7月8~9日にかけて北アルプスの笠ヶ岳を予定していたのだが、二日前の天気予報で悪天候になっていたので急遽中止し、比較的天気がよさそうな新潟県周辺の山を探し長野県と新潟県の境にある苗場山に行くことにした。メンバーは5人となったが、ほとんどのメンバーは2~3回目の苗場山だ。
苗場山は新潟県南部、長野県北東部の県境に位置する標高2,145mの火山である。山頂は平坦な台地上になっており、広い湿原が広がっている。湿原には小さな池塘がいくつも点在し、雪解けと共に天空のお花畑が広がる。池塘には、ミヤマホタルイやヤチスゲが苗のように繁って苗代田のような外観を呈していることから、苗場山という名前が付いたと言われている。
苗場山の登山ルートはいくつもあるが、一番土地勘のある秋山郷の小赤沢登山口から登ることにした。秋山郷から林道を上がり3合目登山口の駐車場に着いたのは、8時過ぎだった。駐車場は、トイレも完備しており、100台位は楽に止めることが出来るくらい広い。既に数十台の車が止まっており、さすが百名山だけに登山者も多いようだ。
8:12。登山口で登山届を提出し、いざ出発だ。
思ったよりいい天気となり日差しが強くなってきていたが、木陰の下を歩くので最初は気持ちよい。
8:41。4合目1470mに到着する。3合目から山頂までは、1合ごとに標識が立っているので目安が分かってありがたい。
ムラサキがかったツツジを見かけた。よく見るヤマツツジはオレンジぽいし、アカヤシオよりも濃いピンクなのでちょっと気になっていたのだが、あとで調べたらムラサキヤシオだと分かった。新緑の森の中で濃い紅紫色の花は、一際目立つ。
9:40。水場に到着した。雪解け水が滴り落ち、顔や手に付けると冷たくて気持ちいい。
水場を過ぎると、岩場歩きが始まる。鎖場となっており慎重に登る場所がいくつも続く。
谷間には雪渓が残っており、近くを通るだけで冷たい風が体に流れてきて気持ちよい。
イワカガミが咲きだしている。
10:28。急な登山道を抜けると、標高2000m近くとなり、木道が続く山頂台地の入口だ。湿原を眺めながら、暫し休憩する。
後を振り返ると、秋山郷の名山「鳥甲山」の鋭いピークの山頂が良く見える。
10:55。9合目2000mを通過する。アップダウンはほとんどなく楽しいハイキングコースが続く。
目の前には、雪渓が広がり、冷たくて気持ち良さそうな雪の上にみんな倒れこんだ。
池塘を見ると、苗が植えられたように植物が繁っている。まさしく、苗場山の名前の象徴のような景観が見えた。
木道の脇には、チングルマやイワカガミの群落がいたるところに見られる。
お花畑の前で記念写真を撮る。
山頂台地には、雪渓や湿原が見渡す限り広がっている。
さらに雪渓を横断する。
池塘と雪渓の先には、上越国境となる上州(群馬県)と越後(新潟県)を境とする山脈である谷川連峰の山並みが広がっている。
苗場山頂唯一の宿泊施設である苗場山自然体験交流センターが見えてきた。
苗場山自然体験交流センターの近くの岩には、登山の振興に貢献した大平晟翁のレリーフと役行者の石碑が置かれている。
11:35。苗場山山頂2145mに到着する。
山頂は、樹木に覆われ展望がないので、少し歩いて雪渓と湿原が広がる木道の休憩場所に移動する。木道のベンチに腰掛けて景色を見ながらのランチは最高だ。
休憩していると、一人の男性が前のほうに出てきて、何やら機械を操作しだした。何かと思ってみていると、今流行のドローンを操縦していたのだ。苗場山の風景を上空から撮影でもしているようだった。
風はなく穏やかな天気なので寒くもない。急いで下山する必要もないので、近くの雪渓まで歩いていって雪遊びに興じる。普段雪が降らないところに住んでいる人間にとっては、こんなに雪があるとはしゃいでしまうのだ。
結局、苗場山山頂周辺で2時間近くものんびりしてしまっていた。こんな日に山の上でのんびり過ごす時間は何にも代えがたい贅沢な時間だ。
「2017苗場山:後半」に続く。
苗場山は新潟県南部、長野県北東部の県境に位置する標高2,145mの火山である。山頂は平坦な台地上になっており、広い湿原が広がっている。湿原には小さな池塘がいくつも点在し、雪解けと共に天空のお花畑が広がる。池塘には、ミヤマホタルイやヤチスゲが苗のように繁って苗代田のような外観を呈していることから、苗場山という名前が付いたと言われている。
苗場山の登山ルートはいくつもあるが、一番土地勘のある秋山郷の小赤沢登山口から登ることにした。秋山郷から林道を上がり3合目登山口の駐車場に着いたのは、8時過ぎだった。駐車場は、トイレも完備しており、100台位は楽に止めることが出来るくらい広い。既に数十台の車が止まっており、さすが百名山だけに登山者も多いようだ。
8:12。登山口で登山届を提出し、いざ出発だ。
思ったよりいい天気となり日差しが強くなってきていたが、木陰の下を歩くので最初は気持ちよい。
8:41。4合目1470mに到着する。3合目から山頂までは、1合ごとに標識が立っているので目安が分かってありがたい。
ムラサキがかったツツジを見かけた。よく見るヤマツツジはオレンジぽいし、アカヤシオよりも濃いピンクなのでちょっと気になっていたのだが、あとで調べたらムラサキヤシオだと分かった。新緑の森の中で濃い紅紫色の花は、一際目立つ。
9:40。水場に到着した。雪解け水が滴り落ち、顔や手に付けると冷たくて気持ちいい。
水場を過ぎると、岩場歩きが始まる。鎖場となっており慎重に登る場所がいくつも続く。
谷間には雪渓が残っており、近くを通るだけで冷たい風が体に流れてきて気持ちよい。
イワカガミが咲きだしている。
10:28。急な登山道を抜けると、標高2000m近くとなり、木道が続く山頂台地の入口だ。湿原を眺めながら、暫し休憩する。
後を振り返ると、秋山郷の名山「鳥甲山」の鋭いピークの山頂が良く見える。
10:55。9合目2000mを通過する。アップダウンはほとんどなく楽しいハイキングコースが続く。
目の前には、雪渓が広がり、冷たくて気持ち良さそうな雪の上にみんな倒れこんだ。
池塘を見ると、苗が植えられたように植物が繁っている。まさしく、苗場山の名前の象徴のような景観が見えた。
木道の脇には、チングルマやイワカガミの群落がいたるところに見られる。
お花畑の前で記念写真を撮る。
山頂台地には、雪渓や湿原が見渡す限り広がっている。
さらに雪渓を横断する。
池塘と雪渓の先には、上越国境となる上州(群馬県)と越後(新潟県)を境とする山脈である谷川連峰の山並みが広がっている。
苗場山頂唯一の宿泊施設である苗場山自然体験交流センターが見えてきた。
苗場山自然体験交流センターの近くの岩には、登山の振興に貢献した大平晟翁のレリーフと役行者の石碑が置かれている。
11:35。苗場山山頂2145mに到着する。
山頂は、樹木に覆われ展望がないので、少し歩いて雪渓と湿原が広がる木道の休憩場所に移動する。木道のベンチに腰掛けて景色を見ながらのランチは最高だ。
休憩していると、一人の男性が前のほうに出てきて、何やら機械を操作しだした。何かと思ってみていると、今流行のドローンを操縦していたのだ。苗場山の風景を上空から撮影でもしているようだった。
風はなく穏やかな天気なので寒くもない。急いで下山する必要もないので、近くの雪渓まで歩いていって雪遊びに興じる。普段雪が降らないところに住んでいる人間にとっては、こんなに雪があるとはしゃいでしまうのだ。
結局、苗場山山頂周辺で2時間近くものんびりしてしまっていた。こんな日に山の上でのんびり過ごす時間は何にも代えがたい贅沢な時間だ。
「2017苗場山:後半」に続く。