『人生を遊ぶ』

毎日、「今・ここ」を味わいながら、「あぁ、面白かった~ッ!!」と言いながら、いつか死んでいきたい。

  

最終回

2020-03-29 09:04:00 | 季節
寒波が到来し、
咲きだしたレンギョウに
朝方、霙(みぞれ)が付いていた。

織部灯篭も
少しく冬景色に戻ったようだ。

昨日は
接骨院の隣の桜が
二分咲きになっていたのを
眺めてきたばかりである。

春先特有の
「三寒四温」の
変動ジェットコースターに
入ってきたので、
HSPで、バリケードでねぐ(笑)、
デリケートな身には、
ストレスフルな時節である。

花粉症もあるので、
薬を呑みつつも、
オルタネイティブ療法としての
「冷温浴」や「減食」をもやりながら
このダブル・ストレスと
対峙している。

コロナ不穏も
プチ不安となって
目に見えぬ「拘束感」に支配され、
この春はトリプル・ストレスである。

目に見えぬ脅威と
被害妄想による差別・暴力の出現は、
3.11時の「放射能汚染」を体験した
フクシマのような現状である。




前任校の棚中の卒業生が、
去年の夏休みに
「田部井淳子・基金」による
『東北・高校生・富士山登山』に
参加してきて、貴重な体験ができた、
と嬉しい報告をしてくれた。

そして、
東北大学に進学して
心理カウンセラーになって、
困っている子たちを助けたい、
という夢をも語ってくれたので、
嬉しく思った。

3年間カウンセリングをした子だったので、
高校生になって
成長した姿を報告してくれるのは、
カウンセラー冥利に尽きる。




半年間、視聴してきた
連ドラ『スカーレット』が
きのうで終了した。

白血病で、
余命2年と告知されたタケシと、
それを見守り、今を生きようと、
かけがえのない日々を過ごす母キミコ。

ある日、
母子で作陶仕事を終えると、
キミコが、突然に、
かつて幼いタケシに
そうしていたように
「ギュウしてええか…?」
と真顔で尋ねる。

しばし、逡巡した表情のタケシ…
「ええに決まってるやん…」
と、はにかんで応える。

いざ、母親がハグしようとしたら
「待って、待ってーッ!!
 やっぱ、やめてくれー。
 俺もう大人やし…」
と逃げるが、
キミコはかまわずに
「ぎゅうーッ!!」
と楽しそうに叫びながら
抱きしめる。

やがて、タケシも
観念したように抱き返し、
母子は童心に返ったように
ハグし合いながら、
タケシがぽつりと
「おれ、幸せやで…」
と芯からそう母に告げる。

キミコもそれに応えて
「シアワセやーッ!!」
と、また激しく力を込めて
息子を抱きしめる。

そしたら、
「やめ、やめぇ…。
 オナラ出てまうやん…」
「かめへん、かめへん…」
と、幸福そうに
母子はいつまでもジャレ合う。

そして、「二年後」…
というテロップになり、
「タケシは26才の誕生日を前に
旅立ちました…」
というナレーションになる。

陶芸家・神山 清子の実話と
同じ最終回となった。

タケシ亡き後も
ひとり黙々と作陶と
穴窯炊きに励み、
ラストシーンは、まさに、
「スカーレット」(緋色)の炎に輝く
女性陶芸家の「たましい」の美しさが
クローズアップされて
見事な幕切れだった。




在京中に、
神山さんの作品に惚れ込んで
二つの筆筒を購入して、
今なお、机上に置いて、
愛玩/愛眼、している。

この物語を
見終えて、いっそう、
その作品に対する愛着が
湧いたような気がしている。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 4R | トップ | 新・連ドラ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

季節」カテゴリの最新記事