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とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2019栗駒山ツアー:2日目厳美渓&毘沙門堂

2019-10-02 19:05:54 | 観光
栗駒山から下山し、この日の宿泊地となる平泉まで向かうが、その途中で厳美渓による。厳美渓(げんびけい)は、岩手県一関市にある磐井川中流の渓谷で、栗駒山を水源とする。全長は2キロあり、国の名勝及び天然記念物に指定されている。


奇岩、怪岩、深淵、甌穴に滝と、ダイナミックな景観が続いている。




景色もさることながら、厳美渓で一番面白いのは「空飛ぶだんご」だ。渓谷の休憩所と対岸のお店との間がワイヤーロープで繋がれており、籠に代金を入れ合図の板を叩くと、対岸の店の人がワイヤーを引っ張り、だんごと茶を提供してくれるというものである。まずは、籠の中にお金を入れ、合図の板をたたくと、お店の人がワイヤーを引っ張り始めた。


お店の方でだんごとお茶を籠に入れると、一気に籠が滑り降りてくる。


手元に届いたところで、だんごとお茶を受け取る。


厳美渓名物「郭公だんご」だ。ひと箱400円で3本入っている。


こちらは、休憩所でだんごが滑り降りてくるところを見守る人々。


「郭公だんご」を食べ終わり、厳美渓の周りを散策する。吊橋があって対岸にも渡れる。


この先の橋の向こう側で「空飛ぶだんご」が販売されている。


平泉に入ったところで、興味を引く建物があったので立ち寄る。「達谷窟毘沙門堂」といい、延暦20年(801年)、征夷大将軍・坂上田村麿公によって創建された御堂で、京都の清水寺をまねた懸崖造りで、窟堂としては日本一の規模だという。まずは、石造りの一之鳥居を潜る。


二之鳥居を潜る。


三之鳥居を潜る。


そして、これが岩壁の下にめり込んでいるかのような毘沙門堂だ。


毘沙門堂の中では、“最強の御札”として名高い護符「牛玉寳印」がいただける。貼れば「悪鬼を払い、福を招く」と言われているそうだ。


毘沙門堂の奥には、岩壁に刻まれた磨崖仏の岩面大仏がある。後三年の役の犠牲者を敵味方なく供養するために源義家が彫り付けたものと伝えられているそうだ。




大仏は、大日如来あるいは阿弥陀如来といわれ、高さ16.5m、顔の長さ3.6m、肩幅9.9mにもなる巨大な仏像だったが、1896年(明治29年)に胸から下が崩落して顔のみが残っているだけだ。そのため現在は、岩面大仏と呼ばれている。


毘沙門堂の金堂。


毘沙門堂を見学し終えると、いい時間となり、平泉の毛越寺近くのホテルに到着し宿泊する。

「2019栗駒山ツアー:3日目平泉観光」に続く。

2019栗駒山ツアー:1日目登米市観光

2019-09-30 20:53:59 | 観光
9月最後の週末は、東北の栗駒山の紅葉を見たくて周辺の観光も併せて2泊3日で妻と娘の3人で出かけてきた。

1日目は、くりこま高原駅からレンタカーを借りて登米市内に向かう。登米市は宮城県の北部に位置し、岩手県と境を接する。市名の読みは登米市(とめし)であるが、市内の登米町は(とよままち)と読むようで、ちょっとややこしい。登米町周辺には明治時代の建造物が多く、「みやぎの明治村」と呼ばれているということで、登米町の明治村を訪ねることにした。

まず、最初に寄ったのが、教育資料館だ。旧登米高等尋常小学校校舎で、1888年に建てられたコの字形をした二階建ての木造建築である。コの字の内側に吹き抜けの片廊下があり、正面玄関上がバルコニーとなっており、国の重要文化財に指定されている。映画のロケ地としても利用されることもあるそうだ。


入り口に貼られたおおきなポスター。


当時の授業風景を人形で展示している。


立派な校長室。


次に寄ったのが、水沢県庁記念館。明治9年に現在の宮城県の県域が成立するまで何度も県の整理統合が行われた。この辺りは、何度も県域が変更された。明治5年水沢県庁舎として落成し明治8年まで使用されたという。


建物の玄関は堂々たる入母屋造の屋根をかけ、破風には狐格子を付した純粋な日本建築となっているが、本棟は、洋風な木造平屋建てとなっており、貴重な日本独自の洋風建築だ。


現在残っているのは、登米区裁判所の前身である「石巻治安裁判所登米出張所」として使用された明治22年当時の資料を元に復元され、裁判所当時の資料を展示した「水沢県庁記念館」として公開されている。


武家屋敷通り。


そのなかでも代表的なのが武家屋敷通りにある旧鈴木邸で「春蘭亭」と呼ばれている。登米町の無料休憩所となっており、趣のある佇まいの建物の中には団子や抹茶が楽しめる甘味処もある。




通りを歩いていくと、「武者隠し」があった。武者隠しとは、敵が攻めてきた時、弓矢や鉄砲をもつ足軽数人が隠れて敵を迎え撃つために、道路に対し各家ごとに玄関部分がのこぎりの刃のようにジグザクに構成されている家並のことだ。


こちらは警察資料館(旧登米警察署庁舎)。明治21年(1888)に金成警察署登米分署から登米警察署に昇格したのに伴い、庁舎新築に着工し翌明治22年に落成。現在、本庁舎と併せて留置場を再現し全国でも珍しい明治の留置場が付設されている。警察関係資料を展示した日本唯一の「警察資料館」だ。


玄関に入ると白バイやパトカーが展示されている。


警察署長室。


警察グッズが展示されている。


すり減った階段。


お巡りさんの靴の底にビョウが打ってあり、土足で乗り降りしていたからこんなにも擦り減ったというわけだ。


留置場。


試しに留置場に入ってみる。やっぱりこの中には入りたくないものだ。


高倉勝子美術館。登米市出身の日本画家、高倉勝子の作品を展示する美術館として、2009(平成21)年に開館。館内には、彼女の広島での被爆体験を描いた「原爆の図」や、河北美術展で文部大臣賞を受賞した「黄衣」など、代表作の他に水墨画も展示している。


最後に寄ったのは、石ノ森章太郎ふるさと記念館だ。漫画家・石ノ森章太郎の出身地である宮城県登米市中田町石森に立地する記念館(マンガミュージアム)で、彼の作品の大ファンである私にとっては、どうしても行きたかった場所である。入り口ではサイボーグ009が迎えてくれる。


ミュージアムの外観。自販機も彼の作品のキャラクターが一面に描かれている。


石ノ森先生とハメ絵で握手。館内は残念ながら撮影禁止だ。


庭園の壁にもサイボーグ009や仮面ライダーの絵が描かれている。




石ノ森章太郎ふるさと記念館から数分歩くと、石ノ森章太郎の生家がある。入場は無料だ。


二階に上がると、石ノ森先生の部屋があり、勉強机がポツンと置かれていた。


少年時代は、この机で一杯漫画を描いて雑誌に投稿していたんだろう。


近くの電気店の前には、サイボーグ003の像。


通りには、仮面ライダーの像、この街は、まさに石ノ森章太郎のふるさとなんだ。


その後、栗駒山山麓のホテルに向かう。

「2019栗駒山ツアー:2日目栗駒山登山」に続く。

2019秋田内陸リゾートカップツアー:3日目乳頭温泉

2019-09-26 19:29:17 | 観光
最終日は、森吉山ゴンドラに乗って森吉山まで登る計画であったが、台風17号が接近しつつあり、強風が予想されるという事でゴンドラが動かないという。昨年秋田に来た時も森吉山は雨で中止したので、これで2回目となってしまった。秋吉山登山は来年にお預けだ。

結局、急遽レンタカーの手配をして、昨年行けなかった乳頭温泉の鶴の湯に行くことにした。角館駅前で8人乗りのワンボックスを何とか借りることが出来た。ただ、帰りの新幹線の時間を考えるとレンタカーを借りていられるのは4時間くらいしかない。

角館から1時間ほどで乳頭温泉の鶴の湯に到着する。鶴の湯は、乳頭温泉の中で最も古い歴史を持ち、秋田藩主の湯治場だった由緒ある温泉だ。今なお警護の武士が詰めた茅葺き屋根の長屋「本陣」が残っている。


温泉に向かう通路の両側には、風情のある客室が並んでいる。人気がありすぎて、ここの予約を取るのは大変だという。日帰り温泉だけでも入ることが出来れば満足だ。


奥にあるのが事務所で、ここで入浴料を払えば、美人の湯「白湯」、子宝の湯「黒湯」、眼っこの湯「中の湯」、打たせ湯「滝の湯」と呼ばれる泉質の異なる湯に入ることが出来る。


お風呂の入り口。女湯と女湯の間にある扉が男湯の入り口だ。


鶴の湯の温泉マップ。中央に混浴露天風呂がある。


混浴露天風呂は、乳白色なので、女性でも入りやすいらしく結構女性客も入ってきていた。東北では最も人気がある乳頭温泉鶴の湯を一通り楽しむことが出来、マラソンの疲れを癒すことができて十分満足できた。そのあとは、田沢湖のたつこ像などを見て無事角館駅に戻りレンタカーを返却。新幹線にも間に合い予定通り帰路に着いた。好天には恵まれなかったが、台風の影響もほとんどなく楽しく旅を終えることが出来て良かった。

2019秋田内陸リゾートカップツアー:1日目前夜祭

2019-09-24 22:30:47 | 観光
2001年に初めて秋田内陸100キロマラソンに参加したのだが1回きりでずっと縁遠い大会となっていたが、今年18年ぶりに参加する事になった。初めての時は当然100キロに参加して完走できたのだが、これだけ年月が経ってしまうと、とても100キロを完走する自信がない。今回は、大勢の仲間と気楽に走れればいいかと50キロの部門にエントリーした。

東京から秋田新幹線で角館まで向かい、角館からは秋田内陸縦貫鉄道で阿仁合まで向かう。秋田内陸縦貫鉄道は、角館から鷹巣を結ぶ100キロ近い長大な路線だ。マラソンも、その路線に沿ったコースとなり、この鉄道を抜きにして語れない大会でもある。ただ、地方の鉄道ともなれば、人口減などで経営は苦しい状況らしい。鉄道会社としては、観光客を喜ばそうといろいろ知恵を絞っているようで、沿線では、車窓からの景色を楽しませてくれ、写真をとりやすいようスピードを緩めてもくれる。

田圃アートが2ヶ所くらいあった。




かかし祭り。


美しい清流と渓谷。




列車の窓は大きく、外が良く見える。この日は、乗客が少なく、ゆっくりと列車の旅を楽しめた。


1時間半ほどの乗車で阿仁合駅に到着する。


阿仁合駅は立派な駅で、「北緯40度線に位置する北秋田市阿仁地域のシンボルの巨大な三角屋根のある駅舎」として、東北の駅百選に選定されているそうだ。


まずは駅前で記念写真を撮る。


大会の受付会場には歩いて行けるのだが、まだ時間があるので駅前にある内陸線資料館の中を覗いていく。


昔の道具などの展示品がある。


秋田らしくクマの毛皮の敷物が置かれている。


内陸線の歴史を物語る写真などを見ていく。


15時過ぎ、50キロの受付会場である「阿仁ふるさと文化センター」に入る。


受付を済ませ前夜祭の開会を待つ。16時過ぎになって、前夜祭会場が開かれた。中央のテーブルに美味しそうな食事が用意されていたが、来賓の挨拶がなかなか終わらず、乾杯のビールがなかなか飲めない。


やっとビールと食事にありつけた。この日の夕食は、前夜祭の食事しかないので、しっかり食べていく。




マラソンランナー設楽悠太のモノマネ芸人「もしか設楽」さんが、ゲストとして登場。


前夜祭が終わり、我々のメンバーで「100キロチャレンジマラソン50キロの部」看板前で記念撮影。翌日の本番に向けて気合を入れる。


前夜祭会場からは、送迎バスで森吉山麓のホテルに向かう。

「2019秋田内陸リゾートカップツアー:2日目50キロ本番」に続く。

2019巻機山&キャニオニングツアー:ペンション編

2019-08-06 20:33:13 | 観光
巻機山を下山すると、群馬県みなかみ町のペンションに向かう。今回のツアーは、登山の後、みなかみ町のアウトドアスポーツを楽しむことがもう一つの目的だ。

この日の宿は、「ペンション朝ねぼう」さんを予約していた。貸切露天風呂とイングリッシュガーデンが自慢で、4頭のゴールデンレトリバーがお出迎えしてくれるというおしゃれなペンションだ。

入浴を済ませるとお待ちかねの夕食である。食堂の入り口には、この日のメニューが記されていた。


テーブルの上にまず置かれていたのは、エリンギと彩り野菜のマリネ、えびとたまごの生春巻、新じゃがとスモークサーモンのマリネ、サーモンムニエル夏野菜のカルパッチョ風、自家製ソースのホタテ入りポットパイ、グリーンサラダ。


まずは、生ビールで乾杯。


ワインや冷酒を飲みながら歓談していると出てきたのが、舞茸の天ぷらだ。これが酒の肴になる。


肉料理は、鶏ももの香草グリル。ボリュームたっぷりの欧風家庭料理でいつの間にかお腹はいっぱいになった。


最後にデザートのミルクアイスが出て、夕食は終了する。全部食べるのが苦しいくらいのボリューム満点の料理で大満足だった。その後部屋に戻り少し飲んだが、巻機山登山の疲労もあり、22時前にはベッドに入る。酔いと疲れで、久しぶりにぐっすり眠れた。

翌朝もいい天気となり、ペンションの周りを散歩する。


道路を隔てて反対側には、ペンション自慢のイングリッシュガーデンがある。


ガーデン内にはパラソルが立てられたテーブルとイスが置かれ、周りの山並みを展望できる。


イングリッシュガーデンとは、ガーデニングが盛んなイギリスでよくみられる自然美をたたえる庭のことを言う。田舎の風景が庭で楽しめるように作られた自然のままの植物や花を楽しめる庭だ。


散歩を済ませ、中に入ると朝食の時間となった。朝食は、スクランブルエッグ、ウインナ、サラダ、ポテト、ヨーグルト、メロン、牛乳、オレンジジュース等、洋風の朝食である。焼きたてのクロワッサンを食べ、コーヒーを飲めば豪華な朝食だ。




チェックアウト後は、「朝ねぼう」さんの看板前で記念写真を撮る。


最後は、ペンションの看板犬「ステラ」「コスモ」の2頭が出てきて一緒に写真に納まってくれた。


ペンションを出ると、キャニオニングの体験ができるアウトドアスポーツの「キャニオンズ」さんに向かった。今回、最も楽しみにしていたイベントだ。

「2019巻機山&キャニオニングツアー:キャニオニング編」に続く。

2019七倉周回登山ツアー:3日目

2019-07-31 19:05:45 | 観光
8:30。夜中に結構雨が降ったのだが、朝はまずまずの天気になっていた。ホームズインさん玄関前で写真を撮って、岩岳スキー場に向かう。


岩岳スキー場のゴンドラ駅を降りると、一気に標高1280mの場所についてしまう。


今年の7月13日からは、スノーピーク監修の下で、ゴンドラリフト「ノア」山頂駅付近やブナの森内部をリニューアルし、マウンテンリゾート空間「IWATAKE GREEN PARK(イワタケ グリーン パーク)」がオープンしている。パーク内には、「展望ピクニックラウンジ」、「プライベートデッキ」、「森のテラス」、「芝生広場」、「ブナの森パーク」の5エリアが新設された。大自然のなかで“読書や昼寝をしながらリラックスしたい人”、“子どもとアスレチックなどで遊びたい人”、“愛犬と思いっきり走り回りたい人”、“いつもと違う環境で仕事をしたい人”などが日常から心と身体を解放し、思い思いの時間を過ごせる新しいマウンテンリゾート空間を作るというコンセプトらしい。この日は雨上がりで、人は少なかったがこれから天気が良くなると、大いに賑わいそうだ。八方尾根には、山の上にいながらビーチリゾートにいるような“非日常”空間でゆっくりと寛げる施設HAKUBA MOUNTAIN BEACH(白馬マウンテンビーチ)が7月26日にオープンしたばかりだ。今年の白馬は、結構熱いスポットが増えている。


さて、我々は昨年10月にオープンした北アルプスを一望できる絶景テラス「HAKUBA MOUNTAIN HARBOR(白馬マウンテンハーバー)」に向かう。私はもう3回目だが、まだ初めての仲間にぜひ紹介したいと思っていたスポットだ。


HAKUBA MOUNTAIN HARBORの展望テラスからは、圧倒的な北アルプスのパノラマ絶景が楽しめるはずだったが、あいにく雲に覆われ全く見えなかった。今年のGWには10日間で前年比の10倍近い約1万3000人が訪れたといい、白馬エリアで一番の人気絶景スポットになっているそうだ。


テラスは、このように空中に飛び出していて、高所恐怖症の人には、ちょっと怖いかも。


因みに1月に行った時の展望テラスからの北アルプスの絶景。白馬三山がこれほど真正面にしっかり見える場所はない。


絶景は良く見えなかったものの、展望テラスは大勢の観光客でにぎわっていた。HAKUBA MOUNTAIN HARBORのカフェ「THE CITY BAKERY」のクッキーとコーヒーで非日常空間を味わってからゴンドラリフトで下山する。

白馬からの帰り道、安曇野インター手前にある安曇野スイス村では、田んぼアートが開催されていた。今年のテーマは、2019年の大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」で、日本人で初めてオリンピックに出場したマラソンランナー金栗四三を演じ、主役を務めた歌舞伎俳優・中村勘九郎演じるマラソンランナーをモチーフにしている。


さっそく観覧展望台より、田んぼアートを観覧。何種類かの色の稲を植えて、見事な絵柄になっている。道路からでは全く築かなかったかもしれないが、こうやって高い場所から見られるというのは素晴らしい。


今回は、山の予定は半分しか達成できなかったが、大町や白馬周辺のいいところを観光して、初めての人に喜んでもらえることが出来て良かった。

2019可睡ゆりの園

2019-06-16 21:21:54 | 観光
今日は、山に登る予定だったが、低気圧が通過して昨日今日と全国的に大荒れの天気になるという予報があり、標高が高い山はとても危ないだろうと急遽中止にした。ところが、朝から意外といい天気になり青空がしっかり出ていた。ただ風は異常に強かった。信州の山に行く予定だったので、まだそちらは強風で天気も悪く、とても登山はできないだろうと心に言い聞かせて、中止したことを納得せざるを得なかった。

急に予定が空いてしまった日曜日。天気がいいのでどこかに出かけたくなり、妻が知り合いから貰ったという「可睡ゆりの園」の無料入場券を持って袋井まで出かけることになった。「可睡ゆりの園」は、袋井の可睡斎の東側の丘陵地に広がる広大なゆり園だ。3万坪もあるゆり園には、毎年5月下旬から7月上旬にかけて、回遊式の日本庭園の池を囲むように、約150余品種、200万輪のゆりが順次咲き出している。今年で開演36年目になるというが、私が行ったのは30年以上も前だ。本当に久しぶりで行ったのだが、広大なゆり園に咲き誇っている色とりどりのゆりには圧倒された。

入り口に入り、最初に見えてきたのが黄色に染まっている丘陵地だ。これほどの黄色いゆりが咲いているのは見たことがない。見渡す限りゆりの花で埋め尽くされている。




黄色いゆりのアップ。


こちらは、黄色、白、赤、ピンク、オレンジの5色混合エリア。




ピンクのアップ。


オレンジ、黄色のアップ。


アジサイが咲いているエリアもある。




白いゆりのエリア。


森の中にもいろんなゆりが咲いている。


オレンジ、白、ピンク、黄、赤の5色のゆりが色ごとに揃っているエリア。




5色エリアの中の白のエリア。


5色エリアの中のオレンジのエリア。


これだけの凄いゆり園を見たら、ゆりが欲しくなり、売店でゆりの苗を3種類ほど買ってしまった。ゆり園は1時間ほどで見終わり駐車場に戻ると、駐車場の空きを待つ車で周辺の道路は大渋滞となっていた。県外ナンバーの車も多く、遠くから大勢の観光客がきているものだとビックリした。

まだ時間も早いので、隣の可睡斎にも寄っていく。可睡斎は、東海道一の禅の修行道場であり六百年の歴史がある。徳川家康が名づけた古刹で、曹洞宗・専門僧堂として多くの雲水(修行僧)が修行をしているという。この時期は、2019年5月18日~8月31日まで「遠州三山 風鈴まつり」が開催されている。遠州三山とは法多山(はったさん)と油山寺(ゆさんじ)、そして可睡齋(かすいさい)だ。

可睡斎の山門まで来ると、その先に色とりどりの風鈴が見えてきた。


山門から本堂手前の階段まで「風鈴の小道」が続いている。飾られた風鈴の総数は、なんと約3,000個もあるそうだ。坐禅堂や受付がある萬松閣へと分かれる石畳上にも伸びているのが凄い。




丸いフォルムがキュートな江戸風鈴のギザギザした縁にガラスの管が当たり、涼しげな音色を奏でている。風が強いので、風の音がけっこう入ってしまったのが残念。


境内を散策し、高台にある護国塔まで寄ってみる。護国塔は、高さ17.1メートルの鉄筋コンクリート造り、人造石洗出し仕上げの円形ドームで、明治44年(1911年)に日露戦争の戦没者をまつるために建てられたという。


帰り際、駐車場で売っていた森町特産品の甘々娘(かんかんむすめ)を買って帰る。甘々娘はメロンにも匹敵するほどの甘さで大人気のトウモロコシだ。まだ、午前中だったので、ぎりぎりセーフで買うことが出来てよかった。

2019安倍川新緑マラニック:1日目

2019-05-13 23:22:36 | 観光
11日~12日にかけて、Hさん呼びかけの「安倍川新緑マラニック」に参加してきた。参加者は、全部で14名だ。昼過ぎに静岡駅前に集合し、バスで“安倍の大滝入口”まで向かう。バス停を下りたところで、マイカーで来たSさんに荷物を預け、トレッキングの支度をする。


バス停から少し上がると、「安倍の大滝」の矢印があり、先に進む。


すぐに吊り橋を渡ることになったが、これは足元がしっかりしており、揺れも少なく安全な吊り橋だ。


しかし、その次に出てきた吊り橋は、足元に2枚の板を乗せただけでスリル満点だ。重量制限もあり、一人ずつしか渡れない。




その後も、斜面にかけられた橋をいくつも渡る。


沢も何度か渡る。


30分くらいで、「安倍の大滝」に到着する。安倍の大滝は、静岡市を流れ太平洋に注ぐ一級河川「安倍川」の源流付近の梅ヶ島温泉近くにあり、日本の滝百選に選定された滝である。別名「駿河大滝」「乙女の滝」とも呼ばれている。


安倍の大滝は、高さ85m幅16mの静岡市随一の大滝である。原生林の中に忽然と現れ、滝音を響かせている様は圧巻である。水量もあり、周辺には飛沫のシャワーが飛び散っていた。


滝をバックに記念撮影だ。


滝からバス停に戻り、梅ヶ島温泉まで歩いていく。数分で、この日の宿となる“泉屋旅館”に着いた


旅館の先に、源泉が湧き出ているところがあるという事で、少し見に行ってみる。梅ヶ島温泉おゆのふるさと公園の階段を上っていくと、右手に見える滝は“湯滝”だ。特に温泉が流れているわけではないのだが、温泉の守り滝として奉られていることからその名前が付いたようだ。


源泉が湧き出ているのは、柵で囲われた中にある岩風呂の中だ。昔は、岩風呂として5~6人が入れる風呂として利用されていたようだが、現在は衛生管理の為、施錠されていて入ることはできない。


江戸時代の初期に家康公の猶子(親子関係を結んで子になった人)の良純親王が三匹の蛇に導かれるようにして梅ヶ島温泉を訪れてしばらく滞在すると、健康を完全に取り戻したことから、親王はここに「三蛇権現湯之神社」を建てられた。現在も、梅ヶ島温泉の源泉がある「お湯のふるさと公園」の上にこの神社が祀られている。


「お湯のふるさと公園」から宿に戻ろうとした頃、ぽつぽつと雨が降り始めた。いそいで宿の中に入ると、急激に雨が強くなり稲光が走った。山の天気は、本当に変わりやすい。雨でびしょ濡れになることもなく戻ることが出来て本当によかった。

源泉から引いた風呂に入った後は、大広間で大宴会だ。芸達者なメンバーが笛や太鼓をたたいてくれた、そして最後は、宿の女将さんによる三味線の唄と踊りが披露された。しかも、「泉屋旅館の唄」があること自体もびっくりだ。二次会も、同じ広間でカラオケ大会となり、秘境の温泉旅館の雰囲気をたっぷり楽しんで1日目の夜が終わった。


「2019安倍川新緑マラニック:2日目」に続く。

2019賤ケ岳登山&MIHO MUSEUM

2019-04-23 22:59:24 | 観光
天女の羽衣伝説マラソンの翌日、旧国民宿舎余呉荘の近くの登山口から賤ケ岳(しずがたけ)に登る。


賤ケ岳は、天女の羽衣伝説マラソンの翌日には何度か登っていたが、今回は久しぶりだ。マラソンで疲れた足のリハビリがてら山歩きをするのは、意外といいものだ。


30分ほどで山頂に到着する。賤ヶ岳は滋賀県長浜市にある標高421 mの山で、琵琶湖と余呉湖の間にあり、山域の周辺は琵琶湖国定公園に指定されている。こちら側に見えるのが琵琶湖だ。


そして反対側に見えるのが余呉湖。前日は、この余呉湖の周りを何周も走っていたのだ。


賤ケ岳といえば、歴史通の人ならすぐわかるはずだが、“賤ヶ岳の戦い”が有名だ。天正11年4月(旧暦なので新暦では6月となる)、賤ヶ岳付近で起きた羽柴秀吉と柴田勝家の戦いである。この戦いは織田勢力を二分する激しいものとなり、これに勝利した秀吉は亡き織田信長が築き上げた権力と体制を継承し天下人への第一歩がひらかれた。山頂には、当時の合戦図が建っている。ただ、実際の合戦は、余呉湖周辺で行われたため、山頂で戦が行われたわけではないようだ。


因みに、“賤ヶ岳の七本槍”と呼ばれる秀吉方で功名をあげた7人の武将は脇坂安治、片桐且元、平野長泰、福島正則、加藤清正、糟屋武則、加藤嘉明である。そして、滋賀には、賤ヶ岳の七英雄を名前の由来とした銘酒「七本鎗」がある。

賤ケ岳を下山してから余呉湖観光館に寄ると、たまたま観光ガイドの人がいて“賤ケ岳の戦い”のお話を詳しく聞かせてもらうことができた。後はそのまま帰ってもよかったのだが、Hさんから“MIHO MUSEUM”に行きたいという話が出て、はてそんな名前は聞いたことがなく、どんな場所ですかと聞いてみたのだが、「簡単に説明することはできないが、とにかく行ってみれば凄い場所だというのがわかる」という話を信じて、帰り道とは反対方向に向かって車を走らせた。

余呉湖から西へ90キロほど走り、滋賀県の設楽の山の中に着いた。MIHO MUSEUMまでは、まだ1キロほど手前だったが、臨時駐車場に誘導されてしまう。臨時駐車場に着くと、既に駐車場は、8割方埋まっていた。全く何もない山の中に、車がこれほど止まっていたのにはびっくりだ。関西周辺では人気の場所なのだろう。しばらくすると、MIHO MUSEUM行きの大型シャトルバスが到着し、それに乗ることになった。次から次へと車が入ってくるのでバスはすぐに満員になってしまった。

MIHO MUSEUMは、神慈秀明会という宗教団体の美術品コレクションを展示するために建設された美術館だという。宗教が関わっていると聞くと怪しげな雰囲気を感じてしまうが、実際中に入ってみた感じは、そんなことはなく安心して美術鑑賞をできる場所だった。

駐車場から歩いて行くと、まずレセプション棟がある。そこで、美術館のチケットを購入するのだが、美術館まではさらに500mくらいあり、お年寄りなどは歩いていくのが大変だ。しかし、美術館へと続く桜並木にまず、圧倒された。


お花見はもう終わりかと思っていたのが、こんな山奥で平成最後のお花見ができて大満足である。大勢の人が、カメラを出して写真撮りまくりである。




桜に囲まれた道を抜けるとトンネルがある。トンネルの内部はなんとステンレスで覆われており、照明の淡い光が反射して幻想的な空間を演出している。それにしても贅沢な構造物だ。かなりの建設費用が掛かっているのだろう。


トンネルを抜けると美術館まで橋がかかっている。このトンネルや橋のデザインは、桃源郷をイメージして設計されているそうだ。


ガラスの屋根で覆われた建物が美術館の入り口だ。ここからが有料なので、桜並木だけを見るのは無料というわけだ。この美術館の建物は、自然の景観を損ねないよう、主要な施設はほとんど地下に隠れているということでどんな形なのかははっきりイメージできないのだが、設計者は、世界的に有名な超大物建築家 I・M・ペイ(イオ・ミン・ペイ)だという。ルーブル美術館のピラミッドを設計した人、と聞けばそのすごさが分かる。


1階のエントランスホールから見える窓からの景色は、まるで屏風絵をみているかのような見事さだ。ついつい景色に見とれてしまった。


さて、館内は、紀元前エジプトやインダス、メソポタミア、中国などの美術品が膨大に展示されている。すべて写真撮影禁止となっているので、公開することはできないが、歴史図鑑で見たことあるような貴重品が数多くあり、滋賀の山奥の宗教団体の施設になぜこんなものが保有されているのかと複雑な気分にもなった。

唯一写真を撮れたのは、南館の通路から下を覗くと床に展示されていた「ディオニュソス・モザイク」だ。このモザイクは、中央の 「ディオニュソス」 (ギリシア神話の酒神バッカス) がナクソス島でアリアドネを発見する場面を描いた部分と、周辺の幾何学文様、ギリシャ・ローマ世界の神々や、神話的世界を描いて構成されているという。


美術館内は広く、さすがにマラソンと山登りの疲れが出て、ゆっくり回るのもエラくなってきて、そこそこにして美術館を出る。帰り道、トンネルから枝垂れ桜を眺めるのがまた一段といい。


最後も、しっかりお花見をしてMIHO MUSEUMを出る。


MIHO MUSEUMはHさんの言う通り、簡単には説明できないけど確かにすごい場所だった。展示されている作品が世界中の貴重な作品ばかりで、どれだけの財力を持って集めたのだろうかという驚きが大きかった。ただ、帰りはどっと疲れて眠くなり、運転を交代してもらう羽目になってしまった。

2019南房総みちくさウルトラマラソンツアー:3日目鋸山観光

2019-04-03 07:04:41 | 観光
民宿の前から見えた野島崎灯台と日の出。前日と打って変わりいい天気となった。


あまりにもいい天気となったので、朝食前の散歩という事で全員で野島崎灯台の周りまで行くことになった。灯台前の浜からは打ち寄せる波と岩礁の景観が素晴らしい。


野島崎は、房総半島の最南端という事で、朝日も見えれば夕日も見えるという絶景ポイントでもある。


野島崎灯台は、「白鳥の灯台」とも呼ばれ、日本最初の洋式8灯台のひとつだという。白亜の灯台は美しく、「房総半島最南端の碑」も入れて記念写真だ。


民宿に戻り朝食を済ませて帰ることにした。


1時間ほどで鋸山ロープウェイ乗り場に着く。9時始発のロープウェイに乗って鋸山山頂に向かう。


鋸山山頂部は、日本寺の境内となっており、石段が至る所にあって足腰に自信がないと気軽には上り下りができない。


まず向かったのが、百尺観音。世界戦争戦死病没殉難者供養と交通犠牲者供養のために発願され、昭和35年から6年の歳月をかけて昭和41年にかつての石切場跡に彫刻して完成した巨大な磨崖仏で、高さ100尺(約30m)というのが、その名の由来である。航海、航空、陸上交通の安全を守る本尊として崇められている。


回りは石切り場だったという事もあり、垂直に切り立った石の壁で覆われている。まさに見上げるばかりの高さだ、


次に向かったのは、断崖が垂直に切り立つ「地獄のぞき」だ。


下を覗き込むと、地獄に吸い寄せられそうな高さを感じる。


地獄覗きの上から手を振ると、自分の影が岩肌に映っていた。


地獄覗きからは東京湾の玄関口となる浦賀水道もよく見える。一日あたり700隻もの船が往来している世界有数の海上交通路である。後方には大きな富士山もばっちり見える。


反対側の崖の上からも仲間の一人が、断崖の上にいる我々を撮ってくれた。


そして、こちらが鋸山山頂329.4mだ。山は凝灰岩から成り、建築などの資材として適している。そのため古くは房州石と呼ばれ、良質石材の産地として、江戸時代から盛んに採石が行われた。その結果、露出した山肌の岩が鋸の歯状に見えることからこの名で呼ばれるようになったという。


鋸山山頂と日本寺大仏を結ぶ日本寺境内のメインルートに配された羅漢群(石仏群)。西国観音、百躰観音など、山頂から大仏広場までのいたるところに石仏を見かける。これが「東海千五百羅漢」と呼ばれる江戸時代後期に奉納された石仏群。




鋸山の南斜面にある日本寺は、聖武天皇の勅詔をうけ、西暦725年高僧行基菩薩によって開かれた関東最古の勅願所だ。10万坪余りの境内には、日本一の大仏(薬師瑠璃光如来)が鎮座している。「薬師瑠璃光如来」は総高31.05m・御丈21.3mという事で、鎌倉高徳院の阿弥陀如来は総高13.35m・御丈11.312m、奈良東大寺の盧舎那大仏は総高18.18m・御丈14.85mなので、鎌倉の大仏の2倍以上にもなる。まさにスケールが違う大きさだ。




お願い地蔵尊。大仏広場に安置され、様々な願いを込められた小さなお地蔵様に取り囲まれている。


清めスポットだという不動滝。わずかな水がちょろちょろと滴り落ちている。


日本寺は鋸山の山頂からはかなり下ったところにある。山頂のロープウェイ駅からは大分下ってきてしまったので戻るのも一苦労だ。なんとか山頂駅に着き、乗り場にあったポスターを見ていたら東京湾フェリーのポスターが目を惹いた。房総半島に入るとき、アクアラインの大渋滞に嵌ったのが頭にあり、帰りはフェリーで行くのもどうだろうかと、みんなで相談した結果、フェリー乗り場がすぐ近くにあることと、出航時間もギリギリ間に合うというとの事で、鋸山ロープウェイ乗り場のすぐ近くにある金谷港に向かう。

フェリー乗り場には、順調に着くことができ無事乗船する。このフェリーは東京湾フェリーといい、東京湾を横断して、神奈川県横須賀市久里浜と千葉県富津市金谷までを結ぶ航路だ。帰りは、フェリーの中で休憩できるので運転手もありがたい。その後の帰路も大した渋滞もなく帰ることができた。房総半島に行く場合は、東京湾フェリーに乗るのがお勧めかもしれない。