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鈍想愚感

何にでも興味を持つ一介の市井人。40年間をサラリーマンとして過ごしてきた経験を元に身の回りの出来事を勝手気ままに切る

オレオレ詐欺はあっても「わたしわたし詐欺」がない不思議さ

2010-07-27 | Weblog
 オレオレ詐欺なるものがあるが、以前からどうして「わたしわたし詐欺」、つまり女の子を騙っての詐欺なるものがないのかな、と不思議だった。孫を持つ身になってみて、男の孫、女の孫に関係なく、せがまれればおカネを出してしまうものなのに、なぜ詐欺者は男の孫にこだわるのだろうか。数あるオレオレ詐欺のなかに女の孫を演じてうまうまとおカネをせしめたケースがないわけでもないだろうが、新聞テレビ報道でもそうした例を聞いたことがない。
いまは女性優位の時代なので、そのうちに女性版オレオレ詐欺が出てくるかもしれない。
 まず考えられるのはオレオレ詐欺を仕掛けるのがやくざの世界に関わる者で、やくざの世界が男社会であることである。男を集めるのはたやすいが、こと女性を犯罪の関わる仲間に入れて、グループを率いていくのはノウハウが確立されていない。表に立つのは常に男性で、女性はあくまでも裏方で生きてきたので、女性を核となる役割りに充てることには慣れていないのだろう。映画「極道の妻たち」で女性が組の親分として活躍する話があるが、ごく例外で夫である組長が不慮の事故で亡くなったりした場合に限られる一時的なものである。
 それとおカネに困っている可哀そうな孫を演じるのに女性だと、説得力がない、との読みがあるのだろう。社会のなかで100万円なり、200万円ものおカネをすぐに用立てしないといけないような局面に追い込まれるのはやはり男の孫でないと、迫真性が出てこない。女性だと、買い物のトラブルや美容室でのやりとりでせいぜい数万円のおカネに困るような場面しか、思い付かないので、詐欺自体が成立しない、ということになるのだろう。
 さらには女性の場合、声変わりするようなこともなく、すぐに見破られてしまうことも懸念されたことだろう。電話を掛けて孫を演じるのに演技をつけるのは男性で、教える方が男性なので、女性の場合の困った孫のシナリオを描くのが難しい。男社会のルールで生きてきた男性は、こと女性に成りきって物事の成り立ちから、話の構成を考えるのは苦手ということなのだろう。
 つまり、オレオレ詐欺は男社会の上に組み立てられたもので、女性がなんらかの役割りを果たすことなどはなから考えられていない産物、ということなのだろう。
 こう考えてきて、先白鵬の全勝優勝で終わった大相撲名古屋場所の相撲の世界も土俵の上には女性を立たせないルールがあり、完全に男社会である。男社会であることではやくざの世界と共通したものがあり、女性は部屋のおかみさん程度の役割りを果たすに過ぎず、相撲の世界と反社会的組織であるやくざの世界と似通っているというより、そっくりである。である以上、両者を完全に無縁なものに仕立てることは至難の技ではなかろうか、と思った次第である。
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