とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2020竜ヶ石山(りゅうがしやま)

2020-05-15 22:06:13 | 山登り
三岳神社から15分ほど車を走らせると、鍾乳洞のある竜ヶ岩洞に着く。ここもコロナ禍で営業中止中であったが、駐車場は開放されており、竜ヶ石山ハイキングコースの看板も建っている。


ハイキングコースの案内看板は要所要所に建っているので、迷わず進んで行く。


山の新緑がきれいだ。


曲がりくねった山道を進んで行くと、竜ヶ石山・峠の登山口への分岐に出た。


これまでは舗装道路であったが、分岐から本格的な登山道になる。山頂までは、30分となっていた。入り口にお札がつり下げられていたので、入ってはいけないという意味なのか心配してしまったが、立て札にオートバイでの侵入を禁ずる旨が書かれていただけだったので、人はいいんだなと納得して進んで行く。


しばらく進むと、石灰岩がやたらと並んでいる場所に出た。これは、条溝カレンと呼ばれる石灰岩だ。雨水によって溶かされたできた溝状の筋をカレンというらしい。


条溝カレンの石灰岩が大量に地上に出ているのは、結構珍しい。


中でも鬼の洗濯岩と名付けられた岩は、まさに鬼が洗濯に使っていたと言えそうな雰囲気がある。


このような地形をカレンフェルトといい、石灰岩地帯特有のカルスト地形の一つである。通常見られるカレンは溝が上下に刻まれているが、竜ヶ石山のカレンフェルトは水平に溝が並んでいるのが特徴だという。




峠の登山口からは、30分どころか10分少々で到着してしまった。竜ヶ石山の標高は、359.1mで“さんごくいち”と覚えやすい。


南側斜面は開けていて、浜松市内の展望が素晴らしい。浜松一の高層ビル「アクトタワー」もはっきり見える。


東側には、富士見台と名付けられた台(パレットを数段積んだだけ)があり、そこから富士山が見えるらしいが、この日は霞んではっきり見えなかった。


山頂で30分ほど昼食休憩をして、反対側の尾根に向かう。山頂から25mほどの場所にあるのが「竜の爪岩」だ。竜ヶ石山の名前の由来となった大岩で、岩の先端に竜が飛び立つときに刻まれたと伝わる爪跡状の溝がみられる。




その後、さらに尾根道を下っていくと、突然視界が開け、一面に水を湛えた棚田が広がっていた。


ここは、「白橿(しらかし)の棚田」といい、1960年代~1990年代に耕作放棄され、約50枚の棚田は雑木や雑草が生い茂りジャングルのような状態だったが、平成19年から地域おこしで38枚の棚田が復田されたという。現在は、地域の絆を象徴する貴重な遺産である。


棚田からさらに下っていくと、駐車場がある竜ヶ岩洞が見えてきた。竜ヶ岩洞は、1981年、2人の洞窟愛好家によって手掘りで洞窟内を拡げる作業を開始され、2年半後の1983年10月に、全洞が一般公開された。東海地方最大規模の竜ヶ岩洞は、総延長1,000mに及ぶが、一般公開されているのはその1部の400mだけである。夏はひんやりして涼しく、何度も訪れたことがある鍾乳洞だ。


駐車場には、13時前に到着する。歩行時間は、約2時間。1日2座の山行とはいえ、物足らなさはあるもののこれで良しとして帰ることにした。

参考1.竜ヶ石山のコースマップ


参考2.竜ヶ石山の高低図とコースタイム

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