拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

メンバー

2021-05-18 10:37:14 | 言葉
「夢は夜開く」は宇多田ヒカルのご母堂(前川清の元妻殿)の歌。「買い物は夜する」のはワタクシ。今朝、目が覚めて、昨夜のマジックアワー(一般のマジックアワーは夕暮れの景色が美しい時間帯だが、ワタクシのマジックアワーは晩酌後就寝までの桃源郷を彷徨う時間帯である)に何かポチった記憶がある。思い出した。ヴァイオリンの弓だ(我が家の楽器関係のほとんどは「マジックアワー」にポチったものである)。某美女の助言を聞き、弦子の妹の弦代を家に迎える前に、弦子を磨き上がる作戦の一環である。既に弦は取り替えた。新しい弓子で三段階上手くなった気になっている。つまり、弓子が実際に来るまでが幸福タイムである。さて。あるお友達が「『メンバー』とは不祥事を起こしたジャニーズの名前につく呼び名」と言ったのは至言である。既に解散した超人気グループSも、そのメンバーのうち二人が「メンバー」付きで呼称されたことがある。いずれも、大ニュースになったがはっきり言って微罪であった。Iメンバーは駐禁違反だし、Kメンバーは酔っ払って公園で全裸になっただけ。だが、Iメンバーは、制止した警察官を振り切ろうとして車を発進させた行為が公務執行妨害罪に問われたし、Kメンバーは家宅捜索まで受けた。Kメンバーについては、ときの東京都知事が「そういう気分になることもあるだろう」と理解のあることを言っていたが、そもそもKメンバーをとっつかまえたのはご自分の配下(警視庁)である。話はここからである。「メンバー」の元の意味は、体の四肢である(それが、いつの間にか、集団の一部の意味になった。一個の集団を一体の体と同視したのだろう)。そして、英語の「メンバー」の語源はラテン語の「メンブラ」(membrumの複数形)である。すなわち、先日当ブログに「バッハのマタイの『血潮したたる』の歌詞の元の元は、ブクステフーデの『メンブラ』(イエスの四肢)の元と共通」と書いたが、その「メンブラ」がまさに「メンバー」である。だから、Iメンバー、Kメンバーと言う代わりに、Iメンブラ、Kメンブラと言ってもいいわけである。だが、ブクステフーデの「メンブラ」のことを、英語人は「メンバー」と言ってるかというとそうではないようで、「The Limbs of our Jesus」とのことである。因みに、冒頭の歌の歌詞に、15,16,17と私の人生暗かった……とあるが、18で明かりが見えるのなら3年間の辛抱だ。15,16,17,18,19……60,61,62となると、これはまさに暗いトンネルが人生そのもの。カブトムシの幼虫である。