拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

ソングライン

2021-05-14 11:11:40 | 言葉
私などは現在の第1外国語はドイツ語だから「ソングライン」と聞くと一瞬「小さい歌」と思ってしまう。英語の「song」に「小さい」を表すドイツ語の接尾語の「lein」がくっついたと思うわけだ。たしかに異国語のチャンポンではある。以前、某SM合唱団の新年会で「gute voce」と言ったらインテリ揃いの団員から「チャンポンだ」との総攻撃を受けた(だいたい、インテリは頭が硬い。硬い頭から柔軟な発想は生まれない)。今では、チャンポンは当たり前。「Voces8」だってチャンポンである(イタリア語に英語の複数形のsが付いている)。しかし、「ソングライン」は「小さい歌」ではなかった。オーストラリアの原住民が歌い継いできた目に見えない、伝説上の「道」なのだそうだ。映画「大海原のソングライン」を見た方なら、すぐに分かったろう。私は見てないので分からなかった。因みに、私が一瞬「小さい歌」だと思った「ソングライン」は牝馬の名前である。最近のレースでは惜しい2着。強いことがばれてしまったので、次からは人気になるだろう。そのレースで勝ったのは「シュネルマイスター」。これはまごうことのないドイツ語である。いかにも速そうな名前だ(「Schnellmeister」=「速い親方」)。因みに、前回、前々回と「10文字」をネタにしたが、馬名は9文字。「シュネルマイスター」は「ー」と伸ばすのに、「マチカネタンホイザ」に「ー」が付かないのはそのためである。そう言えば、「マリアライト」と言う牝馬がいた。これこそ「マリア様の光」と思ったら違って、そういう石があるそうな。石(宝石)って「なんとかライト」って言うんだってね。宝石好きの競馬ファンならすぐ分かったのだろう。

「かいちょうはえらいひと」(ぴったし)

2021-05-14 08:54:52 | 日記
よりにもよって医師会の会長さんが、自分たちが応援する政治家のパーティに出席して物議を醸している。これまで、強い口調で国民に行動自粛を求めてきただけに逆風は強烈。同じお医者さんの中でも例えばテレビで意見を求められたある先生は「個々の医者はがんばってるのにこの人が全部ぶちこわした。これまでパワハラまがいに人を恫喝してきたくせに許せない」とワナワナしながらコメントをされていた。「パワハラ」とはおだやかではないが、とにかくみんな怒っている。そうか!分かったぞ、この人の真意が!この人は、そこまで国民のことを考えてくれてるんだ。もう、みんな自粛疲れで爆発寸前。どこかに怒りをぶつけたい。その怒りの矛先に自らなってくださったのだ!え?皮肉?だって、そうじゃなければなんなの?人に言っといて。「自分たちは『選ばれた民』だから国民はやっちゃいけなくても自分たちはいい」なんて考えるわけないじゃない、偉い人なんだから。そうだ!偉い人なんだから「のぎさんはえらいひと」(前回の記事参照)をこの方に置き換えよう。「いしかいのかいちょうはえらいひと」。これでは「こいけさん…」以上に字余り。「かいちょうはえらいひと」、うん、10文字ぴったりだ!(「ちょ」は一文字に数えてね)。