拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

マルクス経済学/ブラタモリの初代アナウンサーはBCJのマタイでリピエーノを歌ってた件

2021-05-11 08:58:03 | 音楽
某革新政党のS委員長は、おそらく全国平均よりもクラシック愛好家の間での支持率が高いものと思われる。S氏はなうてのクラシック音楽ファン。ピアノもお弾きになるそうで、音楽家を志したこともあるそうな。そういう情報を知っているからか、クラシック・ファンがS氏について好意的に書いている投稿をときどき目にする。だが、それは、あくまでもS氏個人のことであって、当該政党の支持というわけではないようだが、私が住んでる区は、当該政党自体が平均よりも高支持率を獲得している。かつて区長を輩出したこともある。理由は、トリクルダウン理論(シャンパンタワーの上から注いだシャンパンが下まで落ちていくように、富める者が富めば、貧しい者にも自然に富がこぼれ落ち、経済全体が良くなるという理論)の恩恵を受けない層が多いからだろう。支持者が多い地域では政党は元気が出るらしく、私の家の回りを回ってくる街宣車はたいがいこの政党のもの。この街宣車がくると講義の撮影を止めなければならなくなるので閉口しているのだが、静かにしてくれなどと言ったら、「表現の自由を何と心得る?」と100倍になって返ってきそうだから我慢している。ということで、私はこの政党の支持者ではないが、マルクス経済学は、高校のとき興味を持っていて、大学が政治経済学部の経済学科に決まったとき、おおいにマルクス経済学を勉強できると喜んだのもつかのま、合格発表の日だったか、サークル勧誘の上級生に「ワセダは近経(=近代経済学。ケインズとか)なんだよ。マル経(マルクス経済学)はやらないんだよ。国立だと半分はマル経なんだけどね」と聞かされがっかりした思い出がある。そのマルクス経済学を、なんと、20年後にドイツで勉強することになろうとは。フライブルクのドイツ語学校で、先生がグループごとに(一方的に)与えたテーマについて研究して発表する、という授業があった。なんと、私らのグループに与えられたのが「マルクス」。図書館で、付け焼き刃の知識を集めて(付け焼き刃は大得意)発表したら好評であった。私は、20年前のいきさつがあったから、その意味で感無量であった。さて、同じく野党の立民の枝野さんは、合唱団でハレルヤ・コーラスを歌ってる映像を見たことがあるから、クラシックをお嫌いではないと思うのだが、不思議と、氏のプロフィールにカラオケが出てきてもクラシック音楽が出てこない。なぜだ?趣味欄に「クラシック」と書いちゃうと「高尚」って白い目で見られる、「カラオケ」って書けば「庶民的」だって言って票が集まる……なんてことを意図されているのだろうか?だったら残念である。まるで、趣味欄に「競馬」と書くのを躊躇するようなものである(今、そういうJRAのCMがある)。全国平均よりクラシック・ファンの間で高い支持率を獲得していると言えば、NHKの林田理沙アナウンサーもそう。林田アナは、芸大の楽理科の出身であることがクラシック・ファンから注目されている。だが、私的には、そういうことで言うのなら、久保田祐佳アナを忘れてもらっちゃ困る、である。久保田アナは、なんと、お子様時代に、BCJのマタイ受難曲の演奏会でリピエーノ(子供の合唱)を歌ったという。因みに、久保田アナはブラタモリの初代アナウンサーであり、その意味でも林田アナの先輩である。政党と言えば、ピアニストのポリーニは、かつてイタリア共産党の党員だった。そのことをベルリン・フィルの団員が噂話している映像があった。「ホント?」「へー」とか言っていた。だが、イタリアの音楽家の多くが同党の党員であったことにはそれなりの(業界ならではの)理由があるらしかった。そのイタリア共産党がいつのまにか消滅していてびっくりぽん。なお、「びっくりぽん」は、何年か前の朝ドラ「アサが来る」のヒロインの口癖であるが、野田元総理が国会の質問で「(政府の対応は)びっくりぽん」と言ったことがある。すると、日曜日の朝の番組で某評論家が「国会で『びっくりぽん』って言うなんてふざけてる」と苦言を呈しておられた。私は、「びっくりぽん」くらい言ってもいいのに、と思った。