鈍想愚感

何にでも興味を持つ一介の市井人。40年間をサラリーマンとして過ごしてきた経験を元に身の回りの出来事を勝手気ままに切る

ポイント制に見る流通企業本来のサービスの欠如

2009-02-04 | Weblog
 3日にフィットネスクラブに行った帰りに溝ノ口駅前にあるベスト電器溝の
口店に寄った。数日前にベスト電器から保有しているポイントのうち半分近くが今月末で失効します、と書いてあったので、それならかねて買おうと思っていたビデオテープでも購入しよう、と思ったのだ。久し振りに立ち寄るベスト電器はすっかりお店の模様が変わっていた。1階から3階にドンキホーテ溝ノ口店が入って、影が薄くなったせいか、店内はお客も少ないせいか、活気が見られない。店員も手持ち無沙汰で店内を徘徊している。
 以前は4、5階を占めていたが、いまは4階だけとなって売り場構成も変わっていて、ビデオテープの売り場を探すのに苦労した。ようやく探し当てたら、やや高い価格となっていた。どうせポイントを使うのだからと構わず、レジカウンターまで持参し、仏頂面で応対する女店員に差し出し、ポイントカードを取り出し、「ポイントを全部使いたいのですが……」と言うと、その女店員はカードをレジスターに差し込み、残存ポイント数を確かめた上で、「ポイントは500点以上ないと使えません」と言う。
 ポイントが」500点以上ないと使えないとは聞いていなかったし、そんな規定があったのか記憶にないので、「じゃ、買うのを止めます」と言おうかな、とは思ったものの、そこまでは言えず渋々代金を払った。ベスト電器溝ノ口店が出店したのは10年以上前で、以来電器冷蔵庫や電気洗濯機などを購入してきたが、最近は近くにコジマ電気やノジマが立地してきたので、必ずしも贔屓の店ではなくなった。ポイント会員になったのも10年以上前で500点以上でないと使えない規約があったのか、家に帰ってからかみさんに聞いても「そうだったかしら」と定かではない。増して、当時の規約もどこかにいって確かめようがない。
 最近はどこの店も顧客の繋ぎ留めをねらってか、ポイント制を敷いている。観光地へ行った時や遠出をした際にチェーン店では接客マニュアルに書かれてあるのだろう、必ず精算の際に「ポイントカードはお持ちですか」と店員が聞いてくる。見れば2度とくることはない、のがすぐわかるような場合でも聞いてくるので腹が立つこともあるほどだ。
 ベスト電器のポイントは100円につき1点で、もらったレシートを見たら500点にはまだ2500円以上買い物をしないといけない。使うにはさらにもう1回来ないといけないので、もう失効してもいい気分になっている。店内の価格も以前ほど魅力的ではなくなっているし、正直もうベスト電器で買い物をしよう、という気も薄れている。
 ベスト電器ではないが、セール品はポイントがつかないとか、割り引きの対象とならないなど一般にはわかりにくい規定のあるようなお店もあり、ポイント制がどこまで本来の目的である販売促進に役立っているのか、検証する必要があるだろう。世界金融危機以降、百貨店はじめ流通企業の売り上げ不振が目立っているが、ポイント制に限らず流通企業本来のサービスがどこかに行ってしまっているような気がしてならない。
 
 
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