とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2017恵那山

2017-11-20 18:58:17 | 山登り
昨日の日曜日は、日本百名山の一つである恵那山に登ってきた。百名山を目指している山友の希望でどうしてもやっつけておきたい山という事で行くことになった。ただ、直前の天気予報では、恵那山山頂の天気は、晴のち雪、-7℃/-10℃(最高気温/最低気温)、風向:北西/風速:17m/s(9時の予報)という事で、恐ろしく寒い強風に見舞われそうな数字だったので、内心ビビりながら現地に向かった。

前日の夜、中央道の神坂PAで仮眠をする。車の中も寒くなる事が予想されたので、シュラフの上にも毛布を被せ、ありったけの服を着て寝込んだ。おかげで震えることはなかったが、寒いことに間違いはなかった。

午前7時過ぎ、神坂PAから園原ICを出て、広河原ルートの登山者用駐車場に向かう。こんな寒い日は、ほとんど登山者はいないだろうと思っていたが、既に数台の車が止まっていた。やはり百名山となると人気があるのだろう。


車止めゲート横で登山届に記入する。ゲート脇のトイレは、冬季閉鎖という事でカギがかかっていて使用できない。


今回のメンバーは、私を入れて5人。私は20年以上前に登って以来2度目だが、あとのメンバーは初めてとなる。あらかじめ寒いという事は言ってあったので、ダウンやスキーウェアなどを纏い完全装備の雪山仕様で8時過ぎに出発する。


しばらくは林道歩きである。天気予報通り、朝から快晴となっており幸先よい出足だ。山の上部は、真っ白くなっており、前日かなり雪が積もっていたようだ。


8:25。林道脇から沢に下って行く。ここからが登山口だ。


沢に架かる丸木橋を渡る。


登り始めは、まだ晩秋の気配だ。谷間なので風もほとんどなく日差しが当たって気持ちよい。


15分も歩くと、厚着なので暑くて仕方がない。みんな上着を脱ぎだした。


空も雲一つない青空で気持ちがいいくらいだ。


しかし、3合目あたりから景色が一転してくる。登山道には、凍った雪の塊がゴロゴロしているようになってきた。


9:45。もう完全に雪道だ。天気は良くても、やはり雪の世界だから寒い。少し前に脱いだ上着ももう一度着こんで寒さに備える。ありがたい事に、予想されたほど風は強くなく、肩透かしを食らった気分だ。




雪を纏ったヒノキは、まるでクリスマスツリーのようだ。


山の天気は、やはり変わりやすい。いつの間にか西の空から雲がどんどん湧きだしてきていた。山頂に着くころには、景色はもう見えなくなっているだろうという予感がしてきた。


東の空は、まだまだ好天で南アルプスの山並みが一望できる。これが見られただけでもラッキーだ。


その後は、あっという間に真っ白い雲に包まれ、写真を撮る気にもなれずにひたすら山頂を目指す。コース上には、10等分された標柱があり、6/10、7/10、8/10という数字を見るたびに山頂に近づいているという励みになった。

11:30。恵那山山頂2191mに到着する。もう辺り一面銀世界である。山頂は、樹林帯で覆われているので晴れていても展望は望めないから、とにかく山頂にたどり着けただけで大満足だ。


山頂にある展望台。この上に登っても、まったく展望はない。これを建てた時は、景色も見えたのだろうか?


山頂から、少し下ってさらに進んだところに避難小屋とトイレがあるという事なので、そこまで行ってみる。こじんまりした小屋だが、まだ新しそうだ。


近くには、立派なトイレもあり、こちらは冬季でも使用できる。


避難小屋に入って、簡単な昼食とする。外では寒くて休憩することもできないので、避難小屋があるだけでありがたい。登るときは、アイゼンもつけずに登ることが出来たが、下りでは滑りそうなので、小屋でアイゼンを装着し下山することにした。


下りも元来た道を戻るだけだ。小屋で休憩していたら体が冷えてしまい、歩きだしはブルブル震えるほどだったが、10分も歩けば暖かくなってきた。外気温は、-3~-4℃と予報よりは高い気温だが、氷点下であることは間違いない。


いつの間にか里の方も、雪雲に覆われ真っ白だ。




葉が落ちて雪を纏った木々は、もう冬の装いである。


斜面の笹原も雪に覆われている。


午後から雪が降るとの予想通り、下山するに従い雪がちらほらと舞い落ちてくるようになっていた。ほとんど休憩することもなく、ひたすら下山すると沢が出てきた。


14:35。登山口入口に着くと、カメラにもハッキリ写るほどの大きい雪の塊が降ってきていた。


その後、林道を歩くこと20分。14:55。駐車場に到着すると、地面も真っ白となっていた。


もう体が冷え切っていたので、荷物整理もそこそこにして、昼神温泉「湯ったり~な昼神」まで向かう。熱いお湯につかると体も温まった。

前日までは、厳しい寒さと強風の天気予報だったので、中止しようかと思ったくらいだったが、恵那山は樹林帯が多く、風を遮る場所が多いという事もわかっていたので、思い切って決断して良かった。一日で晴れから曇り、そして雪を経験できたのもいい経験になった。初めて恵那山に登った山友たちも記憶に残る山行になったようだ。

参考:今回のコースマップ(広河原登山ルート)