とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2020山梨・竜ヶ岳

2020-01-06 23:18:30 | 山登り
2020年最初の山は、山梨県の竜ヶ岳に登ることになった。竜ヶ岳は、朝霧高原の北西に位置し、山の上部は笹原に覆われている。龍神にまつわる伝説があり、富士山が噴火した際に、本栖湖に潜んでいた竜が流れ出た溶岩の熱さのために逃げ出し、小富士に登って竜ヶ岳と呼ばれるようになったといわれている。本栖湖からは往復3時間半くらいで登れる山で、ちょっとした足ならしにはいい山である。今回登ることにしたのは、この時期は、竜ヶ岳山頂からダイヤモンド富士を眺めることのできるというのが、一番の決め手となった。

ダイヤモンド富士をまだ見た事がなく、以前から一度は見てみたかったのだ。いろいろ情報を調べると、元旦から3日くらいまでが、ジャストミートで山頂からダイヤモンド富士が見られたそうで元旦には500人もの登山者が夜明け前から登っていたそうだ。行くことにした日は5日だったので、太陽の出る場所が富士の山頂から少しずれてしまうらしい。この日だったら、竜ヶ岳山麓にある富士本栖湖リゾートの竜神池からが最適だという事で、急遽最初の目的地を変更し、富士本栖湖リゾートに向かう。

富士本栖湖リゾートは、春には芝桜の景勝地として賑わう場所だ。年末から正月の時期は、ダイヤモンド富士鑑賞会と称して、早朝の時間帯だけ入場ができる。入場料を払って駐車場に入ると、思いのほかたくさんの車が止まっていてビックリ。これは、急いでいかないと撮影のいいポイントがなくなってしまうと焦る。会場となる竜神池まで行くと、やはりいいポイントは大勢のカメラマンで抑えられていた。


池のすぐ前はもう入れないので、少し後ろの小高い場所でカメラを構え、ご来光の一瞬を待つ。


8:02。富士山の山頂から厳かに太陽が上がってきた。


山頂からと、湖面に映る二つのダブルダイヤモンド富士だ。竜ヶ岳山頂から見るのもいいが、ここのダブルダイヤモンド富士は一番いい。ちょうどいい日に来て見ることが出来て最高に良かった。


富士本栖湖リゾートから竜ヶ岳登山口までは5分くらいで移動する。本栖湖キャンプ場にある竜ヶ岳登山者用駐車場も、思ったよりたくさんの車が止まっていた。これらの車も、山頂でダイヤモンド富士を眺めるために登っていった登山者の車だろう。


本栖湖キャンプ場の中を通り、登山口に向かう。


ここからが竜ヶ岳の登山口だ。


落葉樹の森の中を進んで行く。


木々の間から、大きく富士山が見える。もう太陽がだいぶ上に上がってしまっている。


南側の斜面になるため、雪が解けて登山道が所々ぬかるんできている。


立派な霜柱がバラバラになっている。


さらに上に上がると、登山前に立ち寄った富士本栖湖リゾートの竜神池が良く見える。雪で白くなっているところは、春先には芝桜でピンクに染まっているはずだ。


富士の裾野には、広大な樹海が広がっている。


歩き出して1時間20分ほどで東屋のある展望台に着く。日の出までに山頂に着くのが無理なら、この東屋辺りでダイヤモンド富士を眺めるのもいいかもしれない。


東屋から前に見えるこんもりとした山は、山頂ではない。山頂は、まだ見えないその先にある。


本栖湖畔に下りる登山道の分岐点。


分岐点から30分ほどで竜ヶ岳山頂1485mに到着する。見晴らしのいい広場となっていて、富士山の絶好のビューポイントだ。私が登っていくときは、下山する登山者ばかりだったので、山頂にいたのはわずかな登山者しかいなかった。この時期、竜ヶ岳に登る登山者は、ダイヤモンド富士を見るために日の出前から登るのが主流らしい。


山頂の西側を眺めると、聖岳や赤石岳、荒川岳などの南アルプスの景色が素晴らしい。ドローンも飛んでいる。


富士の裾野に沿って下を見ていくと、駿河湾がキラキラ光っている。この日は、風がなくて雲もなく最高の天気だった。


山頂周辺には、雪も結構積もっている。


山頂でのんびり食事をしてから下山する頃、登山者が多くなってきた。第2の登山者のピークが始まったようだ。下山は、本栖湖畔への登山道に向かう。本栖湖に飛び込んでいくかのような登山道だ。下り始めは、北側斜面で登山道が凍っていて滑りやすかったのでアイゼンを装着する。


長いつづら折れの登山道を終えて、やっと湖畔側の登山口に到着する。


しばらくは、舗装道路を歩く。


車止めのゲートを抜けて駐車場に向かう。


本栖湖のブルーの湖面がきれいだ。


12:47。駐車場に到着する。


その後、本栖湖のリゾートホテルの日帰り温泉に入ってから朝霧高原経由で帰路に着く。途中、朝霧高原で昼寝をしている牛たちの群れがのどかだった。


参考1.竜ヶ岳のコースマップ


参考2.竜ヶ岳の高低図とコースタイム