prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「レイクサイド・マーダーケース」

2005年02月05日 | 映画
ミステリとすると、途中で真相はだいたい見当がつく。
あちこちにある思わせぶりな描写(鶴見辰吾が吸った煙草の吸い殻が消えている、とか)がどういう意味なのかわからないままになっている、被害者が車なしでは来られそうにない湖畔にどうやって来たのか、ハナシとしてはわかっても画面にすると説得力に欠けると判断してか犯行の描写をオミットしているのはどんなものか、など色々ひっかかるところはある。
ただ、これは謎解きより、解けた後見えてくる人間の恐さを描いているのだから、それほど大きな問題にはならない。

役所広司が別荘に来てもずうっと髪ぼさぼさで無精髭を剃らないのは、やりすぎ。人目もあるのだし鬚くらい剃るでしょ、常識として。

薬師丸ひろ子がコワい。この人は映画と相性がいい。

森の中、光が放射状に射しているあたり「E.T.」みたい。豊川悦司が子供たちに語りかけるシーンで、しゃがみこんで目線を低くしているのは「E.T.」のカメラアングルを思わせる。子供たちのやたらきちんとした服装や態度は「光る眼」みたい。

実の親子と、義理の親子ってそんなに違うものかな、とは思った。特に映画では赤の他人同志が演じているのだから、差別化しにくい。
(☆☆☆★)


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