とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2022霧ヶ峰・美ヶ原中央分水嶺トレイル:1日目Region A

2022-09-12 23:03:11 | 霧ヶ峰・美ヶ原中央分水嶺トレイル
水系の境界線を指す用語を「分水界」という。山岳においては稜線と分水界が一致していることが多く、「分水嶺」とも呼ばれている。日本列島では、日本海側と太平洋側に分かれる分水界(嶺)の連続線を特に「中央分水嶺」と呼んでいる。

日本列島にある中央分水嶺のうち、長野県の中信高原、霧ヶ峰・美ヶ原高原を歩くトレイルコースが、今回歩いた霧ヶ峰・美ヶ原中央分水嶺トレイルだ。コースは長和町の長門牧場から白樺湖、霧ヶ峰、和田峠を経て美ヶ原高原にいたる全長38km。北から東に浅間山、蓼科山、八ヶ岳連峰や富士山、南に甲斐駒、北岳などの南アルプス、南西には木曽駒などの中央アルプスや御嶽山、西から北に乗鞍、穂高、槍ヶ岳が連なる北アルプスと日本が誇る秀峰を眺めながら歩ける眺望が素晴らしいコースだ。

全長38キロのコースは5つに分かれていて、今回は3日間で全線制覇するという計画を立てた。まず、1日目は、長門牧場から大門峠へと続く森林浴ハイクのRegion Aを歩く。距離は10キロほどだ。スタート地点の長門牧場に車を置き、昼食を済ませてから歩き始める。


長門牧場は標高1,400メートルの信州白樺高原に、211ヘクタール(東京ドーム45個分)の牧草地を有し、乳牛200頭を飼育している。牛乳とソフトクリームが有名で観光客が多く立ち寄る場所だ。牧草地の中を進んで行くと、羊が草をはんでいた。


顔が黒い羊で、サフォーク種と呼ばれる希少価値が高い羊だ。


牧場を出て、直ぐに「霧ヶ峰・美ヶ原中央分水嶺トレイル」の案内看板が出てきた。


案内板に従って、砂利道を進む。


しばらく進むと牛首小屋跡に出た。江戸時代に用水堰が開削され、その管理を集落で行っていた遺跡だ。


牛首小屋跡を出て、小さな沢を渡る。




電力会社鉄塔付近では、サラシナショウマが群生している。


クマザサの繁る林内の尾根道から平坦な道になり、森の中を進んで行く。


サッカーグランドを過ぎると女神湖畔に通じる舗装路に出る。コースは女神湖を通らないのだが、折角近くまで来たので、女神湖畔まで足を延ばす。女神湖には霧が立ち込め幻想的な光景だったが、観光客が自転車タイプのボートやSUPで遊んでいた。


用水路の脇を通っていく。


山道をさらに下っていくと本沢に出る。


水の上に出ている石を踏みしめながら沢を渡る。


本沢に架かる橋の横に出た。


橋を渡り、唐松林に向かう。


RegionAの最後のハイライトが、唐松林の斜面から急傾斜の尾根筋ルートだ。ロープに捕まりながら急傾斜の斜面を這い上がっていく。


急坂の頂上に着くと、あとは緩やかな道を下り大門峠に出る。信号のある交差点があり、この日のゴールだ。大門峠に迎えに来てくれた宿の御主人の車で、私だけ長門牧場に向かい、自分の車を回収して大門峠に戻る。大門峠で残りのメンバーを拾い、姫木平にある宿に向かった。

参考1.1日目Region Aの高低図&コースタイム


参考2.1日目Region Aのコースマップ


「2022霧ヶ峰・美ヶ原中央分水嶺トレイル:2日目Region B、C」に続く。