ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

ブログ開設4000日!これからもよろしくお願いします

2017-01-27 16:55:11 | 雑記
実は、本日で ブログを開設して“4000日”となりました

開設したのは、2006年2月でした。
以来、読んでくれる皆さんに支えられ、2015年には“gooブログ10周年記念「私の好きなブログ10」”に選ばれるといった嬉しい出来事もあり、ここ数年は毎日更新しています。

時に小難しい話題もあったりしますが、基本は、読んで楽しい&役に立つ記事を目指していますので、これからも、どうぞよろしくお願いいたします。



と、ご挨拶だけではなんなので、先日のハンガリーワイン試飲会を主催したハンガリーのワインライター コサカさんのお話をもう少し紹介したいと思います。

コサカさんは、ハンガリーワインは、ハンガリーにとって非常に大事な存在で、ハンガリーの歴史、文化と大きくつながっている、と仰いました。

私も、各所でワインを紹介する際には、単にそのワインだけではなく、その国や地域の歴史、文化、地形、食といった背景も調べるようにしています。
そのワインがそこでつくられ、飲まれているのは、さまざまな理由があるからです。

特にヨーロッパの国は、隣国との国境がたびたび変わったり、その時々の支配者によって、さまざまな変化を強いられてきました。

すべての歴史を紐解くのは時間がかかり、非常に困難なことですが、大きな流れを把握するだけでも、その国の現代のワインや食文化を理解する一助となります。

例えば、ハンガリーですが、歴史的な背景は、前回の記事で簡単に紹介しました。
各国の食文化に非常に興味のある私としては、ハンガリーの食がとても気になります。




今回、来日したコサカさんが、ハンガリーのチョコレートをお土産に持ってきてくれました。

そこで、ハンガリーのチョコレートについて調べてみると、ハンガリーのチョコレートは有名だそうで、特に首都ブタペストには著名なチョコレート屋さんが集中しているとか。
ハンガリーはハプスブルグ家が支配していた時代がありました。ハプスブルグといえば、ウィーンの宮廷文化。ウィーンといえばチョコレート。
オーストリアとハンガリーの両国でチョコレートがよく食べられているのは納得です。




昨年末にハンガリー産のハチミツをいただいたのですが、ハチミツもハンガリーの特産品だそうで、特に有名なのはアカシアのハチミツです。
バゲットに付けて食べたりしていますが、これはたまりません
“栗”のハチミツも、独特の風味があって、気に入りました。
ハンガリーのハチミツ、お勧めです

ハンガリーの料理には、赤い粉末スパイスの“パプリカ”がよく使われます。
パプリカを使った料理では、肉と野菜の煮込み“グラーシュ(グヤーシュ)”が一番名前を知られているかもしれません。
グラーシュは、オーストリアやチェコ、ドイツなどでもよく食べられています。



実際、私がドイツのワイナリーを訪問した際にも、グラーシュがランチに出てきました。
温かい煮込み料理は、寒い時期にはとりわけ嬉しいものですよね。


また、ハンガリーには食べられる国宝“マンガリッツァ豚”がいます。
普通に肉として食べるほか、サラミなどにも加工されます。
都内でも、レストランで何回か食べたことがあります。



※マンガリッツァ豚の紹介 → コチラ



チョコレート、ハチミツ、パプリカ、マンガリッツァ豚と、ほんの一部しか紹介していませんが、ハンガリーにはおいしい食が、まだまだたくさんありそうです。

ハンガリー全体では、面積は日本の1/4、人口は1000万人をわずかに切るくらいで、ブタペストの人口は175万人ほど。

「ブタペストには和食レストランが20~30軒もあり、日本酒を置く店が増えています。
東京にハンガリーレストランは何軒あるでしょうか?
和食も、日本酒も素晴らしいですが、日本酒の輸出に力を入れるのと同様に、ハンガリーのワインも飲んでほしい。お互いの文化を理解し合うことが大事」と、コサカさんは言っていました。

私もその意見に賛同します。

今後も、それぞれの国を尊重し、その個性や素晴らしさを、ワインや食を通じて紹介したいと思います。

これからもよろしくお願いいたします

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