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とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2021福島・日本三百名山登山ツアー:1日目あぶくま洞

2021-05-11 18:37:11 | 観光
大滝根山からしばらく進むと、あぶくま洞がある。ここはもともと石灰岩の採石場で、目の前には採掘の跡が生々しい白い岩山がそびえている。


駐車場を出ると、周りには八重桜や芝桜が咲いている。まだ、この辺りは春になったばかりだ。


入洞券売り場が見えてきた。


長い通路を下っていくと、あぶくま洞の中に入る。ここが、あぶくま洞発見時の入り口だ。この鍾乳洞が発見されたのは昭和44(1969)年。次の採石場を求めて山をダイナマイトで爆破した作業員が偶然見つけたという。開洞は4年後の昭和48(1973)年で、48年前になる。


中に入ると、いろんなネーミングの鍾乳石が出てくる。まずは、妖怪の塔。


恋人の聖地と呼ばれる場所からは、下の方にハートに輝く石の塊が見える。


黄金のカーテン。


滝根御殿。


観音像。


約8000万年をかけて形づくられてきたという大きな鍾乳洞が、この場所に広がっていたとは驚きだ。


あぶくま洞は、鍾乳石の種類と数では東洋一ともいわれるそうだ。


白銀の滝。


樹氷。


龍宮殿。


クリスマスツリー。


出口近くには、ワインセラーがやはりあった。地元・田村市滝根町で採れた山ブドウを使ったワイン「北醇(ほくじゅん)」が貯蔵されている。年間を通して気温変動の少ない洞窟内で半年~1年ほど寝かすと、味がまろやかになるそうだ。


外に出ると、立派な庭園と白い岩山が見える。これもまた絶景である。


あぶくま洞からは、この日の宿となる二岐温泉に向かう。

「2021福島・日本三百名山登山ツアー:2日目二岐山」に続く。

2020秋・塩の道トレイルツアー:2日目白馬岩岳マウンテンリゾート

2020-10-29 19:02:03 | 観光
白馬EXアドベンチャーを終え、白馬岩岳ゴンドラ乗場に向かう。乗り場には驚くほどの大行列にビックリ。スキーシーズンでもこんなに込むことはなかったはずだ。チケット売り場の入り口で体温チェックを受け、窓口で接触確認アプリCOCOAの画面を提示してからゴンドラチケットの購入となる。チケットを購入して列に付くも、なかなか進まず、ゴンドラに乗れるまでに1時間半もかかってしまった。天気が良く、紅葉真っ盛りということで人出が異常に増えていたようだ。しかも、マウンテンバイクコースを走る人も多く、バイクと乗車するので、ゴンドラの回転率が悪すぎた。


やっとのことでゴンドラに乗ると、そこは、目を見張るような紅葉の森が広がっていた。


山頂駅を降りると、隣の八方尾根スキー場や五竜スキー場のゲレンデが見える。上の方は、既に積雪があり、スキーシーズンが間もなく到来しそうな雰囲気だった。


広場には、テントやパラソルが立てられ、思い思いにアウトドアを楽しんでいる人たちがいる。


我々は、ゴンドラ待ちの間にお腹が減ったので、まずは山頂レストランの白馬Deliで昼食だ。


昼食を終えると、今シーズン岩岳で最も人気のスポット、「ヤッホー!スウィング 」に向かう。北アルプス白馬三山を正面に見える場所で、雄大なアルプスに飛びこむような感覚を楽しめる絶景大型ブランコのことだ。ブランコに乗れるのは、一人500円で2分だ。普通の遊園地にあれば、だれも見向きもしないブランコだが、白馬三山を目の間にしたら、誰でも乗ってみたくなるのは当然だ。既に大勢の人が順番待ちで待っており、待ち時間は210分とある。これでは、とても待ちきれない。あきらめて、やっている人の様子を見るだけにする。


とりあえず、ブランコに乗っている女性の後ろ姿を撮ってみる。この雄大な景色を見ながらのブランコは間違いなく最高の思い出になるはずだ。




HAKUBA MOUNTAIN HARBORから「ヤッホー!スウィング 」の全景を撮ってみる。男性の太い声で“ヤッホー”と叫んでいるのが聞こえる。


我々は、HAKUBA MOUNTAIN HARBORの山頂テラスから白馬の展望を楽しむ。残念ながら、白馬三山は雲に覆われて良く見えない。




それでも、周辺の紅葉はまさに最盛期だ。そして、標高2000m以上の場所は、雪が積もり冬山になっている。


HAKUBA MOUNTAIN HARBORから少し歩くと、岩茸山山頂だ。標高1289mとある。ゴンドラ利用で超らくちん登山もできてしまった。


岩茸山周辺は、“ねずこの森”と呼ばれ、ブランコやスパイダーネット、スラックラインが無料で遊べる。ウインターシーズンは、この辺りをスノーシューで歩いたことを思い出した。




広場では、ロープに捕まってトランポリンの上で回転している子供もいる。楽しそうだ。


羊も散歩している。まるでスイスアルプスにでも来たかのようだ。


一通り遊んでから、再びゴンドラで下山。下山途中には、マウンテンバイクで山道を走っている人たちも見かける。


下山後は、近くの岩岳の湯に寄って、さっぱり汗を流してから帰路についた。今回は、GOTOトラベルの割引や、白馬宿泊割、白馬アクティビティクーポンなど、いろいろな割引を適用することが出来たので、驚くほど安い費用で旅を終えた。こんなことはもう二度とないかもしれない。

2020秋・塩の道トレイルツアー:2日目白馬EXアドベンチャー

2020-10-28 18:58:08 | 観光
2日目は、前から興味があった白馬EXアドベンチャーに行く。ここは、白馬岩岳の空中アスレチック施設で、地上高は8~12mもある。ヘルメットとハーネスを着用して、足がすくむほどの高さの場所でアスレチックをして回るのだ。朝一で、施設に到着して、遊び方の説明を受ける。


無謀にも、第1コースと第2コースのフルコースで申し込む。どんな状況になるかもわからぬまま、ここから、EXアドベンチャーに挑戦する。


まずは、第2コースのEX Coaster舞祭(まいなさい)が最初のミッションだ。森の中にレールを張り巡らし、小型のコースターにぶら下がった状態で滑走。まるで木々の間を飛んでいるような感覚を味わえるという。普通のZIPライン(ワイヤー上を滑走する遊具)と違い、縦や横の動きが加わることでよりスリリングなライディングとなる。

コースターにぶら下がり、スタートする。


木々の間を一気に滑っていく。


ぐるっと回ってくると、ゴール地点だが、スピードが出ているので、止まらずオーバーランしてしまう。


オーバーランして前の方にかなり行ってから、重力で自然に戻り、スタッフに止めてもらい終了だ。


EX Coaster舞祭(まいなさい)の動画。途中で、予想外の動きが加わり、思わず声が出てしまう。最初から、スリリングな体験ができて面白かった。


待ち時間に、綱渡りを楽しむGさん。


不安定な板の上をビクビクしながら進むKさん。


しかし、途中で足がすくんだのか、立ち上がれなくなりレスキューを要請することになる。


ロープで地上に降ろされ、無事地上に足を着くことが出来た。


残りの4人は、そのまま続行。Yさんは、高い場所でも物おじせず楽しそう。


1本のロープの上を渡るのは、やはり恐ろしい。ハーネスがあるからと言って、落ちるわけにはいかないと、そろりそろりと進む。


第1コースのジップラインをスタートする前の安全確認。


ジップラインスタート。


慣れてくると、両手を広げても大丈夫だ。


着地地点には、スタッフが待っている。


第1コースの最後のミッションは、EXバンジー 飛祭(とびなさい)だ。地上高8mほどの塔からのバンジージャンプとなる。


EXバンジー 飛祭(とびなさい)の動画。飛び降りる前は、恐怖だったが、飛び降りてしまえばあっという間の事だった。


最後に飛び降りたのは、この日が誕生日だった最年長のKさん。落ちる瞬間もなかなか様になっている。


無事着地。お疲れ様でした。


こうして、みんなで空中アスレチックを楽しみ、全コースクリアできて大満足だった。ほぼ2時間ほどかかったが、その後も続々と家族連れやグループの人たちが挑戦していて、流行っているようだった。

「2020秋・塩の道トレイルツアー:2日目白馬岩岳マウンテンリゾート」に続く。

2020大山&蒜山登山ツアー:1日目米子周辺観光

2020-09-21 22:20:53 | 観光
大山に一度は登ってみたいという人が何人もいたので、自分にとっては2回目ながら二百名山の蒜山を加えて2泊3日のツアーを企画した。

今回は、少し一味違ったプランで行こうと思い、現在、JR線を走行する唯一定期運行を行う寝台特急列車でかつ、夜行列車となるサンライズ出雲を使ってのツアープランだ。東京を22時に出発し、静岡が日付をまたいで0時過ぎ、浜松は1時過ぎの乗車となる。

深夜に到着したサンライズ出雲。大きな窓の向こうには、個室のシングルベッドが1階と2階に分かれている様子が見える。


特急サンライズ出雲、終点は出雲市だ。


今回取った席は、寝台料金がかからない「ノビノビ座席」だ。頭の周りだけ仕切りがあり、隣の人とは顔を合わすことがないので、半分個室みたいな席だ。足はしっかり延ばして横になる事ができるので、床に寝袋やマットなどを敷けばそれなりに快適な環境になる。


反対側に通路があり、2段ベッドが並んでいるような感じだ。電源は通路側に1ヶ所しかないので、ちょっと不便。スマホなどを充電するならモバイルバッテリーを持っていった方がいい。


6時半頃、岡山駅に到着すると、連結していたサンライズ瀬戸を切り離す作業が行われる。この瞬間を見ようと、多くの観光客が写真を撮りに出てきていた。




車内には、レストランみたいなものはないが、窓側にテーブルと椅子がセットされている車両があり、朝食を食べたり、飲み物を飲んだりしながら談話できるサロンがある。


9時過ぎ、米子駅に到着する。ここで、サンライズ出雲とはお別れだ。


米子駅前のだんだん広場に出ると、どこからどう見ても「銀河鉄道999」を彷彿させるモニュメントが見えた。米子は松本零士と関係ないのに何でだろうと思ったが、調べてみると、「『山陰鉄道発祥の地』米子の交通拠点としてのイメージと『21世紀の国際交流都市』を目指した街づくりの姿をダイナミックな蒸気機関車のフォルムに重ね合わせ、天空へと向かって今走り出す瞬間を造形化したもの」という事がわかった。


米子駅前でレンタカーを借り、境港の水木しげる記念館に向かう。境港の「水木しげるロード」を歩くと、水木しげるの妖怪キャラクターで埋め尽くされている。




妖怪お休み処 砂かけ屋。


猫娘のモニュメント。


目玉おやじまんじゅう。


水木しげる記念館の前まで歩いてきた。


妖怪たちに迎えられ館内に入っていく。




水木しげる先生の書斎。


妖怪ハウス。


鬼太郎と一緒に記念撮影。


記念館入口にあるモニュメント。赤ん坊の鬼太郎が、目玉おやじと顔を合わせている様子。


水木しげる記念館も2回目だったが、大好きなキャラクターたちに再び会えて楽しかった。水木しげるロードの商店街でランチを済ませ、次の目的地“足立美術館”に向かう。

足立美術館は、島根県安来市にあり、130点におよぶ横山大観の作品と日本庭園で有名だ。地元出身の実業家・足立全康氏が1970年、71歳のときに開館したものである。中に入ってまず庭園を見に行くと、入り口に足立氏の銅像が立っている。




足立美術館の特色は、その広大な日本庭園である。庭園は「枯山水庭」「白砂青松庭」「苔庭」「池庭」など6つに分かれ、面積5万坪に及ぶという。




専属の庭師や美術館スタッフが、毎日手入れや清掃を行っていて「庭園もまた一幅の絵画である」という全康の言葉通り、絵画のように美しい庭園だ。




米国の日本庭園専門雑誌『ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング』が行っている日本庭園ランキングでは、初回の2003年から「16年連続日本一」に選出されているというだけあって、何度見ても素晴らしいの一言に尽きる。


庭園見学の後は、日本一として知られる横山大観の作品や近代日本画壇の巨匠たちの作品や北大路魯山人、河井寛次郎の陶芸作品なども見学していく。膨大なコレクションを見るだけで結構疲れたが、それらの資産価値は天文学的な数字になるのだろうという思いが広がっていた。

1日目は観光だけで十分満足できた。車は一路、大山に向かい、山麓のホテルに宿泊する。

「2020大山&蒜山登山ツアー:2日目大山登山」に続く。

2020世界自然遺産白神山地ツアー:3日目十二湖&竜飛岬

2020-08-05 19:47:12 | 観光
我々が泊まったアオーネ白神十二湖の和室棟。朝から好天となった。


出発前にレストラン棟の前で記念撮影。奥にあるモスク風の建物は浴室棟だ。


その後、宿の近くにある十二湖に向かう。十二湖(じゅうにこ)は、青森県西津軽郡深浦町にある複数の湖の総称で、白神山地の一角にある。これらの湖は、1704年の能代地震による崩山(くずれやま、標高939.9m)の崩壊で塞き止められた川から形成されたと言われている。十二湖という名称は「大崩(標高694m)から見ると湖沼数が12に見える」ということに由来するとも言われているが、実際の湖沼の数は33もあるそうだ。要はたくさんの湖沼があるという意味合いだろう。まずは、十二湖ビジターセンター前まで行って車を止める。


全ての湖を見て回るなんてとてもできないので、主だった湖を見て回ることにした。最初にあったのが「中の池」。




よく見ると、枝に鳥がとまっていた。


十二湖のメイン道路に面した場所のある茶屋の前には、湧き水が出ている。上流にある沸壷の池から流れてきたきれいな水である。ごくごくと飲んでからペットボトルに汲んでいく。


水が少なかった「がま池」


湖畔の散策路を歩いて行く。


「鶏頭場の池」。鶏の頭のような形の池らしい。




「鶏頭場の池」の奥にあるのが、十二湖の代名詞ともいえる「青池」だ。離れた場所から見ると、白い靄が上がっている。


青池は、その名のとおり「青インクを流し込んだような」コバルトブルーだ。なぜ、池の水が青く見えるのかは現代でも解明されていないという神秘の池だ。光の加減によって、青の濃淡が変わる様子は幻想的。


青池を過ぎると、約500メートルにわたるブナの森を歩く。


ひんやりとした空気の中で、世界遺産を体いっぱいに感じられる場所だ。


最後に寄ったのが「沸壷の池」。青池と同じように青色の湖水が美しく底まで見えている。湧水は「青森県の名水」にも選ばれている。




少し足を延ばして寄ったのが、「日本キャニオン」と呼ばれる場所だ。浸食崩壊によって凝灰岩の白い岩肌がむき出しになったダイナミックなU字谷大断崖で、アメリカのグランドキャニオンにヒントを得て命名されたという。




十二湖を散策し終えると、竜飛岬までの長いロングドライブだ。海岸沿いの風光明媚な道を走る。128キロもあり、途中には十三湖の横も通り過ぎる。十二湖と十三湖とは直接の関連はなく、青森県で3番目に大きな湖で、十三の河川が流れ込むので十三湖と言われているらしい。


12時半過ぎに竜飛岬に到着する。石川さゆりの「津軽海峡冬景色」の歌謡碑の前で記念撮影だ。歌謡碑の前には、押し釦があって、押すと「津軽海峡冬景色」が大々的に流れるのがみそだ。


「風の岬龍飛」の前でも記念撮影。


上記の写真を撮ってくれたのは、近くでお土産を売っている「たっぴの母さん」だ。写真を撮ったり、観光ガイドもしたりと観光客へのサービスがいい。この辺りでは、名物として知られる女性らしい。


あとでお土産を買うからと約束して、階段国道に向かう。


この「階段国道」は、国道339号の一部で、竜飛岬の丘の上から、海沿いの漁港に通じる388.2mの区間を指す。青森県によると「日本で唯一」の車が通れない階段の国道だ。沿道のアジサイがきれいだ。


階段を下っていく。


中間地点には、階段国道歩行記念証があるので記念にもらっていく。


階段国道から戻り、近くの食堂で昼食を済ませると、「たっぴの母さん」の店に立ち寄る。母さんの軽妙な話術とサービスに負けて、ついついお土産をいろいろと買ってしまった。


その後は、1時間半かけて新青森駅まで向かい、無事帰路についた。初めて青森県の日本海側を旅したが、見どころ満載で記念となる旅となった。

2020世界自然遺産白神山地ツアー:1日目暗門渓谷

2020-08-03 22:35:19 | 観光
屋久島と並んで日本で初めて世界自然遺産に登録された白神山地に一度は行ってみたいと思っていたが、今年の夏、やっと行くことが出来た。

新青森駅からレンタカーを借りて、まず向かったのが暗門渓谷だ。まず、観光案内所などがある「アクアグリーンビレッジANMON」に車を止め、暗門渓谷の入り口に向かう。「白神山地世界遺産地域入口」の看板があり、ここから世界遺産地域内に入るのかと思うと緊張する。


先に進むと、小さなテント小屋と休憩所があり、入域するにあたっての通行届を提出し、ヘルメットをレンタル(100円)する。落石が多い場所を通過するため、ヘルメットは必須だ。


このテントの奥から遊歩道が始まる。左側に行くと「ブナ林遊歩道」、右側に行くと「暗門の滝遊歩道」だが、まずは「暗門の滝遊歩道」に向かう。


「暗門の滝遊歩道」は岩木川支流の暗門川沿いに上流に向かって歩くルートだ。手前から第三の滝、第二の滝、第一の滝と辿ることができる。


しばらくは、ゆったりとした流れの川になっていて、緑に囲まれ川の音が心地よい。


次第に、人ひとりが通れるほどの幅の道となり、すれ違うのが難しい道となってきた。


渓谷らしい景色に変わり、小さな滝も出てきた。


そして、最初に現れたのが「第三の滝」だ。この地域で暮らしを営んでいたマタギが上流側から見たため、上の滝から順に第一、第二、第三の名前が付けられたと言われている。「第三の滝」の落差は26mで、三つの滝の中では一番小さい。


滝の横から上に上がって行くと、滝口をのぞき込むことが出来る。


沢の上に渡された足場を歩く。


「第二の滝」に到着する。


「第二の滝」の落差は37m。人間の大きさと比べると、大きな滝だという事がよくわかる。近づくと水しぶきを一杯浴びてしまい。迫力満点だ。


「第二の滝」から先は、通行止めになっていて、「第一の滝」までは行くことが出来ない。歩道も整備されておらず、上級者向けのコースになるという事で、残念ながら引き返す。「第一の滝」は落差42mもあり、暗門渓谷最大の滝になるそうだ。


足場板や細い遊歩道をいくつも通り抜ける。


途中から「ブナ林遊歩道」に入る。


白神山地の世界遺産の中をトレッキングできる貴重な場所だ。


ブナ林の中で野生のサルの群れに遭遇する。


「ブナ林遊歩道」を抜けると、水のみ場に出る。ブナ林から流れ出た美味しい水だ。


受付の場所まで戻り、ヘルメットを返却する。


「アクアグリーンビレッジANMON」でソフトクリームを食べて、この日の宿泊地「不老ふし温泉」に向かう。


ただ、「アクアグリーンビレッジANMON」から「不老ふし温泉」に向かう青森県道28号線(通称白神ライン)はとんでもない道だった。白神山地を経て中津軽郡西目屋村に至る区間は旧弘西林道にあたり、未舗装の悪路だ。途中には、谷越え・山越えの難所があり。未舗装区間は42キロにも及び舗装区間を含むと全長63キロほどだ。「不老ふし温泉」に向かうルートは、全部舗装道路で行くと100キロくらいの距離となるので、やむを得ず未舗装区間を突っ走る。1時間半ほど悪路で苦闘して舗装道路に出た時はホッとした。しかし、「不老ふし温泉」に到着して車を見たら、泥だらけになっていたのには唖然とした。

「2020世界自然遺産白神山地ツアー:2日目白神岳登山」に続く。

2020山中湖ツアー:2日目 河口湖周辺観光

2020-06-17 22:35:17 | 観光
今回宿泊したホテル。大学のテニスサークルなどの団体をメインにした宿だそうだが、コロナの関係で大幅に宿泊客が減少して苦慮しているという。この日泊ったのは我々のみで、女将さんからは、おつまみや食事時に一品を追加でサービスしてくれるなど、大変良くして貰った。


出発前にホテル前で記念撮影。


この日の予定は、さんざん悩んだ挙句、天気が悪いし富士山も見えないだろうとの事で、登山はあきらめ、観光して帰ることになった。本物の富士山は見えないけど、富士山の事を勉強しようとの事で、山梨県の富士山世界遺産センターに寄っていく。


施設内に入ると、中央に富士山の大きな模型があり、時間や季節によって表情を変える富士山のイメージを照明の変化によって表していた。




富士山の歴史や自然などいろいろ見学した後、レストランでソフトクリームを食べていく。


次に向かったのは、タヌキをウサギが成敗する太宰治の民話「カチカチ山」の舞台になっている山梨県の天上山だ。川口湖畔の無料駐車場に車を置き、ロープウェイ乗り場の横からハイキングコースに入っていく。


整備されたハイキングコースで、周りにはアジサイがたくさん植えられており、7月上旬くらいになるとアジサイが見頃になるらしい。


太宰治記念碑のあるナカバ平からは、山頂は雲に隠れていたものの富士山が裾野をしっかり広げている様子がよく見えた。雨も思ったほど降られず、こんなことなら予定通り登山を決行していた方が良かったと内心後悔していた。


40分ほどで、ロープウェイ山頂駅のあるところに到着する。ロープウェイに乗ってきた観光客が何人も見られる。周辺には、カチカチ山伝説に因んでタヌキとウサギの像が設置されている。


カチカチ山伝説とはこんなお話だ。


眼下には、富士急ハイランドが良く見え、絶叫系のジェットコースターの音もよく聞こえる。


展望台にある「カチカチ山天上の鐘」は、富士山を仰ぎ見ながら家族やグループで鳴らすと「無病息災」、カップルで鳴らすと「恋愛成就」の御利益があるとされている。


展望台から、さらに数分歩くと「武田信玄の戦国広場 絶景やぐら」がある。昨年11月にオープンしたばかりの新しい観光スポットだ。


絶景やぐらは、標高1,110m地点の崖から迫り出す一本橋のようになっており、先端まで足を運べば、雄大な富士山の絶景パノラマを何も遮るもののない特等席で鑑賞できるようになっている。


風林火山の旗の下には、銅鑼が設置され、叩いてみると出陣の合図のような勇ましい音が響き渡る。


絶景やぐら下の広場には、武田信玄の陣屋をイメージしており、武田家の家紋である武田菱の陣幕や鎧具足を着込んだ武田信玄、家来、姫様の顔出しパネルがあり、我々も顔出しして戦国時代をイメージしてみる。






絶景やぐらからさらに10分ほどで天上山山頂1140mに到着する。


下山は、元来た道をたどりそのまま下る。ロープウェイもちょうど降りてきたところだ。天上山往復で1時間40分ほどのハイキングだった。


帰りは、朝霧高原経由で富士宮の人穴浅間神社に寄っていく。駐車場から整備された参道を進んで行く。


人穴浅間神社は静岡県富士宮市に鎮座し、「人穴富士講遺跡」は世界遺産の構成資産でもある。富士講の開祖といわれる藤原角行が修業・入滅したことや、角行以前からも富士山信仰とかかわりがあったと考えられている聖地だ。


そして、もっともミステリアスなスポットが、人穴と呼ばれる溶岩洞穴だ。江ノ島に通じるとの伝説もある不思議な洞穴で、入り口からは冷たい冷気が吹き出してくる。中に入ることもできるようだが、事前に許可を取らないといけないらしく、入り口を見て引き返す。


人穴からは、そのまま帰路につき、早々に帰宅した。高速道路に入るといつの間にか晴れていた。天気予報が大きく外れて、やや悔いが残るツアーになってしまった。

2020春・九州二百名山&三百名山登山ツアー:4日目霧島神宮

2020-04-04 23:27:55 | 観光
11:45。高千穂河原から霧島神宮の駐車場に到着する。霧島では、一番の観光スポットのはずなのに、駐車場はガラガラだ。


駐車場から霧島神宮の境内に入る手前で、急にKさんが駆け寄ったのは、「坂本龍馬・おりょう新婚旅行祈念」の看板だ。坂本龍馬が妻おりょうとこの地を訪れ、高千穂峰の天の逆鉾を抜いたことやこの霧島神宮にも訪れたことが姉乙女宛の書簡に残され、これが「日本初の新婚旅行」とも言われている。


砂利が敷き詰められた広場の先には、朱色の鳥居が立っている。


階段から降りてきた巫女さんたちは、この時世らしくみんなマスクをしている。


閑寂な老杉の濃い緑に包まれた参道・境内を抜けると、格調高い朱塗りの社殿の荘厳かつ豪華絢爛な姿があらわれます。建国神話の主人公である瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)を祀った霧島神宮は、創建が6世紀と古い歴史を誇る神社だ。最初は高千穂峰と火常峰(御鉢)の間にある背門丘に建てられたといわれているが、霧島山の噴火による消失と再建を繰り返し、500年以上前に現在の場所に移された。現在の社殿は島津氏第21代当主(第4代薩摩藩主)島津吉貴が、1715年に建立・寄進したものだという。


本殿にて、今回の旅が無事終わるようしっかり祈願をする。


参拝を終わり、入り口近くまで戻ってくると、国歌にも出てくる「さざれ石」が目に付いた。さざれ石は、小さな石のことで、巌は大きな岩のことである。「さざれ石の巌となりて苔のむすまで」と歌われているが、それは小さい石の一つ一つが寄り集まるといつかは大きな岩となるということである。国もまさにそのようなもので、改めて国歌の歌詞の意味を思い知らされる。また、それがなぜ霧島神宮にあるのかというと、薩摩が国歌君が代と、国旗の日の丸の発祥の地といわれているのが理由らしい。


そして、入り口にある白濁した池は、霧島神宮温泉という温泉地だ。白っぽい湯の花がたくさん含まれていて湯底に色をつけている。触ってみると暖かく入浴できそうな池だが、残念ながら駐車場横にあるため入浴はできない。


折角、霧島神宮温泉郷まできたので、近くの温泉に立ち寄ることにした。何軒かある温泉の中で、一番興味を惹いた「さくらさくら温泉」に寄っていくことにした。ここは、塗るだけで美肌になるという「泥湯」を体験できる温泉なのだ。露天風呂の奥の方に源泉があるのだが、温泉成分を豊富に含む「泥」(湯の花)が溜まっている。それを手ですくい上げて体に塗りたくって乾かしてから洗い流すと肌に良いらしい。


泥湯を体験してから温泉を出る頃、ちょうど激しく雨が降ってきた。急いで車に飛び乗り、一路空港に向かう。空港には、十分余裕がある時間に到着して帰路に着くことが出来た。今回の山旅は、あまり天気が良くないという事前の予報で4座制覇は無理かもしれないと思っていたが、終わってみれば全て好条件で登ることが出来、十分満足の山旅となった。

2020春・九州二百名山&三百名山登山ツアー:3日目大分マリーンパレス水族館うみたまご

2020-04-02 18:49:29 | 観光
朝、湯布院温泉からは、双耳峰の由布岳がくっきり見えた。やはり湯布院のシンボルといえる山だ。


さて、3日目は1日中雨との予報だったので、登山は中止して観光だけとする。湯布院から別府市内に入り、高崎山のお猿を見に行こうと向かったが、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため休園になっていた。しばらく開園する見込みはないようだ。仕方なく併設されている“大分マリーンパレス水族館うみたまご”を見学していくことにした。


高崎山おさる館横から高崎山を見ると、山桜が一杯咲き始めている。


うみたまごの中に入ると、やはり水槽の中で泳いでいる魚の群れを見るのが楽しい。


大きな水槽には、珍しい魚や巨大なエイなどが泳ぎ、ずっと見ていても飽きない。


ガラス細工のような色鮮やかなエビ。


砂場から蛇のように頭を延ばしているチンアナゴ。ぼーっと眺めているだけで癒される。


ドクガエル。その見事な模様と色彩は、外敵を遠ざけるための警告色と呼ばれる護身術であるという。


タチウオ。立って泳いでいるからその名前が付いているのかと思っていたが、外観が太刀に似ていることより、「太刀魚」(タチウオ)と名づけられたという。


目が回るくらいぐるぐる泳ぎ回っている魚の群れ。


ふわふわ優雅に浮き沈みしているクラゲ。


照明の変化により、赤くなったり青くなったりしている。


色鮮やかな熱帯魚。


アシカのショー。


アシカとトドの共演。


ペリカンのショー。




セイウチの腹筋運動。


最後はお決まりのイルカのショー。




ボールを飼育員まで運んでいる様子が可愛い。


2時間ほど、うみたまご内を見学して、霧島へ向かう。霧島までは280キロほどあり、あとはロングドライブだ。夕方、霧島神宮近くの宿に着くが、辺り一面霧の中。10m先は真っ白で何も見えない。宿に近くまで来ても入り口がわからず、うろうろして何とか宿の玄関が見えたときはホッとした。

「2020春・九州二百名山&三百名山登山ツアー:4日目高千穂峰」に続く。

2020春・九州二百名山&三百名山登山ツアー:2日目湯布院観光

2020-04-01 18:03:39 | 観光
15時。2日目の宿となる湯布院温泉に到着する。山側の宿で、湯布院温泉を上から眺める位置にある。雨は降っているものの、まだ時間はあるので傘をさして、湯布院温泉街に歩いて向かう。


しばらく進むと、相撲七福神の看板があり、何だろうと立ち寄ってみる。相撲ミュージアムとの記載もあり、相撲に絡んだ施設らしい。あいにく、休館中だったらしく中には入ることが出来なかった。後で調べたら、大相撲の九重親方(元大関・千代大海)の優勝額等を展示する相撲ミュージアムが入った観光施設との事だった。




菜の花が咲き、桜もチラホラ咲き出していて、のどかな里の風景がうかがえた。


龍峩山 佛山寺。金鱗湖からほど近くにある佛山寺は、杉と竹林に囲まれた臨済宗の古刹だ。約1,000年前、日向国(宮崎県)霧島神社での神のお告げにより、由布岳の山腹にて庵を結び観音像を刻し、祀ったのが始まりと言われている。古くより由布岳の山岳信仰の場として親しまれてきたという。昔ながらの茅葺き屋根の山門がなかなかいい感じだ。


さらに下っていくと、山裾に湯けむりが上がっているのが見える。温泉の町らしい風景だ。


湯布院を代表する観光スポットである金鱗湖(きんりんこ)に到着する。湖の周りには散策路が整備されており、魚や水鳥が泳ぐ姿が眺められ、散策するにはピッタリの場所である。


秋から冬の早朝には、朝霧に包まれた幻想的な金鱗湖の姿を見ることができるという。


金鱗湖の名前の由来。由布岳の下にある池ということで、大分なまりで「岳ん下ん池(=岳の下にある池)」と呼ばれていた湖は、1884年(明治17年)に儒学者の毛利空桑(もうりくうそう)が、湖の魚の鱗(うろこ)が夕日に輝くのを見て「金鱗湖」と名付けたと伝えられているそうだ。


湯布院のメインストリートに入ると、女性観光客が喜びそうなお店が沢山立ち並んでいる。




湯布院夢美術館では、山下清原画展をやっていたので、入ってみたかったが、帰りに寄るつもりで後にしたら宿に戻るのが遅くなってしまい、寄ることが出来なかった。


休憩に寄った喫茶店の入り口からは、由布岳が大きく見えた。午前中はあの頂にいたと思うと感慨深い。


金鱗湖の湖底からは湧水と一緒に温泉がわき出している。その水が、川となって大分川の源流の一つとなっている。水温が若干高い為、色の綺麗な魚もいるようで、美しい清流だ。


湯布院温泉を歩き回り宿に戻ると2時間以上も経っていた。温泉に入り出てくるとちょうど夕食となるいい時間だった。


「2020春・九州二百名山&三百名山登山ツアー:3日目大分マリーンパレス水族館うみたまご」に続く。