『人生を遊ぶ』

毎日、「今・ここ」を味わいながら、「あぁ、面白かった~ッ!!」と言いながら、いつか死んでいきたい。

  

追悼演奏

2022-03-21 07:25:00 | 音楽
きのうは
親愛なる叔父
ミツオさんの為に、
告別式で
渾身の追悼曲を
演奏させて頂いた。





斎場に
式の30分前に到着すると、
親族控室に直行し、
葬儀進行のスタッフと
段どりの打ち合わせをした。

前日の「お通夜」で、
読経を聴き、
ご焼香もしたので、
当日は控室で入念な
チューニング(調弦)と
指慣らしをして過ごした。

文字通り、
僧侶ご退出後の出番まで
楽屋で時を待つ
演奏家に徹した。

演奏者の心理・生理を知らない
叔父には
「早く、座れ」
とか、
式場スタッフからは
「お式には出られないんですか?」
とも言われたが、
「畏まってると、カラダが硬直して
指が動かなくなるんで、
控室で練習してます・・・」
と説明して了解を得た。

前日に
入念な楽器メンテをしたので、
これまでになく
調弦の難しい古楽器が
ビシリと"決まって"くれ、
古くて伸びたり歪んだ弦を
張り替えただけの成果があった。

ヴィアン・レグラージュ
(グッド・チューニング)
常態になると、
楽器のパフォーマンスも最高になり
演奏家も気分が乗るものである。






出掛けに、
カミさんに
リボンタイを結んでもらい、
さながら、リサイタルの
舞台に上がるつもりで、
控室で形(なり)も
チェックした。

そして、
出番の呼び出し係に
エスコートされ、
上座で参列者に深々と黙礼し、
次いで、故人にも
長い黙祷を捧げた。

自編でもあり、
50年来、暗譜で
弾いてきた曲なので、
あとは、ソーちゃんの
【盤上没我】のように
【弦上没我】で
魂を込めて音楽を奏でるのみだった。

6週間もの『リュート・マラソン』は、
まるで、この日、この時の為に
あったかのようであった。

ギターとは違った
リュート独特の奏法が
身に付きはじめていたので、
狂いのない調弦で
指の求める音色に応えるように
楽器がよく鳴ってくれた。

弾きながらも
ちゃんと聴いている
自分の耳、自分の心が
納得する、最高の演奏ができた。

終曲では、
思わずウルルときて、
涙が溢れそうになったが、
どうにか黙礼をすることが出来た。

読経、焼香まで、
泣いてる人は皆無だったが、
多くの方々がハンカチで
目を拭っておられたので、
音楽の力、生演奏の力を
再認識させられた。

式後、
普段は辛口の
叔母さん、叔父さん方々から
「泣かされた」
「ご苦労さん」
と労らわれ、
親族以外の方々からも
絶賛された。






火葬の間は、
控室で簡単な食事をとりながら、
「弔問外交」のように、
コロナ禍で逢えずにいた
親族とも久しぶりに
談笑ができて
普段の鬱憤が晴れる思いがした。

「収骨」(骨上げ)は
久しぶりだったが、
厳粛な思いを再体験させられた。








斎場で解散する時に
従妹のミキティから
自分ちの野山で採れた
フキノトを二袋ももらった。

「今年は、まだ、
採りに行けてないんだ・・・」
と、フキノト・ハンターとしては
山の春の遅さを
恨まないでもなかったが、
今日も、これから、発芽したか
様子を見に行ってきようと思っている。








震度6の大地震で、
ご神前の脇に飾ってある
弥勒菩薩様のお顔が
横に傾いてしまった。

直そうと手をかけたが、
(いや、待てよ。
永観堂に「見返り観音」ってのが
あったなぁ・・・)
と、思い出して
しばらくは、このままのアングルに
しておこうと思った。

毎朝夕、
神前ご祈念の後、
こちらにも
「仏様、観音様、菩薩様」
と唱えている(笑)。

「神仏習合」も
いいとこである(笑)。

その隣には、
祖父母と父の遺影があるので、
その御霊(みたま)様たちにも
手を合わせている。










りくぼうとフミの
微笑ましい父子画像を見ては、
「コロナ・戦争・地震・叔父死」
という四大ストレスの
癒しクスリとしている。



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追悼演奏

2022-03-20 09:01:00 | 大震災/コロナ禍
今日の11時から
光男叔父さんの葬儀で、
追悼のリュート演奏をする。

これまで、
祖父母、父をはじめ、
叔父、従兄、恩師、
親友、知人の葬儀で
何度、追悼演奏をさせて頂いたか・・・。

これまでは、
すべてギターだったが、
今回、初めて
リュートでやることにした。

なんだか、
この日のために、
6週間も『リュート・マラソン』を
続けてきたかのようである。

リサイタルやコンサートは
何十回とやってきたが、
親愛なる御遺体に向かって
哀悼の曲を捧げるのも、
"大いなる本番"なのである。





きのうは、
4本あるうち、
使用する楽器をメンテした。

古楽器は
自分でメンテできないと、
保持できないものである。

弦を張り替える時には、
ナットの弦溝に
「10B」の鉛筆でマーキングして
滑りをよくする。

そして、
木製ペグを一本ずつ
「コンポジション」という
クレヨンのような素材で
滑りをよくする。

弦を張り替えるには、
デジタルノギスで
ゲージ(太さ)を計り、
それに見合った
フロロカーボンの釣り糸を張る。

この時の作業では、
老眼鏡をして、
ペグ孔を弦を通し
ペグボックス内の弦をキレイに
調えるという作業は、
ピンセットとトゥースピッカーを
用いてやるのだが、まるで、
ライトの下で外科手術をしているような
有様である。

ギターと違って、
リュートは複弦なので、
10コースともなると
単弦の1番弦を含めて
19本もの交換になると
大仕事になる。

低音弦では、
一部、ギターの弦で
代用できるものもある。

張り替えた後の調弦が
また一苦労で、
チェンパロの前に座って
鍵盤で合わせるが、
数時間ですぐに狂うので、
その作業を3、4回は行う。

このような扱いにくさが
災いして、この楽器は
単弦6本のギターに
その座を奪われて
滅びたのである。

でも、きちんと手をかけて
楽器の最大限のパフォーマンス力を
弾きだせた時には、
得も言われぬ、独特の
ゆかしい音色を聴かせてくれるので、
古楽器はやめられない。





大地震の爪痕が
まだまだ家中にあって、
一日、一ケ所くらいずつ、
気がむいた時だけ、
楽し気を装って
やることにしている。

知人は一日で片付けた
と威張ってたが、
哀しみを伴う作業を
まる一日もやったら
鬱になってしまいそうである。

だから、
ちょっとずつ、ちょっとずつ、
気の向いた時だけ、
片付を楽しんでいる。






狐狸庵先生の全集を
収めてる棚からは、
半分ほど飛び出して
際どく止まっていた。

今回は
南北方向の横揺れで
そっち側の本が
散らばった。








真っ二つに割れた神具を
ゼリー状の瞬間接着剤で
修復した。

去年の二月の
震度5でも
一つ壊れたが、
それも修復で済ませた。






コロナ、戦争、地震だけでも
ストレスフルなのに、
そこに親愛なる叔父さんが
急逝して、そのショックも
心身に乗っかっている。

なので、
カラダが硬直してるので、
進んで散歩に出ては、
ツタヤ・ブラウジングをして、
中古CD80%オフセールのワゴンに
首をつっこんで、
毎日、10枚単位で買ってくる。

それでも、
電卓をはじいたら、
一枚当たり、70円くらいなので、
これは買わない手はない。

しかも、
マニアが手放した
貴重な外盤CDである。

*

新刊書コーナーには
愛読している
中世の女性画家を描いた
『アルテ』が出てたので、
嬉々として買ってきた。







今回の捨て値セールでは
40枚ほど買ったので、
聴くのが追いつかない(笑)。

それでも、
ベッドサイドのデッキで
朝昼夕晩と
BGMのように聴いては、
ライナーノートを読み、
スマホで作品検索をして
音楽勉強の一環としている。








コロナ、戦争、地震、
叔父急逝・・・という、
ストレス・コーピング(対処)に
"孫クスリ"は良く効く(笑)。

どれだけ、
まいにち、動画や写真を
繰り返し見ては
「りくぼう!」
と、声をかけているか・・・。

【孫は目の中に入れても痛くない】
という箴言は
真実であった(笑)。



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春雪

2022-03-19 08:59:00 | 大震災/コロナ禍
目覚めたら、
昨晩からのミゾレが
シャーベット状なって
積もっていた。

まさに、
春の重たい雪である。








今日は、
夕方5時から
亡き叔父さんの通夜がある。









きのうは
T中に赴くと、
書籍類はバラバラに落ち、
プラスチックのフォトフレームは
落下して粉々になっていた。

デスクの足置きに
足を乗せた途端に
ガタンと落ちたので、
揺られてネジが緩んだのだろう。






今朝に至るまで、
まだ、微震、弱震が
続いているが、
今んところ
大余震に見舞われていないのは
幸いである。

我が家は
実家を増築した際、
庭だった方向に
建て増しをしたので、
近所でも珍しい
「L字」構造をしており、
物理的には東西南北の
どの方向からも横揺れには
強いと思われる。









朝刊の一面には、
「ロシア・コロナ・地震」
と、今の三大凶事が
揃い踏みで、
溜息がもれた。

ε= (•ω•`;)϶  









気が滅入る時には、
ユーモアが大切である。

朝刊のジョーク欄の
一言にはニンマリとしてしまった。

*

ソーちゃんの活躍で、
なんと、東京・大阪以外にも
名古屋に対局施設ができるという。

なんだか、
去年の夏に書いた
『名人を超える』という
将棋小説の結末が
同じだったので、
空想が現実化して驚いている。

詰将棋選手権も
東京・大阪以外で、
名古屋でも
開催されるようになったのも、
ひとえに五連覇チャンピオンの
ソーちゃんがいるからである。







地震見舞いに
大阪のミカちゃんが
リク坊の写真や動画を
沢山おくってくれて、
それで癒されている。



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叔父ちゃんの訃報

2022-03-18 04:51:00 | 家族
おとついの
大地震では、
ショックで亡くなられた
年寄りがいた。

さもありなん…である。

恐怖で心臓麻痺か
脳溢血かに
なられたのかもしれない。

3.11来、
何千回もの余震に見舞われて、
もう、少々の事では
へっちゃらだい…
などと嘯いていたが、
いざ、「震度6」の
大余震を喰らうと、
あの日、あの時の
恐怖がフラッシュバックして
爾来、緊張感が抜けない。

今も、絶えず、
カタカタ…と微動が
続いているので、
余計に気持ちがわるい。

家中の散乱箇所を
数えたら8ケ所もあり、
いっぺんには出来ないから、
まずは、寝室と
PC周りの書棚から
本を元に戻した。

他は、おいおい、
ぽちぽち参ろうか…の、
『おじゃる丸』精神でよかろう。

それが、何度も
被災した者の智慧でもある。



良寛禅師曰く

 災難に遭うときは
  災難に遭うがよろし

 死ぬるときは
  死ぬるがよろし

 これ災難を逃るる法なり

・・・だそうだ。

これを「達観」と言うのだろう。





亡父から受け継いだ
ミロのヴィーナスの温度計は
40年来、何処に住んでも、
寝室の足元に在ったが、
3.11来、大余震のたびに
倒壊しては修復を繰り返している。

なので、
ルーブルにある
本物みたいにヒビだらけである(笑)。

愛用の陶磁器でも、
地震で壊れるたびに
ガッカリなぞしておられず、
(修復、金継ができる)
と、楽しみが増えた…と、
ポジティヴ・マインドに
リフレーミング(思い替え)している。







よく、ひとさまへの
プチ・プレゼントとして
「天に星 地には花 人に愛」
という言葉を
墨筆で書き
差し上げている。

なので、
今回の大余震のような
恐怖体験をした後では、
セルフ・ヒーリングとして、
野で花を愛で、
星に願いをし、
お天道様を拝み奉る、
ということをしている。





大地震の翌朝だったので、
教頭先生から電話を頂いて、
休校になった為、
お休みください…との事だった。

出勤するつもりでいた
緊張感が急に溶け…
突然のオフモードに
切り替えるのに戸惑った。

なので…
自分にとっては、
とっておきの
ヒーリング・スポットである
土湯の「びっき沼」へ
フキノト・ハンティングにでも
行ってきようと思いついた。

途中、吾妻小富士に
現れ始めた「春の使者」
モモリン(雪兎)をも愛でながら…。






先日、訪れた時には
全面凍結していたが、
温暖な日もつづいたので、
半分ほど氷が解けていた。

冬が去り、
春が近づいている、
という様を
眼で見るような思いがした。







帰路、途中にある
光っちゃん叔母ちゃん
(父の妹)とこに寄って、
大好きなミツオ叔父さんの
顔でも見てこう…と、
思ってチャイムを鳴らすも
寂として返事もなく…。

仕方なく、
玄関わきで倒れてた
自転車を引き起こして
帰ってきた。

帰宅すると、ポストに
狐狸庵先生の本が届いており、
グッド・タイミングだった。

癒しグッズ揃えりッ!!
と嬉々とした。

さっそく、
ベッドをカウチ代わりに
カンパリソーダをやりながら、
中古CD80%オフセールで買った
ジョン・ラターの
『レクイエム』を聴きながら、
リラックス、リフレッシュ、
レクリエーション…の
「3R」でまったり
ヒーリング・タイムを満喫していた。

そしたら、
珍しく、家電の方が鳴って、
見慣れた番号で出てみたら、
光ちゃんからで、
突然、ミツオさんが
亡くなったと告げられ
唖然とし驚愕した。

「地震で?」
と尋ねると、
「誤嚥性肺炎が急変して…」
との事だった。

ムシの知らせ…
だったのか…と、
留守で怪訝に思ってたのが
訃報になってしまった。

自分が幼い頃、
同居していた叔母なので、
電話口で
30分ほど喋ったが、
毅然としていたので安心もした。

医大で臨床検査技師を
定年まで勤め上げて、
褒章も授与され、
篤実温厚な人柄なので
多くの人から愛された叔父だったが、
この時節柄、
家族葬にするので、
大好きだったギター曲を
弾いてほしいと頼まれた。

自分が
ギターを始めたばかりの
小学生の頃、生家に
光っちゃんの婚約者として
挨拶に来て、
「ギター聴かせて」
と、やさしい笑顔で言われたのが
いまだに脳裏にあり、
その後、コンサートにも
よく来てくだすった。

叔父の遺産となった
ギターやクラシックのCDは
全部持っていって、
とも言われた。





昨晩は、
葬祭場に亡き叔父を残して、
光っちゃんだけ
自宅に帰ってきたというので、
作り上げた夕食を全部
タッパ弁当箱や
皿ごとラッピングして
すぐに駆け付けた。

家を出る前に、
帰宅途中と思われる
カミさんに留守電を入れといたら、
折り返しケータイにかかってきて、
事の次第を話したら驚いて、
その足で光っちゃん宅に
駆けつけてくれた。

カミさんは、
月に一二度は必ず
コーヒー好きのミツオさんの為に
ジュピターの豆を届けてくれていた。

その事を
子どものいない二人は
心から喜んでいて
「特別のコーヒーだ」
と言って幸せそうに
飲んでいたという。

亡くなる前日が誕生日で、
デイケアで撮ってもらった
という写真が、
とてもよく撮れていて、
それを食卓の上に飾って
三人のみでの追悼晩餐をした。



****************

****************

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震度6!!

2022-03-17 08:55:00 | 大震災/コロナ禍






















3.11来の
「震度6」だった。

激しい横揺れが、
1分以上続いたので、
カミさんと、揃って
揺れ酔いで気持ち悪くなって、
吐き気がした。

強い恐怖と不安を感じたので、
安定剤を飲んだ。

外の石油タンクに
漏れが生じたので、
今日、業者の点検が要る。

今も、小刻みに、
微動がずっと
続いている。

(・・;)

ゆんべは
就寝中だったが、
すっかり、眠気がとんでしまった。

コロナ、戦争だけでも、
気が滅入るのに、
また大地震である。

それも、3.11来の
震度「6」は、
あの日の恐怖が蘇った。

今も不安で、
体が身構えており、
緊張感が強い
高ストレス状態である。

今日、明日と
学校勤務である。

出勤したら、
セラピストとして、
子どもたちの
メンタルケアをせねばである。

大地よ!
お願いだから、
もう、揺れないでおくれ…‼️

😭
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