過日出かけたフランスワイン試飲会(未輸入)で、ほんのいくつか試飲したワインが、
共通して南西地方(Sud-Ouest)のものでした。
Domaine Carcenac (ドメーヌ・カルスナック)
Cuvee Jadis 2008 / Cuvee d’Antan 2009 (仏Sud-Ouest, Gaillac)
AOC Gaillac (ガイヤック)の赤ワインです。
“ガイヤック”と聞いても、どこ?という方が多いかもしれませんね。フランス南西部、トゥールーズ市の北東に位置する地域で、観光的には、ロートレック美術館があります。
ガイヤックでのブドウ栽培の歴史は古く、紀元前1世紀にローマ人によって植えられ、中世の時代に修道僧らによって発展してきました。
AOCとなったのは1938年で(白ワインのみ)、赤ワインは1970年に承認されました。
ガイヤックのワインは多様な品種で構成され、地場品種が多いのが特徴 です。
上の2つのワインは、どちらも ブローコル60%+シラー40% という構成です。
※ブローコルは“フェル/フェル・セルヴァドウ”のガイヤック地区での呼び名
ダンタン は、ステンレスタンクで12カ月熟成。ノンフィルター。アルコール度数12.0%。
果実味、酸味、タンニンのバランスがよく、しっかりとした味わいで、食事との相性が良さそうです。グリルした肉、チーズ、和食なら、焼き鳥や肉じゃがなどの甘辛い系ともピッタリ合いそう。
2009年は、ガイヤックは天候に恵まれ、非常にいい年とのこと。
ジャディス は樹齢が高い木(20~25年)のブドウを使い、新樽30%のフレンチオーク樽で12カ月熟成。ノンフィルター。アルコール12.5%。
樽熟成しているので、ジャディスの方が濃縮感があり、タンニン量も多く、複雑味が加わって力強い味わいですが、こちらもバランスがいいですね。スパイシーな味付けをした肉、ジビエ、熟成したチーズなどが合いそう。
アルコール度数 は、ダンタンが12.0%、ジャディスが12.5%と、思ったよりも全然低くて驚きました。近年はアルコール度数の高いワインが多いですから、この低さは、最近とみにアルコールに弱くなった私には嬉しいかぎり。
それでいて、バランスよく、エイジングの可能性もある(ダンタン2009年は5~7年、ジャディス2008年は8~12年)というのですからね。
ドメーヌ・カルスナックは、ガイヤックで7世代以上にわたる家族経営の生産者で、現在はNicole、Joseph、Cedricの3人を中心に運営されています。
50haの畑を所有し、栽培はリュット・レゾネ(減農薬栽培)。
ダンタン2009は、2011年南西地方ワインコンクールで金メダルを、
ジャディス2008は、2010年独立ワイナリーコンクール金メダル、アシェットワインガイド2つ星獲得。
古い伝統産地の地場ブドウで若い世代がつくるワインは、土地とブドウ品種から来る個性を感じさせながらも、どこか洗練されているように感じました。
※エージェント:In Vino Voluptas (仏)
+ 33 6 6034 1188
共通して南西地方(Sud-Ouest)のものでした。
Domaine Carcenac (ドメーヌ・カルスナック)
Cuvee Jadis 2008 / Cuvee d’Antan 2009 (仏Sud-Ouest, Gaillac)
AOC Gaillac (ガイヤック)の赤ワインです。
“ガイヤック”と聞いても、どこ?という方が多いかもしれませんね。フランス南西部、トゥールーズ市の北東に位置する地域で、観光的には、ロートレック美術館があります。
ガイヤックでのブドウ栽培の歴史は古く、紀元前1世紀にローマ人によって植えられ、中世の時代に修道僧らによって発展してきました。
AOCとなったのは1938年で(白ワインのみ)、赤ワインは1970年に承認されました。
ガイヤックのワインは多様な品種で構成され、地場品種が多いのが特徴 です。
上の2つのワインは、どちらも ブローコル60%+シラー40% という構成です。
※ブローコルは“フェル/フェル・セルヴァドウ”のガイヤック地区での呼び名
ダンタン は、ステンレスタンクで12カ月熟成。ノンフィルター。アルコール度数12.0%。
果実味、酸味、タンニンのバランスがよく、しっかりとした味わいで、食事との相性が良さそうです。グリルした肉、チーズ、和食なら、焼き鳥や肉じゃがなどの甘辛い系ともピッタリ合いそう。
2009年は、ガイヤックは天候に恵まれ、非常にいい年とのこと。
ジャディス は樹齢が高い木(20~25年)のブドウを使い、新樽30%のフレンチオーク樽で12カ月熟成。ノンフィルター。アルコール12.5%。
樽熟成しているので、ジャディスの方が濃縮感があり、タンニン量も多く、複雑味が加わって力強い味わいですが、こちらもバランスがいいですね。スパイシーな味付けをした肉、ジビエ、熟成したチーズなどが合いそう。
アルコール度数 は、ダンタンが12.0%、ジャディスが12.5%と、思ったよりも全然低くて驚きました。近年はアルコール度数の高いワインが多いですから、この低さは、最近とみにアルコールに弱くなった私には嬉しいかぎり。
それでいて、バランスよく、エイジングの可能性もある(ダンタン2009年は5~7年、ジャディス2008年は8~12年)というのですからね。
ドメーヌ・カルスナックは、ガイヤックで7世代以上にわたる家族経営の生産者で、現在はNicole、Joseph、Cedricの3人を中心に運営されています。
50haの畑を所有し、栽培はリュット・レゾネ(減農薬栽培)。
ダンタン2009は、2011年南西地方ワインコンクールで金メダルを、
ジャディス2008は、2010年独立ワイナリーコンクール金メダル、アシェットワインガイド2つ星獲得。
古い伝統産地の地場ブドウで若い世代がつくるワインは、土地とブドウ品種から来る個性を感じさせながらも、どこか洗練されているように感じました。
※エージェント:In Vino Voluptas (仏)
+ 33 6 6034 1188