きのうの竜王戦「第三局」は、
二日目の午後から
ソーちゃんが逆転し、
そのまま攻めまくって
相手を力技でねじふせた。
終盤では、
「飛車切り」という
大技を見せ、
解説者をも驚かせたが、
彼がその大技を見せる時は、
これまで勝利を確信したときの
「見切り」と知られているので、
広瀬八段もそれ以降、
ガックリと肩が落ちていた。
テニスに例えれば、
相手のサービス・ゲーム(先手番)を
ブレイクし、「2-1」と先リードして
次局はサービス・ゲームとなるので
「3-1」で七番勝負の「防衛」に
王手をかけれそうである。
これまでのタイトル戦では、
初戦に敗れた後、
四連勝する「4-1」で防衛という
パターンが多い。
そしたら、解説者の話では、
かの大山大名人もそうだったというので、
どこまでも、大名人の轍を
踏襲しているかのようである。
*
きのうは、
10時から11時半まで、
山間部にあるY中の
文化祭に出かけたので、
その間は、棋戦観戦はできなかった。
全校生8名全員が、
カウンセリング対象生徒なので、
彼らの成長を見ないわけにも行かず、
出勤日ではなかったが
赴いてきた。
体育館での発表直前に入館したら、
最前列にちんまり座っていた8名のうち
三年生女子のYちゃんと
二年男子のKちゃん、Mくんが
「ささきセンセ~」
と手を振ってくれたので、
嬉しくなって、こっちも
手を振り返した。
なんだか、それだけで、
心の繋がりと絆を感じ、
来た甲斐があったように思われた。
各学年の発表や
ダンス、そして、恒例の
伝統芸能である『山木屋太鼓』の
合奏を聴いて、胸がジンとなった。
太鼓は、音程がないので、
デュナーミク(強弱法)と、
アーティキュレーション(連結表現法)に
特化して、そこに「気合」を集中させる
ミニマルな音楽表現になるが、
その鼓動にも通じる
プリミティヴなリズム感のみの表現は、
不思議な感動を覚えさせてくれる。
一年生は半年間、
二年生は一年間、
三年生は一年半…と、
それぞれに懸命に練習してきたのを
知っているので、
その成果が感動的な「音楽」となって
鳴り響いてきた。
練習よりも集中度が高まる「本番」では、
まさに、彼らの「たましいの鼓動」が
職員や父兄、地元民の琴線を揺らした。
その姿は、
SCにとってのクライエントというより、
生徒として、教え子として、
わが子のような愛おしさを
感じさせるものだった。
来月以降のカウンセリングで
全員を褒めちぎることが出来そうで、
その機会が来るのが
今から待ち遠しい。
*
生徒たちのフォトコンテストに
入賞の「花」をつけてほしいと渡され、
見たら、『佐々木先生 黄昏賞』とあり、
「人生の黄昏だもんなぁ…」
と事務員さんに苦笑をもらしたら
笑っておられた。
*
この時期、
文化祭の研究ネタにもなる
地元産の「そば粉」による
「新そば」が学校の麓にある
『やまこや』で供されるので、
去年は、それを賞味できたが、
今年は、あいにくと満席で
見送らざるを得なかった。
仕方なく、お休み処の
『とんやの里』にある
『ファンズ』でかつ丼弁当を買って
車中食とした。
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