拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

黄金の花束

2021-05-03 18:31:00 | 日記
好きな女ができた。それが誰だかは後で書くとして、とりあえず別の話。列の一番前に立ちたがらない人がいる。一番前に押し出されたとたん「いやん」と言って後ろの方にもぐりこむ人。馬にもいるらしい。「黄金の花束」という素敵な名前の付いた「カレンブーケドール」は、まっこと偉い牝馬である。これまで重賞レースで勝ったことは一度もない。この点は、わが愛しのジェンティルドンナ(GⅠ7勝)や一世を風靡したアーモンドアイ(GⅠ9勝)には相当見劣りがする。だが、ジェンティルドンナは重馬場が苦手だったし、アーモンドアイは、得意な競馬場が決まっていた。ところが、カレンブーケドールときたら、どこの競馬場でも、どんな馬場でも、どの距離でも、大体2,3着に来る。これはすごいことである。特に、昨日の天皇賞は、距離が3200メートルと長く、何十年も牝馬が勝ったことがないどころか、出走すらほとんどなかった。「牝馬の時代」と言われている現代においてもそうである。そんな中、出走し、「3200メートルは牝馬には無理」という声をもろともせず、3着に入った(ワイドが当たった)。最後の直線で先頭に立ったときなどは、もしかすると優勝!?とすら思わせた。実力は十分。いつ勝ってもおかしくない。なのに2,3着ばかり。解説をしてた元騎手のアンカツさんが「勝ちたくないんじゃないか」と言っていた。で、冒頭の「一番前がきらいな人」の話に通じるのである。ということで、好きになった女とはカレンブーケドールである。そう言えば、マラソンは、かつて(人間の)女子には過酷すぎる、無理と言われていた。初めてオリンピック種目になったのは、よく覚えている、ロス五輪の時だ。優勝したのはベノイトだった。かっこよかった。へー、今Wikiで見たら、私の一個上だわ。練習中に、いきなりコースをはずれて茂みに入り、ジャムにするためにブルーベリーを摘むような人なんだって。

スローライフ

2021-05-03 09:20:09 | 日記
うちからちょっこし歩くとそこにはお上(おかみ)がまたいではならぬと命じた禁断の境=県境がある(トゥーランドットが命じたのは「寝てはならぬ」である)。その境を超えると、そこは緊急時代宣言下であっても天下の悪法=禁酒法が施行されない地域……であったはずが、なんとここにも帝国の魔の手が及び、今はお酒が飲めない。テレビで誰かが「科学的根拠に基づいた感染対策を怠ったせいで、営業の自粛などというとんでもない人権侵害をするはめになった」と言っていた。珍しく賛成である。「珍しく」というのは、私は、テレビのコメンテーターの言うことをほとんど信用していないからである。開いた口がふさがらなかったのは、「紀州のドンファン」殺害容疑で元妻が逮捕された件で、某タレントが「多分この人がやったんでしょう」と言ったこと。人権を重んじるなら「推定無罪」でなければならない。犯人と決めつけるような発言は、たとえ心の中でそう思っても、公共の電波で言ってはならない。しかも、この人は長年報道番組のキャスターを務めた人である。いくらスーツを着て神妙の顔をしていても、お里が知れたこの人の発言を今後心して聞くことはないだろう。こんな案配だから、テレビをほとんど見なくなった。大好きだった朝ドラもしかり。だが、「おちょやん」はここにきて試聴を再開した。きっかけは亭主の不倫。私は不倫が大好きである(=不倫ものを試聴するのが大好きである)。朝ドラと言えば、「カーネーション」に、「大日本婦人会」とか書いたたすきをかけたご婦人三人組が「見回り隊」よろしく戦時下の街をかっぽし、糸子の店にも来て「ぜいたくはやめろ」「ミシンを供出しろ」と強要するシーンがあった。まさに自粛警察である。お上の権威をかさにもっともらしいことを言って優越感に浸りたい人間は、いつの世にもいたのだな。外だけではない。敵は家内にもいる。今、私が戦っている相手はパソコンである。ウィンドウズ10搭載機に替えてから2年経つが、ウィンドウズ7時代と比べて明らかにパフォーマンスは低下した。例えば文字を打つにしても、変換が遅い以前に、入力したカナがしばらく画面に出てこない。処理中を表す丸いくるくるが出ればまだ待つ気になるが、それさえも出ない。しかも、よく昼寝をする。作業をしばらく中断して、戻ってきて作業をしようとすると「反応してません」の表示が出る。とにかく、ぼーっとしている。チコちゃんに怒られること必至である。だが、何とか付き合わなければならない。相手がぼーっとしてるんだったら、こちらもぼーっとしてみようか。ということで、瞬時の反応を求めないことにした。キーボードをうつ。数秒待つ。カナが表示される。変換ボタンを押して数秒待つ。変換結果が現れる。このテンポ感を当然のものとして作業をするとあまりカリカリしなくなった。スローライフも悪くない……か。