prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「またの日の知華」

2005年02月01日 | 映画
4人の女優が一つの役をやるというから、ブニュエルの「欲望のあいまいな対象」みたいに、一つの場面でとっかえひっかえ違う女優が出てきて同じ女の色々な面を見せる趣向かと思ったら、それほど凝った作りではなく時代によって違う女優が出てくるといった使い方をしている。
それぞれ全然似ていないから一種の混乱や異化効果はあるが、普通の映画でもちっとも似ていない役者が同一人物をやることはあるので、実験性という点ではやや物足りない。

70年代の時代の匂いはよく出ている。もっと露骨に言うとビンボくさい。
青電話のある電話ボックスなど、よくあったものだと思う。雪印のネオンサインが出てくるのが皮肉に見えるのは、やたら製作に時間がかかったせいの怪我の功名だろうけれど、印象的。
(☆☆☆)
この写真は、本作を最後に癌で亡くなった金久美子の遺影。


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心の旅路

2005年02月01日 | Weblog
図書館で借りた本を入れた鞄がいくら家の中を探してもないので、どうしたのかと思っていた矢先、預かっていると警察から連絡がある。借り主ははっきりしているから、簡単にわかったみたい。
どこかで落としたのだろうがまったく覚えがないので、受け取りに行く時、拾った状況を書いた欄を見ようとしたら隠された。不正に受け取る恐れがあるというつもりか知らないが、その割に印鑑も不要だったりするのだから、よくわからない。
それにしても、記憶がまったくないというのは、なんか気味が悪い。


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