『人生を遊ぶ』

毎日、「今・ここ」を味わいながら、「あぁ、面白かった~ッ!!」と言いながら、いつか死んでいきたい。

  

時を刻む

2012-02-10 07:44:00 | 仕事



教員時代は
毎日腕時計をはめて
厳格に校時のチャイムに
毎朝ピッタリ秒針を合わせ
授業にのぞんでいた。

そして、授業終了1分前くらいから
「まとめ」に入り、
チャイムと同時に
「終わり」を宣言することを
カッコイイこと、と自分に課していた。

事実、チャイム後も
だらだらと授業を延ばし
休み時間を喰ってしまう先生は
生徒たちの評判が悪かった。


教員を辞めてから
数年間は校時の感覚が残っていて、
院生時代もつい
(今、何校時だな…)
と体に染み付いていた。

カウンセラーになってからは
まったく時計をしなくなった。

と言うのも、
時計を見る仕草は
クライエントに
「見捨てられ不安」のような
独特の心理を抱かさせることがあり、
さりげなく、瞬時にクライエントの
背後の壁時計を見るのが
仕事人ワザになった。

腕時計を常時しなくなったので
教員時代にしていた自動巻きの
セイコーの時計は用をなさなくなり、
今は電池式の1.000円の時計を
鞄のなかに入れておく。

教員を辞めてから
ネクタイをしなくなったことと
腕時計をはめなくなり、
どんどん身につけるものから
フリーになりつつあり、
魂も軽くなってきた。





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