋のモーリシャス、南米のチリがよく見る国々でしょうか。

国土が南北に長く、太平洋の長い海岸線をもつチリは、漁業に力を入れ、魚介類の養殖も盛んです。
ということで、シーフードはチリの特産品のひとつになります。



そこで、チリ産のシーフードをもっと知ってもらおうと、ProChile(チリ貿易振興機構)によるプレゼンテーションが、先週、駐日チリ大使フリオ・フィオル閣下臨席の下、都内で開催されました。



「チリはワインが有名ですが、チリのシーフードも品質を誇れる産物」とフィオル大使。

今日もスーパーで、チリ産の銀鮭の切り身、トロサーモンを見ました。
チリには他にも色々なシーフードがあり、日本に輸出されています。
実は、チリのシーフードの輸出先の1位はアメリカで、2位が日本だそうですよ。




今回のプレゼンテーションでは、チリ産シーフードを使った料理を、大坂勝シェフ(学士会館 取締役総料理長)(写真右)とリカルド・ゴンザレスシェフ(55Gourmet代表)(同左)が紹介してくれました。

まずは、シーフードの盛り合わせ。



右上のサーモンから時計回りに、ウニ、アワビ、サーモントラウト、ムール貝(すべてチリ産)。

ウニが甘く、トロトロ。ウニはミョウバンで処理されることが多いですが、ミョウバンの使用量は昔よりも少なくなっていて、苦味のない甘いウニを提供できるようになっているそうです。
トラウトはマスです。サーモンより肉質がしっかりとしていました。
アワビはコリコリの歯ごたえがたまりません~



チリのムール貝が日本に入ってきているのは知りませんでした。
業務用で多く使われているので、チリ産だと気付かなかったんですね。


チリのシーフードは、醤油とわさびで食べるほか、オリーブオイルでもおいしくいただけました。

今回のオリーブオイルはこちら。


Extra Virgin Olive Oil 「ICONO」 500ml (Chile)
(輸入元:株式会社マイスタヴェルク・ホールディングス)

チリを訪問した時、ブドウ畑だけでなく、オリーブの樹もたくさん見ました。
チリのオリーブオイルも、日本では知られざる名産品です。



フライにしたムール貝も美味でした!
ムール貝は、お味噌汁に入れるのもおいしいそうです。



アワビとムール貝のパックを手にするゴンザレスシェフ

※輸入元
サーモントラウト:カレタベイ アジア株式会社
サーモン:アクアチリ
ムール貝、アワビ:株式会社カマンチャカ


今回、調味料と並んでテーブルに置かれたものの中に、初めて見るものがありました。
乾物だと思うのですが、聞けば、「コチャユーヨ」という海藻を乾燥させたものだそうです。


COCHAYUYO(コチャユーヨ)

15mくらいの長さになる海藻を、海水と天日で30日間乾燥したもので、チリでは家庭でよく使われる食品だそうです。



こんなふうにグルグル巻かれた状態で、スーパーや市場などで売られています。



コチャユーヨを粉末にしたもの。
今回はお刺身に付けて食べてみました。
ふりかけ、トッピングにもよさそう。

横カットしたコチャユーヨを食べてみましたが、かなり硬い!
縦割りにした方が食べやすいですが、それでも硬く、歯の詰め物が取れそうでビクビクしながら試食しました。
日本の昆布のように、赤ちゃんや子供の歯固めとしてしゃぶらせるそうです。

隣に座ったチリの方によると、水で戻したものをハンバーグの中身にしたり、サラダに入れたり、若い人の間ではヘルシーフード、ダイエット食として人気があるとのことでした。

コチャユーヨの輸入元である株式会社バイオジェムは、日系ペルー人技術者キシモトさんが女性3人で始めたばかりの会社です。



「コチャユーヨは日本の昆布に似た海藻で、そのまま食べられるスーパーフード。海洋深層水が自然に湧き上がっているキレイな海で育ちます」とキシモトさん(写真右端)。

コチャユーヨは、工夫次第で、日本にも受け入れられそうでしょうか。


海鮮どんぶり(ウニ、イクラ、サーモン、サーモントラウト)
コチャユーヨ添え

この海鮮丼には、水で戻したコチャユーヨが添えてあります。
一見すると、かんぴょうのようで、食感もソフトで食べやすくなっていました。
6時間ほど水に戻せば柔らかくなるそうです。



海鮮丼を洋風にアレンジすると、こんな感じになります。
洋風も華やかで素敵。


チリ産シーフードの缶詰製品もあります。



手前左がキングクラブ、右隣がマチャ貝、奥がロコ貝
缶詰を開けてそのまま食べられるので便利です。
※製造元:Geomar S.A.(日本未輸入)


シーフードに合わせたチリ産ワインピスコ


左)Cham an Reserva 2017 Vina Santa Cruz
右)Pisco ARMITIDA

ワインは、コルチャグア・ヴァレーのソーヴィニヨン・ブラン
果実味が凝縮されて濃密ですが、キリリとした酸のキレがある辛口で、非常に品質が高いワインだと思いました。よくできています。
※輸入元:ブエンモスト株式会社 参考価格:3800円

ピスコはブドウの蒸留酒で、チリの名産です。このピスコはアタカマ砂漠の標高1800mの畑のモスカテルから造られ、蒸留1回、樽熟成1年。
※輸入元:ブエンモスト株式会社 参考価格:7800円



ピスコはアルコール40%と高いので、今回は、レモンソーダ割りでいただきました。

チリはレモン栽培もさかんで、大事な輸出品でもあります。
チリのレモンは酸味が強くないのが特徴で、シーフードマリネのセビーチェに使ったりと、チリでは日常的に使われます。

[参考] ワインだけじゃない!チリはレモンも高品質です
https://blog.goo.ne.jp/may_w/e/90061f030c5e3f482c863d9d86a1e531

※今回のレモンの輸入元:船昌商事株式会社



シーフードを購入する際、消費者が気になるポイントとしては、大きく以下の3点があるでしょうか。

 1)どんな場所でどのように育ったか?

 2)どんな場所でどのように加工されたか?

 3)どのように日本に運ばれたか?

そもそも、日本のバイヤーは、シーフードの目利きが厳しいということで知られているそうなので、ちゃんとした会社が輸入しているものであれば、安全性も品質も保証されているといっていいでしょうか。



プロチリのコマーシャルダイレクターを務めるハイメ・リベラ氏(写真右端)によると、チリのシーフードを30年以上日本に輸入している企業もあるとのこと。

今回のプレゼンテーションに使われたシーフードは、どれも本当においしく、日本人の舌を満足させると思いました。
魚売り場で輸入業者を確認することはほぼ不可能ですが、「チリ産」と書かれていれば、これまでよりも期待を込めて買ってみようと思います





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