拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

スローライフ

2021-05-03 09:20:09 | 日記
うちからちょっこし歩くとそこにはお上(おかみ)がまたいではならぬと命じた禁断の境=県境がある(トゥーランドットが命じたのは「寝てはならぬ」である)。その境を超えると、そこは緊急時代宣言下であっても天下の悪法=禁酒法が施行されない地域……であったはずが、なんとここにも帝国の魔の手が及び、今はお酒が飲めない。テレビで誰かが「科学的根拠に基づいた感染対策を怠ったせいで、営業の自粛などというとんでもない人権侵害をするはめになった」と言っていた。珍しく賛成である。「珍しく」というのは、私は、テレビのコメンテーターの言うことをほとんど信用していないからである。開いた口がふさがらなかったのは、「紀州のドンファン」殺害容疑で元妻が逮捕された件で、某タレントが「多分この人がやったんでしょう」と言ったこと。人権を重んじるなら「推定無罪」でなければならない。犯人と決めつけるような発言は、たとえ心の中でそう思っても、公共の電波で言ってはならない。しかも、この人は長年報道番組のキャスターを務めた人である。いくらスーツを着て神妙の顔をしていても、お里が知れたこの人の発言を今後心して聞くことはないだろう。こんな案配だから、テレビをほとんど見なくなった。大好きだった朝ドラもしかり。だが、「おちょやん」はここにきて試聴を再開した。きっかけは亭主の不倫。私は不倫が大好きである(=不倫ものを試聴するのが大好きである)。朝ドラと言えば、「カーネーション」に、「大日本婦人会」とか書いたたすきをかけたご婦人三人組が「見回り隊」よろしく戦時下の街をかっぽし、糸子の店にも来て「ぜいたくはやめろ」「ミシンを供出しろ」と強要するシーンがあった。まさに自粛警察である。お上の権威をかさにもっともらしいことを言って優越感に浸りたい人間は、いつの世にもいたのだな。外だけではない。敵は家内にもいる。今、私が戦っている相手はパソコンである。ウィンドウズ10搭載機に替えてから2年経つが、ウィンドウズ7時代と比べて明らかにパフォーマンスは低下した。例えば文字を打つにしても、変換が遅い以前に、入力したカナがしばらく画面に出てこない。処理中を表す丸いくるくるが出ればまだ待つ気になるが、それさえも出ない。しかも、よく昼寝をする。作業をしばらく中断して、戻ってきて作業をしようとすると「反応してません」の表示が出る。とにかく、ぼーっとしている。チコちゃんに怒られること必至である。だが、何とか付き合わなければならない。相手がぼーっとしてるんだったら、こちらもぼーっとしてみようか。ということで、瞬時の反応を求めないことにした。キーボードをうつ。数秒待つ。カナが表示される。変換ボタンを押して数秒待つ。変換結果が現れる。このテンポ感を当然のものとして作業をするとあまりカリカリしなくなった。スローライフも悪くない……か。

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