とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2010遠山郷マラニックツアー 2日目

2010-09-21 22:03:32 | マラソン
この日は、マラニック本番の日だ。宿を午前6時頃出て、スタート会場の「かぐらの湯」に着くと大勢のランナーたちが集まっていた。


種目は55キロと45キロの2種目である。55キロの部と45キロの部を合わせて約150名。開会式のあと全員で集合写真を撮り、スタートの号砲を待つ。


午前6時半に55キロの部がスタートする。この大会は、何といっても個性的なエイドが多いと聞いていたので、それを楽しみにしながら走り出した。45キロの部は午前7時にスタートだ。



まずは、4キロほど平らな道を走る。赤い橋が見えてきたら、橋を渡る。


橋を渡り反対側に下りると、最初のエイドである大町「天仁の杜」に到着する。ここでは、恒例のマレットゴルフに参加する。強制ではないが、みんな順番を待って行列につく。球を木製のクラブで目の前のホールを狙って叩くのである。みごとホールインワンしたら、後で賞品が出るようだったが、あいにく外れて終了する。マラニックでゲームするなんて初めてである。遊び心があってこれもなかなか面白い。



「天仁の杜」からは、最初の上り坂となる。標高差50mを上ってからしばらく下ったところには八重河内「いろりの宿島畑」エイドがある。水車の前で、地元の人たちが旗を持って応援していてくれた。


そして、ここには仰天するものが置いてあった。手作り栄養精力ドリンクを用意し待っているとパンフレットにあったが、なんと「まむし酒」「熊のい」「はちみつうめジュース」などが用意されていた。昨年は、中身を知らずにごくごく飲んであとでフラフラになった人もいたとかという話もある。「まむし酒」の中には、しっかりマムシが入っていた。さすがに前半から「まむし酒」はきついかなと思い、「はちみつうめジュース」を頂く。甘く栄養がたっぷり詰まったジュースだった。


「いろりの宿島畑」エイドの先にも橋があり、再び川を渡る。


山を上がったところに観音様が立っていた。観音様に完走を祈って先に進む。


3キロほど走ると、スタート地点の「かぐらの湯」の裏どおりの道を走ることになる。遠山温泉郷の旅館街の道だ。前日宿泊した旅館の前を通り過ぎたところで、龍淵寺への急な石段を上がる。


龍淵寺の本殿前で焼香をする。住職も応援してくれる。


龍淵寺の境内には、椋鳩十の「遠山郷は星の美しい里 河の美しい里 人の心の美しい里である」の石碑がある。この言葉は、大会のパンフレットにも掲載されている。この境内によったら、この石碑は良く見ておいたほうがいい。


そして、境内を出たところには、遠山郷の名水として名高い「観音霊水」が湧き出る水場がある。日本一の鉱物物質含有量を誇るナチュラル・ミネラルウォーターとして注目されているというこの水は、是非飲んでおきたい。暑いなか、冷たくておいしい湧き水で大いに喉が潤った。


「観音霊水」の先には、「龍淵寺」エイドがある。ここの殿町の茶屋で作っている「ふじ姫饅頭」がたくさん用意されていた。この「ふじ姫饅頭」は知る人ぞ知る有名な饅頭らしい。大量には作らないようで、午前中でいつも売切れてしまうそうだ。そんな名物饅頭を頂いたり、ししの肉を頂いたりした。



池口岳の登山口にある大島エイドを過ぎ、しばらく進むと「熊野神社」に到着する。ここでは、前夜祭にも来ていた「熊野神社」の禰宜さんが、参加者一人ずつに『安全楽走祈願』の木札を掛けてくれる。その後、頭を垂れ御祓いを受ける。みんな、静かに列を作り順番を待っていた。



御祓いを受けた後は、お神酒も頂く。この程度であれば、走っても大丈夫だ。


前夜祭の会場になった木澤小学校エイドにも寄り、上島トンネルの入口前につく。ここは、55キロコースと45キロコースの分岐点だ。45キロコースの人は、そのままトンネルの上を上がっていくが、55キロコースは、「上村自治振興センター」エイドまでの往復10キロのコースを余分に走ることになる。この分岐で、先に飛び出していった「うっちゃん」と出会う。10キロも先行してたなんて早すぎる。この先は、ほとんど平坦だが、気温が上がってきて日向になると、結構暑さがこたえた。ここまでは、ずっと一緒だった「かっちゃん」と併走していた。再び分岐に戻ると、いよいよ最大の難関の標高差550mの上り道に入っていく。

上り道になると、もう走れない。ひたすら歩くしかない。しだいに「かっちゃん」との距離が開くばかりで、それからずっと一人旅となった。ほぼ半分くらい上ったところで展望テラスがステキなエイドに着いた。ここでも「おはぎ」「おにぎり」「イカ」「ソーメン」「バナナ」「オレンジ」など有り余るほどの食べ物を頂く。テラスからは、南アルプスの3000mの山々が展望できる。素晴らしい景色を見ながら、しばらく腰をすえてしまった。



エイドを出たところで、ここの名物おじいさんと記念撮影だ。昔海軍にいたそうで、海軍の将校姿が凛々しかった。


さらに、山を上がっていくと「そばの花」や「コスモス」の畑がきれいだった。高原は、やはり秋の気配で一杯だった。



最高地点は、「下栗の里」エイドだ。標高は1072mある。ここでの最大のご褒美は、「観音霊水」の氷で作ったカキ氷である。小学生の女の子たちが作ってくれたカキ氷が何と美味しかったことか!



「下栗の里」からは、一気に下る。集落の間の道が曲がりくねって下に続いているのが見えた。


午後の時間になっても、南アルプスの聖岳や兎岳が良く見えていた。


500mほど下ったところにある「三軒家」エイドは、渓流釣りをこよなく愛する釣り士が営むエイドである。炭火で焼いたアマゴの塩焼きは絶妙の味であり、頭から丸ごと頂く。これで不足した塩分を充分補えたようだ。


その後は、川沿いの木陰の道を緩やかに下っていく。


橋を渡り、見覚えのある建物が見えたら「梨元ていしゃば」エイドだ。ここで約49キロ。時計を見たら、このまま歩いていっても関門に間に合う時間だった。かなり疲れてきて歩きが多くなってしまったが、最後の商店街に入ったところで頑張って走る。沿道の応援を受けながら「かぐらの湯」に到着する。15時半をちょっと回った時間だった。月桂冠を頭に載せて記念写真を撮ってもらい、無事完走だ。久々の長距離できつかったが、エイドを全部まわって目一杯楽しむことができたマラニックだった。あとは、温泉に入り、後夜祭に参加する。後夜祭も、たくさんの料理と飲み物で大満足だった。


この日は、2泊目の宿を取ってなかったので、もう一度温泉に入りテントで寝る事にした。

3日目に続く。

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2 コメント

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ありがとうございました (とど)
2010-09-22 08:43:52
とっちーさん、遠山マラニックにご参加くださいましてありがとうございました。

しんしんさんのリンクから寄らせて頂きましたが、詳細なレポに楽しい情景が蘇って来ました。

お陰さまで愉快な大会となりました。
今後とも宜しくお願い申し上げます。

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とどさんへ (とっちー)
2010-09-22 22:15:13
こちらこそ、楽しい企画とおもてなしに溢れた
素晴らしい大会を企画していただきありがとうございました。

それにしても、前夜祭から後夜祭まで気苦労等
いろいろあったのではないでしょうか。
本当にお疲れ様でした。

私のブログは、余分なことまで書きすぎてしまうきらいが
ありますので、何かあったら遠慮なく御指摘ください。

来年は、もっと走力つけて楽にゴールできるようにしたいと思います。
今後ともよろしくお願いします。
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