とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2017後立山連峰縦走:3日目冷池山荘~赤岩尾根~大谷原

2017-07-31 00:01:56 | 山登り
3日目も朝からずっと雨だ。5時からの朝食を1番で食堂に入り、早々に出発の準備をする。


下山する予定の大谷原からは、タクシーを呼んで白馬まで帰ることにしていたので、山荘からタクシー会社に電話をする。コースタイムでは、4時間半くらいかかるようになってはいたが、4時間あれば十分間に合うだろうと、4時間後の9:30頃来てもらうように連絡する。5:32。冷池山荘を出発する。


5:46。赤岩尾根分岐に到着する。後方に見える赤い屋根の建物が、冷池山荘である。


真っすぐ進むと、爺ヶ岳方面だが、我々は、赤岩尾根方面に下って行く。


北アルプスには、3大急登と呼ばれる急登があるのだが、一般的には、烏帽子岳のブナ立て尾根、剱岳の早月尾根、燕岳の合戦尾根の3つだと言われている。しかし、鹿島槍ヶ岳の赤岩尾根、笠ヶ岳の笠新道が入るとされる説もあり、どれも負けず劣らずの急登だ。

3大急登に入ってもおかしくない赤岩尾根の下りも、なかなか大変だ。やせ尾根を何度も下るのだが、赤茶けた山腹に切られた登山道は滑りやすく、ちょっとした衝撃で小石が崩れ落ちていく。樹林帯の中に入ると鉄製・木製の階段が幾度となく現れ、嫌になってしまうほど長く感じる。


7:46。赤岩尾根登山口に到着する。コースタイムでは3時間20分になっていたが、実際には2時間ほどで下山してしまっていた。


登山口のすぐ横にある砂防ダムの地下トンネルに入る。




トンネルの途中にある覗き窓からは、豪快に流れ落ちる水が見える。


あとは、大谷原までの林道歩きである。今までの登山道と比べると単調すぎて飽きてしまうくらいだ。




8:33。大谷原に到着する。結局、冷池山荘から3時間で下山してしまったようだ。健脚メンバーが揃ったとは思っていたが、これほど早く着けるとは思ってもみなかった。


タクシーの予約時間まで1時間もあるので、待ちきれない。携帯の電波が届きにくい場所だったが、au(ドコモはダメ)で何とか繋がり、連絡がついた。荷物の整理やトイレを済ませているうちに15分程でタクシーが到着する。タクシーの運転手に集合写真を撮ってもらうと、2泊3日の山旅が無事終わった。


白馬に戻り、八方温泉で3日ぶりに風呂に入る。やっぱり山の後の温泉は最高だ。その後の食事とソフトクリームも美味しかった。今回のルートは、難所の八峰キレット通過があったので3人という少人数で行けたのが良かった。また、同行したSさん、Yさんとも気力、体力、度胸が3拍子揃っており安心して登山できたのはありがたかった。このメンバーなら、更なるスリルある山旅ができそうだ。

参考1.3日目のコースマップ(冷池山荘~赤岩尾根~大谷原)


参考2.3日目の高低図(冷池山荘~赤岩尾根~大谷原)