とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2018東海道ラン:国府~新安城

2018-06-18 18:38:40 | マラソン
旧東海道を走って繋ぐ東海道ランも4回目の参加となった。今回は、愛知県豊橋市の国府(こう)駅を8:22に下車し、東海道ランの前回終了地点まで進む。8:30。ここの交差点から東海道ランの出発だ。


数分で大社神社(おおやしろじんじゃ)に到着する。出雲大社系の神社だ。入り口に輪くぐりがあったので、穢れをはらうと共に無病息災を祈り、輪をくぐる。


8:43。旧東海道と姫街道の分岐に到着する。姫街道は、遠江の見付宿に通じている。新居関所の取り調べが特に女性に厳しかったので、これを嫌った女性が調べの緩い気賀関所を通るルートを選んだことから「姫街道」と呼ばれるようになったと言われている。姫街道マラニックでは、ここからスタートしたので懐かしかった。


10分ほどで、御油の松並木に到着する。御油宿と赤坂宿との間にある松並木で、国の天然記念物に指定されている。600mほど続いており、見事な松並木だ。


9:48。本宿に入る。この頃から空が晴れてきて、暑くなってきた。




10:04。近くに立派なお寺があるらしいということで、少し寄り道していく。お寺は、法蔵寺といい、徳川家康が竹千代と呼ばれていた幼少期に読み書き手習いに通った由緒ある寺で、松平家の菩提寺でもある。


東照大権現たる徳川家康を祀る東照宮があった。日光東照宮や久能山東照宮でも見たことのある装飾が施されている。


東照宮から、法蔵寺全体を見渡す。さすがに格式ある寺らしい。


そして、法蔵寺の境内には、何と新撰組局長の近藤勇の首塚があった。


11:02。藤川宿に入る。


藤川宿本陣跡広場。敷地内には復元された高札場のほか、東屋、築山などが整備されているが、本陣の建物はない。


12:00。大平一里塚に到着する。岡崎と藤川の宿場の間に位置する。国指定の史跡となっており、塚の中央に植えられた榎は立派だ。


岡崎に入ったところで、1時間ほどランチ休憩する。

13:30。岡崎城下二十七曲りに入る。岡崎城下の東海道は、曲がり角が多く間違いなく通過するのは大変だ。なぜ、こんなにも曲がり角が多いのかというと、岡崎城主となった田中吉政が、防御の機能の為と共に、曲がり角を沢山設けることによって城下を通る道の総延長を長くし、その分、多くの商店が道沿いに並ぶ様にさせたことに寄るそうだ。そのおかげで、現在の岡崎市の繁栄があるとか。


曲がり角には、こんな案内標識があるが、けっこう見落としやすかった。


二十七曲がりの途中には、岡崎信用金庫の資料館がある。赤レンガと地元産御影石(花崗岩)を組み合わせたルネッサンス風の建物だ。大正6年、岡崎銀行本店として建築され、戦後は商工会議所として利用されていたが、1982年に地元の発展と文化向上に資するため資料館として開館した。


資料館は、世界各国の貨幣の展示など、「お金」にまつわるさまざまな展示コーナーが設けられている。


近くには、岡崎公園があり、公園内には徳川家康公が生誕した岡崎城がある。広い公園内には観光客も多く賑わっていた。


岡崎城を出ると、八丁味噌の工場が見えてきた。岡崎城から、西へ八丁(約870m)の距離にある八丁村で2軒の味噌蔵が造っていたことから、その地名より「八丁味噌」と呼ばれるようになったという。




カクキューという味噌蔵に寄る。ここでは、無料で30分ほどの工場見学ができる。ちょうど15時からの見学時間に間に合ったので、係員と共に味噌蔵の周りを見学していく。


カクキューの看板の謂れを聞く。かつて東岡崎駅にも飾られていたカクキューの看板には二人の男が描かれている。座っている浪人風の男がその後の太閤豊臣秀吉、当時は日吉丸と名乗っていた。立って槍を持っている武士の男がのちの家臣蜂須賀小六だ。場所は矢作川にかかる矢作橋。日吉丸が座っているムシロにはカクキューの紋が入っていることから、彼が橋の回りで寝泊まりしていた際にカクキューのムシロを盗んで使用していたという。


見学コースには、味噌を作っている職人たちの様子が人形で再現されている。


甲子蔵。味噌の熟成蔵だ。この蔵が出来た年が甲子(きのえね)だったから、この名がついたという。NHKの朝ドラ「純情きらり」のロケ地にもなったそうだ。ひとつの樽には、約6トンの味噌が入り、上に乗っている石は3トンだという。美しい円錐状に手作業で詰むそうで、1944年の東南海地震でも崩れることがなかったそうだ。


見学終了後は、八丁味噌の試食コーナーがあった。八丁味噌と赤だし八丁味噌の飲み比べと田楽味噌を食べられる。


試食が終わると、お決まりの売店でお土産を購入。出口では、みそソフトクリームの売店もあり、どんな味かと興味津々でカップ入りを買ってみる。クリームにかかってる味噌パウダーはしょっぱいが、すぐに甘味が広がる。それほど味噌っぽくはないので、口休めのクッキーとともに美味しく食べることが出来た。


16:39。安城市に入ると、永安寺の雲竜の松があった。この松は、クロマツで横に伸びて広がる形状を持っているそうだ。各枝の長さは北で10m、南13m、東7mに及び、たなびく雲のようであり、臥せる竜のようでもあるため「雲竜」の名称が称せられた。こういうふうに伸びている松は、なかなか見たことがない。


16:55。新安城駅前の交差点が、今回の東海道ランのゴールだ。


17時過ぎ、新安城駅から名鉄に乗って豊橋まで乗車。その後、JRに乗り換えて帰宅する。全走行距離34.6キロ、8時間半ほどのマラニックだった。日が当たると暑かったが、日陰や曇り空になると風が心地よく、寄り道しながら観光もできて楽しく走ることが出来た。

参考1.今回のコースマップ


参考2.今回の高低図