6月にリポートしたポルトガルワインのソムリエコンクール「Wines of Portugal Japanese Sommelier of the Year 2019」と同日、Wines of Portugal 主催の ポルトガルワイン試飲会が都内で開催されました。
試飲会では、すでに日本に輸入されているワインだけでなく、輸入元を探している未輸入のワイナリーも来日し、ワインを紹介していました。
農薬を使わず、SO2は少量という「Wines and Winemakers by Saven」は、ユーモラスなエチケットが楽しく、価格も手頃。
ポルトガルの各地方にワイナリーがあります。
テージョ地方の「Tyto Alba」(ティト・アルバ)は、白も赤も複数ポルトガル品種のブレンド。
カーブ・ド・リラックスの内藤さんが紹介してくれました。
一部のワインは、カーブ・ド・リラックスで扱っているとのこと。
イベリア半島の西側がポルトガル、東側がスペインですが、隣接するこの国は、ワインも食も人も違います。
しかも、時差が1時間あり、車で国境を越えた時に高速道路の標識に時計があり、びっくりした思い出があります。
ワインも食も、スペインはカッチリ乾いて密度が高く、緻密で詰まったテクスチャのものが多いですが、ポルトガルは、しっとりみずみずしく、ゆるやかでやさしいテクスチャのものが多いように思います。
ポルトガルの食は魚介料理が多く、水分の多い煮込みなど、海外の料理の中ではダントツに日本人の口に合う、と言われています。
天ぷらやカステラなど、ポルトガルから日本に伝わった料理も多いですよね。
ということは、水分の多いしっとりした料理はポルトガルワインが合いそう、と考えると、ワインの選び方が少し見えてくるかも?
ポルトガル南東部のアレンテージョ地方の「Herdada da Malhadinha Nova」は、フレッシュ系のワインを多く紹介していました。
ここもエチケットが楽しいです。
色々なラインナップを揃えていた「VERCOOPE」社のヴィーニョ・ヴェルデ各種。
フレッシュさが魅力的なヴィーニョ・ヴェルデは、買いやすい手頃な価格帯のものが多く、フードとのペアリングも難しく考えなくていいものが多いので、日常的に使いやすくてオススメです。
VIERCOOPのしっかり発泡タイプ(エスプマンテ)のヴィーニョ・ヴェルデもありました。
白はアリント、ロウレイロ、トラジャドゥーラ、アザルのブレンドで、ロゼはエスパデイロというブドウから造られています。
VERCOOP社のワインは、ポルトガル専門の輸入元であるメルカード・ポルトガルさんが一部入れています。
白やロゼ、フレッシュな赤、発泡もあるヴィーニョ・ヴェルデは、ポルトガルワインをこれから飲んでみたいという方にもピッタリです。
しかも、お値段が手ごろなのがありがたい!
ポルトガルはローカルブドウ品種が多く、なかなか名前を覚えきれないのが難ですが、まずは価格帯の安いものから選んでいくといいでしょう。
お手頃プライスのポルトガルワインは、複雑味や深みにやや欠けますが、普段飲みには充分楽しめます。
それが気に入ったら、上のクラスにチャレンジしていけばいいんです。
「ESPORAO」エスポランも、価格に対して安定の品質の生産者。
左端の「コリェイタ・レッド2017」は新商品で、オーガニック認証が付きました。
アレンテージョ地方の、トゥーリガ・フランカとカベルネ・ソーヴィニヨンのブレンドワインです。
※輸入元:木下インターナショナル
未輸入の「Dona Maria」(アレンテージョ地方)は、色々なスタイルがあって興味深かったです。
ズドーンと重たいものもあれば、軽快なものもあり、使用ブドウ品種もさまざまです。
聞けば、2008年からスタイルを変え、フレッシュさ重視しているとのこと。
Dona Mariaには、ヴィオニエ100%という、ユニークで上質なワインもありました(中央)。
右から3番目は、興味深いプティ・ヴェルド100%のキュヴェ。
「Julio Bastos Grande Reserva」(右端)は、アリカンテ・ブーシェ100%で造った超熟タイプ。
右から2番目のGrande Reservaは、樽が強く感じられ、私には重たすぎました。
このワイナリーは、やりすぎない造りの方が成功しているように思いました。
同じ経営でいくつかワイナリーを持っている例は多く、
こちらの「Quinta da Foz」はドウロ地方のワイナリーになります。
Fozの姉妹ワイナリーとなる「Quinta do Covao」はDãoダンのワイナリーです。
使用ブドウも違ってきます。
ポルトガルといえば、忘れてはいけないのが、酒精強化ワインの「PORT」。
この「Poças」(ポサス)というワイナリーい限らず、ポートにはタイプが色々ありますが、飲み分けて楽しむには、まずは気に入ったものから攻めるべし。
同じ造り手のスティルワインもありました。
ポルトガル料理は日本人にはとても食べやすので、海外旅行先では食事に困らない、とよく言われますが、ポルトガルワインに関しては、まだまだ知名度が低いでしょうか。
ポルトガルワインがあるのは知っている、でも、どれを飲んでいいのかわからない、選べない、店頭で見つけられない、という悩みがありますよね。
ですが、口にするとスーッとなじみやすいスタイルのワインが多いので、気になるお手頃プライスのポルトガルワインを見つけラたら、まずは試してみることをオススメします。
そういえば、今はあまり話題にされないかもしれませんが、女優の檀ふみさんのお父さんで作家の檀一雄さん(1912-1976)は、自分の名前「ダン」から、ポルトガルのDão(ダン)地方のワインを好んだ、という話がありました。
平成生まれの世代の人だと、檀一雄さんのことは知らないでしょうかしら?
試飲会では、すでに日本に輸入されているワインだけでなく、輸入元を探している未輸入のワイナリーも来日し、ワインを紹介していました。
農薬を使わず、SO2は少量という「Wines and Winemakers by Saven」は、ユーモラスなエチケットが楽しく、価格も手頃。
ポルトガルの各地方にワイナリーがあります。
テージョ地方の「Tyto Alba」(ティト・アルバ)は、白も赤も複数ポルトガル品種のブレンド。
カーブ・ド・リラックスの内藤さんが紹介してくれました。
一部のワインは、カーブ・ド・リラックスで扱っているとのこと。
イベリア半島の西側がポルトガル、東側がスペインですが、隣接するこの国は、ワインも食も人も違います。
しかも、時差が1時間あり、車で国境を越えた時に高速道路の標識に時計があり、びっくりした思い出があります。
ワインも食も、スペインはカッチリ乾いて密度が高く、緻密で詰まったテクスチャのものが多いですが、ポルトガルは、しっとりみずみずしく、ゆるやかでやさしいテクスチャのものが多いように思います。
ポルトガルの食は魚介料理が多く、水分の多い煮込みなど、海外の料理の中ではダントツに日本人の口に合う、と言われています。
天ぷらやカステラなど、ポルトガルから日本に伝わった料理も多いですよね。
ということは、水分の多いしっとりした料理はポルトガルワインが合いそう、と考えると、ワインの選び方が少し見えてくるかも?
ポルトガル南東部のアレンテージョ地方の「Herdada da Malhadinha Nova」は、フレッシュ系のワインを多く紹介していました。
ここもエチケットが楽しいです。
色々なラインナップを揃えていた「VERCOOPE」社のヴィーニョ・ヴェルデ各種。
フレッシュさが魅力的なヴィーニョ・ヴェルデは、買いやすい手頃な価格帯のものが多く、フードとのペアリングも難しく考えなくていいものが多いので、日常的に使いやすくてオススメです。
VIERCOOPのしっかり発泡タイプ(エスプマンテ)のヴィーニョ・ヴェルデもありました。
白はアリント、ロウレイロ、トラジャドゥーラ、アザルのブレンドで、ロゼはエスパデイロというブドウから造られています。
VERCOOP社のワインは、ポルトガル専門の輸入元であるメルカード・ポルトガルさんが一部入れています。
白やロゼ、フレッシュな赤、発泡もあるヴィーニョ・ヴェルデは、ポルトガルワインをこれから飲んでみたいという方にもピッタリです。
しかも、お値段が手ごろなのがありがたい!
ポルトガルはローカルブドウ品種が多く、なかなか名前を覚えきれないのが難ですが、まずは価格帯の安いものから選んでいくといいでしょう。
お手頃プライスのポルトガルワインは、複雑味や深みにやや欠けますが、普段飲みには充分楽しめます。
それが気に入ったら、上のクラスにチャレンジしていけばいいんです。
「ESPORAO」エスポランも、価格に対して安定の品質の生産者。
左端の「コリェイタ・レッド2017」は新商品で、オーガニック認証が付きました。
アレンテージョ地方の、トゥーリガ・フランカとカベルネ・ソーヴィニヨンのブレンドワインです。
※輸入元:木下インターナショナル
未輸入の「Dona Maria」(アレンテージョ地方)は、色々なスタイルがあって興味深かったです。
ズドーンと重たいものもあれば、軽快なものもあり、使用ブドウ品種もさまざまです。
聞けば、2008年からスタイルを変え、フレッシュさ重視しているとのこと。
Dona Mariaには、ヴィオニエ100%という、ユニークで上質なワインもありました(中央)。
右から3番目は、興味深いプティ・ヴェルド100%のキュヴェ。
「Julio Bastos Grande Reserva」(右端)は、アリカンテ・ブーシェ100%で造った超熟タイプ。
右から2番目のGrande Reservaは、樽が強く感じられ、私には重たすぎました。
このワイナリーは、やりすぎない造りの方が成功しているように思いました。
同じ経営でいくつかワイナリーを持っている例は多く、
こちらの「Quinta da Foz」はドウロ地方のワイナリーになります。
Fozの姉妹ワイナリーとなる「Quinta do Covao」はDãoダンのワイナリーです。
使用ブドウも違ってきます。
ポルトガルといえば、忘れてはいけないのが、酒精強化ワインの「PORT」。
この「Poças」(ポサス)というワイナリーい限らず、ポートにはタイプが色々ありますが、飲み分けて楽しむには、まずは気に入ったものから攻めるべし。
同じ造り手のスティルワインもありました。
ポルトガル料理は日本人にはとても食べやすので、海外旅行先では食事に困らない、とよく言われますが、ポルトガルワインに関しては、まだまだ知名度が低いでしょうか。
ポルトガルワインがあるのは知っている、でも、どれを飲んでいいのかわからない、選べない、店頭で見つけられない、という悩みがありますよね。
ですが、口にするとスーッとなじみやすいスタイルのワインが多いので、気になるお手頃プライスのポルトガルワインを見つけラたら、まずは試してみることをオススメします。
そういえば、今はあまり話題にされないかもしれませんが、女優の檀ふみさんのお父さんで作家の檀一雄さん(1912-1976)は、自分の名前「ダン」から、ポルトガルのDão(ダン)地方のワインを好んだ、という話がありました。
平成生まれの世代の人だと、檀一雄さんのことは知らないでしょうかしら?