『人生を遊ぶ』

毎日、「今・ここ」を味わいながら、「あぁ、面白かった~ッ!!」と言いながら、いつか死んでいきたい。

  

夏の名残り

2017-08-31 08:16:00 | アート
八月朔(ついたち)から
二十六日間も
延々と続いた長雨が
漸くあがって
晴れ間がちらほらと
見られるようになった。

気管支炎、副鼻腔炎も
まだまだ完治とは言い難いが
八部方、快方した感じではある。

昨晩は、
久しぶりに熟睡でき
夢の内容もまともだった。

明日は棚倉への
初出勤だが、
コーディネーターの先生から
「先生のカウンセリングを
心待ちにしている生徒たちがおりますので、
快復されることをお祈りいたします」
とのメールを頂いた。

なんとか、
楽な高速を使えば
勤務できそうな感じも
しないでもない。

まだ
気管支に喘鳴がし、
鼻水は黄色く膿んでいるので、
抗生物質を飲み続けている。




昨日、雨上がりに、
杉妻小前の濁川に沿って
支所まで用向きで赴いた。

途中、
S字に蛇行して
その先に木の橋が見える
ポイントがあり、いつも、
水郷っぽい風景だなぁ・・・と、
感じながら通っている。

ここでも、
子どもたちと
ルアー・キャスティングを
したことがある。





一昨日、
半時ほど練習した
禅語「壺中日月長」を
一晩寝て、脳内で熟成させた。

そして、
作品化するのに
どの文房四宝で
臨もうかと書道具庫から
愛用の墨を並べてみた。

いずれも、
三十年ほど前に
京都の鳩居堂で求めた
逸品である。

「墨有五彩」
と言われるように、
黒墨だけでなく、
青墨、茶墨もある。

素材も菜種油であったり、
松の木であったりと、
さまざまあり、
磨り心地も違う。

これらを
ブレンドして磨るということも
しばしばある。

ちなみに、
練習の時には
もったいないので
墨汁を使うが、
それだと濃淡のみで
本当の墨色は出ない。



永年愛用の端渓硯は、
金線の入った
梅硯(ばいけん)で、
これに昨日の雨を受けて、
松煙墨を磨ってみた。

前日の臨書で
手持ちの筆の腰が弱くて
鋭角な線が出なかったので、
ツタヤの文房具コーナーで
固めで穂先がまとまる
モダン筆を買ってきた。

臨書にも
ただ字形を真似る「形臨」、
作者の意図を汲む「意臨」
などがあり、
まったく手本なしで
自分の創意工夫で書くのは
自運という。

鹿膠の芳しい香りを嗅ぎながら
手造りの墨をゆるゆると磨り、
初(うぶ)な筆を降ろす。

二十年以上寝かせた巻紙に
手本を見ずに一気に
墨の濃淡や形を微妙に変えて
書き連ねていく。

もう十分書けた
というあたりで筆を置き、
一晩おいて墨色が出るのを待つ。

これは、
書家の莫山先生に教わった
方法である。

中で気に入ったものを選び、
切り出して裏打ちし、
色紙に貼り付ける、
という表具をする。

明日、文月の朔には、
玄関の室礼改めで
軸装して花と共に
飾るつもりである。






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