拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

レーザーディスクで視聴するカラスやテバルディ

2024-08-31 17:40:48 | 音楽

拝島さんがネットで1万円のレーザーディスクプレーヤーを買ったと聞いて、ウチに山ほどあるディスクを再生させてもらおうと当てにしてたら、トレイが出ないんだって(申し遅れました。私は横野好夫です)。配送上の事故の可能性があるからって、返品・返金に応じてもらえそうもないんだって。やっぱりね。レーザーディスクプレーヤーの1万円って言ったらジャンク品の相場だからね。ホントに拝島さんは安物買いの銭失いなんだから。よし、私が自分で見繕おう。と思って2万5000円のヤツをポチった。ポイントは「整備品」。レーザーディスクって生産終了してからだいぶ経っている。古いモデルになると、軽く何十年も経っている。そういうヤツは未使用でも部品が劣化している可能性が高い。だったら、整備品(部品を交換したりしてる)の方がずっと安心できるわけ。で、到着した。さっそく、ディスクをセット。「画の出るレコード」と言われたくらいだから大きさは直径30㎝でレコードと同じ。それでいてずっしり重い(こんなのを高速回転させるんだから消耗も早いよな)。スタートボタンを押すと、懐かしいシュルシュルという回転音が聞こえてきた。画が出た!音も出た!完動品でありました!2万円くらいでちゃんと動くんだな。今後の参考になる。

と言っても、いつ動かなくなるか分からない。動いてるうちに必要なダビングを終えてしまおう、とブルーレイ・レコーダーにつなぐ。接続にはアナログ端子が必要で、最近のブルーレイ・レコーダーにはアナログ端子が付いてないんだけど、ウチにはこういうときに備えてアナログ端子が付いてヤツがスタンバってる。

そうやって、快調にダビングを進めていたら、突然、ガリガリという音がして機械が停止した。開けてみると、ディスクの端が削り取られている。いったい何がどうなればこんな風に削られるんだろう。レーザーっていうくらいだからレーザー光線の仕業?そんなに強力なの?歯を削るのに使うとは聞いたけど。そのあたりのことは結局分からず仕舞いだが、再生失敗の原因は分かった。その前に再生したディスクからはがれ落ちた紙ラベルがトレイの中に残っていて、それが悪さをした模様である。破損したディスクは諦めるとして、機械にダメージが残ってないだろうか。おそるおそる別のディスクを再生する。サザーランドが歌う「ルチア」である。あれ?画は出るんだけど、ルチアの高音部分がひどく歪む。やはりダメージがあったか。せっかく好調だったのに(涙)。だが、普通は、ダメージは映像の方に出ると思うのにそっちは大丈夫。もしや、ディスクの劣化?そのようである。他のディスクを再生したら、画も音もきれいであった。ググって調べてみたら、永久不滅(長嶋選手の言う巨人軍かっ)だと思われたレーザーディスク(機械ではなくディスクの方)にも経年劣化があり、特に、1985年までに作られたヤツはやばいらしい。サザーランドの「ルチア」はまさにやばいヤツに該当する。ある年前後で頑丈さに差が出るなどまるで建物である。とにかく、プレーヤーは無傷のようで一安心。気を取り直してダビングに励んでいる(励んでるのは機械だけど)。

因みに、ディスクの内容なんだけど、新しいもので1980年代のオペラが中心(新しいと言っても40年前。こういうところに人間の古さが出る)。ちょっと古いものではカラスやテバルディの映像。え?カラスやテバルディは「ちょっと」古いんではなく「うーんと」と古い?いえいえ、もーっと古い映像もあるんでね。ユッシ・ビョルリングとか、ラウリッツ・メルヒオールとか、エレオナ・スティーバーとか。そういうレジェンドに比べると、カラスやテバルディも「昨日歌ってた人」なわけよ。カラスやテバルディって、結局、ビートルズとかぶってるけど少し古い、ってあたりですね。



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