昨晩の『前夜祭』には
抽選漏れしたものの、
無事に行われたようである。
コロナ禍の暗いムードのなか、
棋界の大スターが来福するという
まさに「福が来た」ような祥事に
ローカル局がこぞって
トピック報道をした。
昨年は
市内の飯坂温泉の旅館での
羽生-豊島戦だったが、
ハブちゃんが急病で中止となり、
それでもトヨピーは
ファンに申し訳ないと
一人で来福して『前夜祭』を
催したというから
彼も偉い好青年である。
その時、
いつかはソーちゃんが
挑戦者になって
来福するんだろうなぁ…
と希望的観測でいたら、
一年後にやってきたので
その快進撃には驚きのほかない。
それも「三冠」をひっさげての
登場であるから、
二重の驚きである。
この『福島決戦』で
三連勝すれば、
九分九厘『竜王位』奪取は
間違いなく、
史上初の十代「四冠」達成という
大偉業を為すことになる。
まさに、今、我々は、
棋界に登場した
トンデモナイ大天才を
目の当たりにできる僥倖に
与っているのである。
コロナ禍の中だからこそ、
よけいにその神々しさに
こころ打たれるのかもしれない。
「棋士」という存在は、
言ってみれば、
ただのボードゲーマーに過ぎないが、
「将棋」が数百年もの歴史ある
頭脳を使った伝統技芸であるが故に、
そこに人生や宇宙や神を感じさす
芸術家・語り部でもあるのである。
「地方巡業」というのは、
芸道では「ドサまわり」という
蔑視されがちな興行だが、
こと将棋に関しては、
行く街々で人々がそれを楽しみにし
「ケ」の日常から「ハレ」の祝祭的な
空気感に変質させるものでもある。
殊に、大天才にして
スターダムにのし上がった
ソーちゃんの出現によって、
棋界全体が一挙に世間の注目を
浴びるようになって、
彼の一挙手一投足が
社会に影響を及ぼす現象も見られている。
今回の来福インタヴューでも、
彼はその役処をきちんと理解しており、
「福島の良さを発信する」
と力強く言ってくれたのは
まさしく親善大使然とした
美談である。
竜王のトヨピーも
さすがに立派な振る舞いである。
こういう好青年たちは
一朝一夕に陶冶されてきたのではなく、
少年時代から
厳しい奨励会という
全国の天才たちが集うなかで
真摯に将棋と向き合う
修行時代を経ているからなのである。
ソーちゃんがプロになる前の
奨励会員時代の姿が
それを物語っている。
最年少で在籍しながら、
年長者の仲間たちと
共に、駒を磨き、対局場を整え、
無欲無心に将棋に没我してきたのが
今日の彼の栄光を支えているのである。
レジェンドのヒフミンは、
デヴュー当時の彼を評して
「努力する秀才」
と言っていたが、
(天才は自分だけと思ってた?…笑)
今となっては棋士のほとんどが
「大天才に努力されては、
敵うはずもない…」
と、『藤井一強』時代の到来に
我が身の"暗黒時代"を感じている者も
少なくないようである。
現時点では
タイトル99期獲得の『最強棋士』
羽生永世七冠をして、
「藤井さんの示す将棋が
最先端の新しい常識となっている」
と断言している。
さあ、最先端の「神手」を放ち、
『福島決戦』で三連勝として、
『竜王/四冠』に王手をかけるのか…
今日、明日と見逃せない
二日間になりそうだ。
抽選漏れしたものの、
無事に行われたようである。
コロナ禍の暗いムードのなか、
棋界の大スターが来福するという
まさに「福が来た」ような祥事に
ローカル局がこぞって
トピック報道をした。
昨年は
市内の飯坂温泉の旅館での
羽生-豊島戦だったが、
ハブちゃんが急病で中止となり、
それでもトヨピーは
ファンに申し訳ないと
一人で来福して『前夜祭』を
催したというから
彼も偉い好青年である。
その時、
いつかはソーちゃんが
挑戦者になって
来福するんだろうなぁ…
と希望的観測でいたら、
一年後にやってきたので
その快進撃には驚きのほかない。
それも「三冠」をひっさげての
登場であるから、
二重の驚きである。
この『福島決戦』で
三連勝すれば、
九分九厘『竜王位』奪取は
間違いなく、
史上初の十代「四冠」達成という
大偉業を為すことになる。
まさに、今、我々は、
棋界に登場した
トンデモナイ大天才を
目の当たりにできる僥倖に
与っているのである。
コロナ禍の中だからこそ、
よけいにその神々しさに
こころ打たれるのかもしれない。
「棋士」という存在は、
言ってみれば、
ただのボードゲーマーに過ぎないが、
「将棋」が数百年もの歴史ある
頭脳を使った伝統技芸であるが故に、
そこに人生や宇宙や神を感じさす
芸術家・語り部でもあるのである。
「地方巡業」というのは、
芸道では「ドサまわり」という
蔑視されがちな興行だが、
こと将棋に関しては、
行く街々で人々がそれを楽しみにし
「ケ」の日常から「ハレ」の祝祭的な
空気感に変質させるものでもある。
殊に、大天才にして
スターダムにのし上がった
ソーちゃんの出現によって、
棋界全体が一挙に世間の注目を
浴びるようになって、
彼の一挙手一投足が
社会に影響を及ぼす現象も見られている。
今回の来福インタヴューでも、
彼はその役処をきちんと理解しており、
「福島の良さを発信する」
と力強く言ってくれたのは
まさしく親善大使然とした
美談である。
竜王のトヨピーも
さすがに立派な振る舞いである。
こういう好青年たちは
一朝一夕に陶冶されてきたのではなく、
少年時代から
厳しい奨励会という
全国の天才たちが集うなかで
真摯に将棋と向き合う
修行時代を経ているからなのである。
ソーちゃんがプロになる前の
奨励会員時代の姿が
それを物語っている。
最年少で在籍しながら、
年長者の仲間たちと
共に、駒を磨き、対局場を整え、
無欲無心に将棋に没我してきたのが
今日の彼の栄光を支えているのである。
レジェンドのヒフミンは、
デヴュー当時の彼を評して
「努力する秀才」
と言っていたが、
(天才は自分だけと思ってた?…笑)
今となっては棋士のほとんどが
「大天才に努力されては、
敵うはずもない…」
と、『藤井一強』時代の到来に
我が身の"暗黒時代"を感じている者も
少なくないようである。
現時点では
タイトル99期獲得の『最強棋士』
羽生永世七冠をして、
「藤井さんの示す将棋が
最先端の新しい常識となっている」
と断言している。
さあ、最先端の「神手」を放ち、
『福島決戦』で三連勝として、
『竜王/四冠』に王手をかけるのか…
今日、明日と見逃せない
二日間になりそうだ。
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