とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2017蓬莱山:後半

2017-05-09 19:39:30 | 山登り
ハンモックやジャングルジムで遊んだあと、一旦下る。


打見山と蓬莱山との鞍部は広い遊び場になっている。竹馬やフラフープもあり家族連れで遊ぶにはいいところだ。そして、目の前には黄色いお花畑が広がっている。


遠くからでは、ただ黄色くみえるだけで何の花か判らなかったが、近くまで来てやっと判った。内側の花被片がラッパのように突き出ているラッパスイセンだ。これほどまでのラッパスイセンのお花畑は見たことがない。まさに死ぬまでに見ておきたい絶景の一つといえるだろう。




女性陣は、お花畑の中で嬉しそうだ。


ラッパスイセンのお花畑の中をグングン上っていく。


お花畑の一番上まで着くと、打見山の斜面に広がるリフトやレジャーゾーンが一望できる。


スキー場のゲレンデをさらに上っていく。


13:50。蓬莱山山頂1174mに到着する。ここからもびわ湖の展望が素晴らしい。


南側方向には、これから行く予定の小女郎ヶ池も見える。


蓬莱山の南側は、笹原が広がっている。


クマザサの間を真っ直ぐに下りて行く。




もう少しで、小女郎峠である。近くには、小さな雪渓も残っている。


14:15。小女郎峠に到着する。


小女郎峠から数分歩くと小女郎ヶ池だ。この池には、悲哀な伝説が残されている。


遠い昔、比良山麓の南船路という集落に、九右衛門とお考という夫婦が住んでいた。 柴刈りに山頂へ出向いていたお考が、ある日、池の主であった大蛇に魅入られてしまい、その日から毎晩、乳飲み子を家に残したまま、夜な夜な池に通うようになってしまう。不審に思った九右衛門は、ある晩、赤ん坊を背負ってお考の後をつけた。池の中に入る姿を九右衛門に見られたお考は、大蛇に見初められてしまったことのてん末を話し「赤ん坊が乳をほしがったらしゃぶらせてほしい」と自分の左目をくりぬいて、池の中に姿を消してしまったという。それ以来“考女郎”が入った池だから「考女郎池」…それがいつしか「小女郎ヶ池」と呼ばれるようになったという伝説だ。


ちょっと怖くて悲しい伝説の池で記念撮影して、小女郎峠に戻る。


小女郎峠から更に蓬莱山に戻る。


蓬莱山山頂からのびわ湖の眺めもこれで見納めだ。


金ピラ峠への下山道近くにも雪渓が残っている。


15:20。金ピラ峠の分岐からびわ湖バレイゴンドラ山麓駅方面に下って行く。


下山道でも、イワカガミの群落が見られる。




下りも長くて疲れる。広い場所で暫し休憩だ。


下山道では、樹木に巻いてあるテープがやたらに目立つ。目印にするにしても、こんなにグルグル巻きにしなくてもいいのにと要らぬ心配もしてしまう。


木戸川を渡り林道に出る。


林道を歩くと、山麓駅の駐車場はすぐそこだ。


16:38。無事、駐車場に到着する。その後、天然温泉「比良トピア」に寄って汗を流しさっぱりして帰路についた。日本最大の広さを誇るびわ湖の絶景と山上のレジャーゾーン、スイセンのお花畑、なだらかな蓬莱山、静かな笹原と小女郎ヶ池等、飽きることのない変化に富んだ山行で、予想以上に楽しめた登山だった。

参考1.今回のコースマップ


参考2.今回の高低図