とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2017黒法師岳:前半

2017-05-29 19:52:36 | 山登り
5月最後の日曜日、静岡県浜松市と川根本町の境界にあり南アルプス深南部の山の一つである黒法師岳に登ってきた。この山には、変種の一等三角点が設置されていて一等三角点マニアには垂涎の山として知られ、日本三百名山の一つである。また、国土地理院の地形図に名前が記載されている2000m以上の山としては、日本国内で最南端に位置する山でもある。

前日の夜出発して、水窪ダムまで車を走らせる。水窪ダムには、5~6台が駐車できるスペースがあり、近くにはトイレ、自販機、休憩所、公衆電話がある。深夜10時頃、水窪ダムに到着すると、辺りは明かりもなく真っ暗だったが、空を見上げると満天の星空だった。眩いばかりの星空と、時折流れる流星が素晴らしかった。駐車しているのは、我々のパーティの車3台だけだ。

そして、翌日の日曜日は朝4時に起床し、出発の支度をする。この日もいい天気になりそうだ。


5:10。中戸川林道に向かって車を走らせる。水窪ダムからは約8キロくらいまでは、車で入っていける。車止めのある所まで進むと、既に10台近くの車が止まっていた。5:45。車止めを抜け、林道を歩きだす。


本来なら、この車止めよりさらに1~2キロほど先の林道ゲートまで車で入っていけるのだが、現在は、土砂崩れの場所がある為、安全を期して手前に車止めが置いてあるとの事だ。実際、歩いていってみると、確かに危ない場所があり、こんな所まではとても車では行けないと良く分かった。


6:08。本来のゲートに到着する。入り口で、入林届けに記入してさらに林道を進んでいく。このゲートから、登山口まではさらに6キロもあるのだ。


林道沿いには、いくつかの滝が流れており、目を楽しませてくれる。


陽が当たり、新緑が眩しい。


深南部の山々が見えてきた。空は雲一つない快晴で山頂での展望が大いに期待できた。


7:22。道路が土砂で完全に埋まっている場所に来た。鉄条網を破って土砂が崩れており、自然の力の凄さを感じる。浮き石が多く、気を付けないと滑り落ちてしまう。上も下も見ながら慎重に通過する。




再び大きな滝が現れてきた。水量が豊富で、豪快に飛沫を上げながら流れ落ちている。


7:42。黒法師岳丸盆岳登山口にやっと到着する。林道歩きだけで、2時間近くもかかってしまった。


登山口から、いきなりの急坂が続く。平らなところはなく、ぐんぐん高度を稼いでいく。


8:50。ヤレヤレ平に到着する。本当にヤレヤレだ。平といっても、真っ平らではなく、今までに比べると平らに近いというくらいだ。少し休憩する。


倒木の間をさらに進んでいく。


やせ尾根を進む。


少し下った所にツツジが咲いていた。きついコースだけに、花が咲いていると心が和む。


9:05。市川戻りを通過する。市川さんがここで引き返したのだろうか?


大きな倒木には、苔が茂り長い年月が経っているのが想像できる。


イワカガミの可憐な花を所々で見かける。


ツツジのピンクが陽に当たると、一際目立つ。


笹原が少しずつ出てきた。


ハクサンコザクラもところどころで咲き出している。


9:58。弁当転がしを通過する。弁当どころか人間まで転がっていきそうな急坂だ。


10:03。黒法師岳と丸盆岳の分岐に到着する。


北側の笹原の尾根の向こうに見えるのが、丸盆岳である。


南側に見えるのが、これから目指す黒法師岳だ。


東側に見えるのは、前黒法師岳だ。


深南部の山々の展望を楽しみながら、分岐点で一休み。黒法師岳までは、もう一頑張りしなければならないので、おにぎりなどでエネルギーを補給する。


「2017黒法師岳:後半」に続く。