とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2017幌尻岳&アポイ岳登山ツアー:3日目幌尻岳登山~林道歩き

2017-07-21 22:17:23 | 山登り
新冠ポロシリ山荘で3日目の朝を迎える。深夜、トイレに行った時、月が見えていたので午前中は何とか天気が持ちそうだった。午前3時に起床して、朝食を食べたり登山の準備をしていたら4時を回ってしまった。山頂アタック用のサブザックに食料、飲み物、雨具を詰めて準備万端だ。4:18。新冠ポロシリ山荘を出発する。


登山道は、山荘のすぐ前にある細い踏み跡だ。


沢沿いにしばらく進むが、途中で土砂崩れがあり、高巻の登山道で迂回していく。一旦登ってから沢側に下るのだが、泥だらけの凄い道でロープを捕まえながらでないと下りることができない。


再び沢沿いに進む。


渡渉を1回すると、本格的な登山道になる。腰くらいまでに伸びた笹の道を進むので、雨具のズボンを履いて行ったのは正解だった。水滴が多量に着いた笹を掻き分けるので、雨具がなければ、ズボンがずぶ濡れになるところだった。


6:07。見晴台に着くと雲が取れて、青空が出ていた。左側の尖ったカッコいい山は、カムイエクウチカウシ山だ。カムイエクウチカウシ山は、通称「カムエク」と呼ばれており、このアイヌ語の意味は「熊が転げ落ちることがよくあるほどの急峻な山」ということらしい。


そして、こちらはイドンナップ岳だ。


見晴台からさらに急坂が続く。ところどころにコバイケイソウが咲きだしている。


6:50。雪渓から溶け出した水が沢となって流れ落ちている。


沢を過ぎると、高山植物がいたるところで見られるようになってきた。ハクサンチドリ。


シナノキンバイ。


ハクサンイチゲ。


いつの間にか全面お花畑になってきた。下の方には、幌尻湖も見える。


7:04。その名もズバリ“お花畑”を通過する。


イワヒゲ。


ミヤマアズマギク。


トカチフウロ。


7:30。目の前に大きな岩が見えてきた。


7:45。“大岩”の横を通過する。


7:53。振内コースとの分岐を通過。


8:05。幌尻岳山頂2052mについに到着する。これで98座目となった。百名山の中でも最難関と言われる幌尻岳に登頂できたのは、単にうれしい。


山頂から周囲の山並みを撮る。戸蔦別岳が見えている。


北カールには、雪渓がまだ残っている。


5分ほど遅れて、かわいさんも山頂に到着したので改めて一緒の写真を撮る。


30分ほど山頂で景色を堪能して、下山することにした。余裕があれば、七ツ沼カールくらいまでは行ってみたかったが、午後から天気が崩れるとの情報があり、山荘には泊まらずそのまま林道歩きして駐車場まで戻ることにした。

登りは約4時間、下りは約3時間で新冠ポロシリ山荘に戻った。時計を見たら、11:43とまだお昼前だった。この分なら、明るいうちに駐車場まで戻れそうだ。山荘で、昼食を自炊して腹ごしらえする。

参考1:新冠ポロシリ山荘から幌尻岳へのコースマップ


参考2.新冠ポロシリ山荘から幌尻岳の高低図


12:18。山荘で腹ごしらえしている間に、ついに雨が降りだした。帰りの林道歩きも雨の中だ。

12:57。山荘から2キロ林道歩きをすると奥新冠ダムである。ここからさらに15キロも林道歩きが続く。


とにかく帰りの林道歩きも長くてツライ。しかも雨が降ったり止んだりと景色も楽しめない。途中から雨が止み、雨具を脱いで歩き続けていたが、残り1キロくらいから雨がポツポツ降りだしてきた。最後は走るように歩き、車に戻ると大雨になってきた。まさに間一髪だった。

参考3:新冠ポロシリ山荘からイドンナップ山荘へのコースマップ


参考4.新冠ポロシリ山荘からイドンナップ山荘の高低図


18:30。その後、遅れて到着したかわいさんを乗せて、イドンナップ山荘から車で脱出する。この時点で、新冠地域は大雨となっていた。雷雨の中、40キロの林道ドライブは恐怖だ。2ヶ所程土砂崩れがあったが、通れないほどではない。しかし、大きな土砂崩れがあったらひとたまりもない。

林道が終わり、ホッとしたのもつかの間だ。舗装道路になっても大雨は続き、道路がいたるところで冠水し、大きな水しぶきを上げながら街中を目指した。20:30。やっと新冠のコンビニに到着すると一息つけた。この日の食料と飲み物を買いこんで、新冠温泉ホテルヒルズ近くの駐車場で車中泊することにして3日目が終わった。

「2017幌尻岳&アポイ岳登山ツアー:4日目新冠観光」に続く。