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『人生を遊ぶ』

毎日、「今・ここ」を味わいながら、「あぁ、面白かった~ッ!!」と言いながら、いつか死んでいきたい。

  

好々爺

2019-10-10 07:48:00 | ガーデニング
民間フェローの吉野博士が
ノーベル化学賞を受賞した。

その会見を見たら、
笑顔のステキな
好々爺であった。





それとは対照的に
「バッド・ニュース」での
関電の会長・社長の醜い姿は
「好々爺」の対語がないので、
造語で「嫌々爺」を献上しよう。

最近の若者は、
『好々爺/こうこうや』を
『すこすこジイ』と
読んでしまうという(笑)。

ネット語では
『好き』を『すこ』と言うらしいのだ。

さしずめ「嫌々爺」は、
「けんけんや」なのだろうが、
このジジイらこそ
「スゴスゴ」と
いなくなって欲しいわなぁ(笑)。

世間のブーイングを受けるまでは、
「辞任しない」と
恋々と地位にしがみつく
老醜ぶりだった。

だから、
世界に貢献した吉野博士の
晴朗な笑顔と並べ比べると、 
賄賂を懐に入れた因業さが
醜い表情となって
現われている。

「いじめ」を為した
馬鹿教師たちも
被害届が受理され、
送検されて実名・実顔を告発して、
社会的制裁を受けた方が
「頂門の一針」「一罰百戒」
になって善いと思うのだが。





きのうは
またとない秋晴れに恵まれ、
散歩方々、近所の床屋で
半年ぶりに散髪してきた。

学生時代は
ロン毛だったので、
長くなることは
さほどに苦ではないのだが、
ちっと頭が重くなってきたなぁ・・・(笑)
これじゃ肩凝るなぁ・・・(笑)
と思って、
バッサリ刈り込んでもらった。

短髪にすると
洗髪が楽でいい。

ただ、
髪量が減ると
「対比効果」で、
顔の露出部が大きくなり、
中年太りと老醜を晒す面積も広まって、
やだなぁ・・・と、
JC/JKみたいなことを感じた(笑)。

***

側溝に
小さな赤いトランペットのような花が
可憐に咲いていたので
目を惹かれた。

士農工商・穢多非人の
身分差別時代にあった
「上見て暮らすな
 下見て暮らせ」
という言葉が
違った意味で脳裏に浮かんだ。

先日の「すぎのめ散歩道」という
タウン・マップのおかげで、
散歩道でいつもお参りしている
近所の神様が
「八幡神社」という名だということを
初めて知った(笑)。

ウィキってみたら、
総本社は、大分県宇佐市の
宇佐八幡宮であるという。

元々はその地方一円の氏神で、
農耕神、海の神とされるが、
柳田國男は「鍛冶の神」ではないか
と考察したらしい。

「八幡」の文字は
『続日本紀』(797年)の中で
737年頃から見られるとあるようだ。

『日本霊異記』には
「矢幡(ヤハタ)神」として、
『源氏物語』には
「ヤハタの宮」として訓読されていたが、
神仏習合により、仏者が
「ハチマン」と音読したと考えられている。

「幡」は
「神」の寄りつく
「依り代」としての
「旗」を意味し、
「八」は
「数多く」を意味する。

(˙◊˙) ホ~

宗教学的な
勉強になったなぁ・・・。

ここにある
阿修羅像も
なかなかにカッコイイ。

何故に、
阿修羅像があるのか
考えてみたら、
清和源氏、桓武平氏などの武家は、
八幡神を武運の神「弓矢八幡」として
崇敬したことに関連していそうだ。

『平家物語』に出てくる
那須 与一の扇の的を射る名シーンに、
「南無八幡大菩薩・・・」
と出てくるのは有名である。

一般には、
阿修羅は
帝釈天に歯向かった
武闘派の天界の神と
認識されている。

阿修羅は正義を司る神で、
帝釈天は力を司る神と言われた。





コリアンダー(パクチー)の
種を撒いたら
新芽が出てきたので、
一株つまんで
テイスティングしてみたら、
「栴檀(せんだん)は双葉より芳し」
の格言どおりであった。

近所の園芸店から
「セルフィーユ」(チャービル)と
「ディル」の鉢植えも買ってきて
室内栽培している。

どちらも、
“おうちフレンチ”を創作するのに
なくてはならない
エルブ・フレ(生ハーブ)である。

***

散歩道で
緑々した苔の生えている箇所を
あちこちチェックしながら
歩いている。

時折、
モス・ハンターとなって、
苔庭や苔盆栽に調達するためである。


***

きのうに続き、
きょうも、またとない秋晴れで
絶好の紅葉狩り日和になるというので、
完オフ日だから、
こーしちゃいられんわい・・・と、
お尻がソワソワしている(笑)。

明日から、
スーパータイフーンの接近で
列島が大荒れになるというので、
まさに、嵐の前の好日となりそうだ。

はやく、
山に行ってこよ・・・っと(笑)。
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やさいの時間

2018-11-30 04:11:00 | ガーデニング
きょうは
国試の合否通知日である。

果たして、
仕事から帰ってきて
郵便箱内の封書は
重いか軽いか・・・。

諸手続き書類の入った
合格通知は
たいがい重いもんと
決まっている。

過去、
教員採用試験をはじめ、
結果だけ記された
紙切れ一枚の
軽い通知を何度か受け取った。

なので、
開けるまでもなく
重さで察せられる。

さてさて、
半と出るか
丁と出るか・・・。

。゚(|||´Д`|||)゚。 ドキドキ   

不安と期待が
ない交ぜになったような
心境である。

でも、
やるだけはやって臨んだので、
現実を受け容れるだけである。

駄目だった時は、
もう1回だけ受験しようと
腹は括っている。

二年間の
受験勉強はけっこう
楽しめたし、
それで得れた体系的知識は
無駄ではなかった。





茶室用の
ダミー障子窓の
枠作りをしている。

木材はダイソーのもので、
古楽器製作用の木工ボンドと
ハタガネという治具で
接着させた。

これから
ここに障子紙を貼る。





三十年来視てきた
『笑点』と
『サンデーモーニング』の
視聴をやめた。

どちらもマンネリで
時間の無駄に感じたからである。

その代わり、
今はEテレの
『やさいの時間』なぞを視て、
ガーデニングの勉強をしている。

春菊、エンドウ、レタスを
裏庭に栽培している。

室内では、
トレビス、クレソン、
パクチーを種から
栽培している。

自給自足は無理としても、
ちょいとプランターから
葉物野菜やハーブを摘んで
夕餉の菜の足しにする
というスローライフを
実行し始めたところである。




去年、下りの階段で
つまづいて、
大事な愛用の
信楽カップを割った。

ソーサーだけが
無傷だったので、
ピアノの上に
飾ってやった。

緋色が佳く出た
作家物だっただけに
失ったのが残念でならない。

片割れの相方を見ながら
モーツァルトの
ピアノ・ソナタK.545の第二楽章を
シミジミと弾いている。




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モスる

2018-11-26 07:56:00 | ガーデニング
買出し散歩の出で立ちが
たまたま緑のセーターに
緑のズックだった。

そしたら、
すぐに道端のコケに
目が行くので、
(この緑のモフモフ感が
好きなんだなぁ・・・)
と独りごちた。

庭石や
灯篭まわりも
少しずつ茶庭らしく
京の風情が出てきた。

コケの生息地を探索するのを
「ロケハン」に倣って
「コケハン」と称し、
ハンティング(採集)するのも
「コケハン」と言ってたが、
最近では更に略して
「モスる」と言っている。

なんだか、
「モスバに行く」みたいな
動詞だが・・・
短くて気に入っている。

「どーれ。
暇やし、ひとまわり、
モスってくっか・・・」(笑)





ハーブや野菜作りと共に
本格的にガーデニングに
のめり込もうと思って、
関連番組やサイトを見る機会が増えた。

散歩途中で
ヘビイチゴが可憐な実を
つけていたが、
その名前がワルイのが
なんとも気の毒に思えた。

ウィキに拠れば、
ヘビが食べるから、
ヘビがいそうな所に生育するから、
これを食べに来る小動物をヘビが狙うから、
など諸説がある。

毒があるという俗説から
ドクイチゴとも呼ばれるが、
実際は無毒で、味はよくないらしい。

学名は「Potentilla hebiichigo」
だそうなので、
冠の「ポテンティッラ」と
今後は呼ぶことにしよっと。




近所なので、
一日一回は
我が家の図書館代わりに
ツタヤ詣でをしているが、
散歩リュックを背負ったまま
久しぶりにエクセルで
「50円割引券」を使って
エスプレッソを喫してきた。

純粋に散歩だけだと
三日と続かないので、
あっちこっち彷徨しながら
小川のゴミみたいに
方々に引っ掛かりながら
流れて行くのが
性に合っているようだ。

かつては
郊外のド田舎だった我が家辺りも
今ではミナフク・エリア(南福島)として
外食産業が13軒もある
繁華街になった。

とりあえず
ない店はないほど、
なんでもある。

散歩のたびごとに
近所の氏神様には拝礼して
ひとつお願い事をしていく。

きのうは、
カミさんが風邪で寝込んでたので、
「早く治りますように・・・」
とお願いしてきた。




「やまや」も
散歩コースに入っているので、
来月の誕プレの
ラスト・アイテムとして
蒐集していた最後の
フォーティファイド・ワインの
「マルサラ 2012」(ドルチェ)を
買って帰った。

これで、
シェリー、ポルト、マデラ、
マルサラ、マラガの
ディジェスティフ(食後酒)用
デザート・ワインをコンプリートした。

酒精強化酒なので
エイジングできるから
ゆっくり成長を見るのも面白い。

シチリア産6年物のマルサラは、
なんと軽いことか・・・。
とても18%の度数とは
信じがたかった。

ヤフオクで
400円で落札したマラガよりも
遥かにライト・テイストなので、
やはりあっちの方が
ノンヴンテージながら
古いことが明らかだった。

エチケット(ラベル)には、
オーク樽で30ケ月以上熟成させたとある。
2年以上の熟成品を
「スペリオーレ」
とするようだ。

とはいえ、
さすがにテイスティングでは
樽香までは聞けなかったが、
アフターフレーバーには
シェリーのようなフロール感があった。

他にも、
ナッツ香やレーズン香、
仄かなスパイス香、
バニラ香なぞも聞き取れた。

「香り」は香道では
「聞香」(もんこう/ぶんこう)
といって古来、
「聞く」という 。

マルサラは、
ティラミスにエスプレッソと共に
使用されるので、
近々創ってみたい。



在京中の30歳の頃は、
「世界三大貴腐ワイン」を
テイスティングしたことがあった。

シャトー・ディケム(フランス)、
トカイ・アスー・エッセンシア(ハンガリー)、
トロッケン・ベーレン・アウスレーゼ(ドイツ)の
三品である。

その歴史的な
ヨーロピアン・テイストは
まさしく「飲む宝石」であり、
「高貴な甘露」とはこの事也、
と感動したのを覚えている。

蜂蜜レモン+焼酎では
この味は出ないなぁ・・・と、
馬鹿げたことも思ったっけ(笑)。








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庭師、干し葡萄酒を飲む

2018-11-05 07:28:00 | ガーデニング
昨晩は
珍しくカミさんが
「アタマ痛い」
と言って、
早々と8時頃に
休んでしまった。

それでも、
今朝は颯爽と出勤していったが。

自分も、
金曜あたりから
軽い胃炎を伴うダルさがあり、
土日と朝寝、昼寝と
なんぼでも寝れた。

今朝も、
すこーし背中を曲げると
痛みがある。

あの丈夫一式の
カミさんでさえ
プチ風邪気味なのだから、
虚弱ジジイの自分が
具合がワルクて
不思議であろうはずもない。

きのうは
寝ていながらも、
ディルとセルフィーユ(香草)が
フレンチで使い過ぎて
葉っぱがなくなってきたので、
園芸店に買いに行かないと・・・と、
妙に気が焦るので
仕方なくダルさに鞭うって
ヨッコラショと起き上がった。

シンドイ時でも
ゆっくり寝てられないのは
やっぱし何処か
貧乏性なんだろう。

園芸店から
貴重なハーブが
品切れになるのが
イヤなのである。

ディルとセルフィーユは
フレンチに必須のものなので、
いつでもポットから
摘み取れる状態に
しておきたいのだ。




地道なモスハン
(モンハンじゃなく)、
苔貼りで、徐々に
緑の面積が広がってきた。

灯篭や蹲(つくばい)、
庭石の周辺には
京都の茶庭の風情が
出てきた。

これを保つのには
朝晩水遣りをするという管理は
けっこう大変だが、
そこは「美」のメンテと考えて
初雪の積もった美しさなぞを
想像しながら庭師然として
やっている。

そう。
「ガーディナー」
「庭師」
としてのペルソナを生きる
というのも、
晩年のレイヤーとして
相応しいように思えた。

やはり、
人は土から出でて
土に戻るんだ。





三本目のアスパラも
芽生えてきた。

こやつは、先の二本が
幼生のうちに
料理されたのを知ってか、
いずれもの夭折を
根茎の遺伝的情報として
感知した節がある。

いきなり成体のように
枝葉の姿に
逸早く変態しよった。

これならば喰われまい、
というアスパラの
生き残り戦略なのかもしれない。

庭の片隅で、
生物の多様性や
進化的適応性を
観察するようで
面白くもある。

フェンネル、オレガノ、ミントの
若葉も次々と芽生えはじめて
頼もしい生命力である。

この子たちを
フレンチの香り付けや
緑の添え物として使えるのを
無常の喜びとしている。




散歩コースにもなっている
「やまや」(量販酒店)に
立ち寄って、
まだ未テイスティングの
シェリー酒の
「ペドロ・ヒメネス」
という葡萄種のハーフを
買ってきた。

ノン・ヴィンテージの
安価なテーブル・デザート・ワインである。

フラメンコのレッスン中に、
封を切って、
ちょっとだけ味見してみた。

(スペインの酒だから、
ま、いっか・・・という、
いいかげんな理由・・・笑)

トロリとした
粘性のあるテクスチュアで、
驚くほど甘く、
そして濃厚な干し葡萄の香りが
鼻腔から抜けた。

なるほど。
葡萄を干して
醸造するというのは
本当だったのだ。

それにしても
干し葡萄から
どうやって液体が
抽出できるのか
不思議にも思われた。

それほどに
ハンパないほどの
レーズン感なのである。

しかも、
どこか、ダイソーでよく買う
黒蜜のような甘さでもある。

980円のノンヴィンテージで
これだけのコクならば、
1986年物(3960円)は
どんな風に壜熟してるのか
試してみたくなり、
楽天に注文した。

(そういや、フミのバースデイ・ビンテージだ)

9日に届くので、
そのテースティングも
楽しみである。

こんな道楽やってて、
ボンビーを嘆いてりゃ
世話ぁない・・・(笑)。

┐(´Д`|||)┌

。。(〃_ _)σ∥ ハンセー

・・・でも、
人生、一度っきりだい!!

これを破滅型芸人タイプ、
「破天荒人生」というんだろう。

明日、死ぬかもしれないんだぞー(笑)。

3.11で
ワリー学習しちまったのぉ(笑)。

上方落語『地獄八景亡者戯』に
「こんな早う死ぬんなら、
あん時のあれ、
喰うときゃよかった、
と思いましてん・・・」
とある。

3.960円で、
ワーワー大騒ぎ・・・(笑)。

やっぱ、
ビンボー人だのぉ。

(_ _。)・・・シュン…


***

ペドロ・ヒメネス
(Pedro Ximenez)
について調べてみた。

糖分が非常に多く、
主産地はアンダルシア州コルドバや
マラガ地方でDOモンテーリャ・モレスや
DOマラガの甘いデザートワインの原料となる。

DOモンテーリャ・モレスでは
すべてのフィノ、アモンティヤードや
ヴィンテージワインの原料でもある。

元々糖度の高いブドウを、
収穫後に天日干しにし、
さらに凝縮させ、
収穫後、天日干ししたブドウを
水圧プレスで搾汁。

発酵後すぐに酒精強化して
長期間樽熟成する。

注文した
『トロ・アルバラ1986』は、
世界的権威ロバート・パーカーが
【92点】を付け絶賛したという。

そのコメントに拠れば・・・
「オイリーで重厚・深遠な極甘口ワイン。
レーズン、仄かな花の香り。

ミント、オレンジピール、
ハーブの香りを湛えた
香り豊かで華やかなワイン。

味わいは重厚で良質な酸と
スパイシーな味わい、
チョコレートの風味が感じられる
バランスのとれた甘さが心地良い」

某ワイン・ガイドでは
「暗いマホガニー色の色調。
コーヒーの香りを湛えたアロマ。
力強く風味豊かで凝縮感のある
円やかなオイリーで滑らかな口当たり」
と絶賛して「94点」としている。

さてさて、
どんなスンゴイ奴がくるのか
金曜日のご到着が
今から楽しみである。

(^◇^)┛ヨロピコ 凸.:*☆\(^^\) イラッシャーイ!


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作庭

2018-10-28 05:41:00 | ガーデニング
家中の片付けを
毎日のようにしながら、
ハンティングしてきた苔を
庭に敷き詰めて
茶庭の作庭にも勤しんでいる。

50㎏はあろうかという
蹲(つくばい)を
庭の端から汗だくで
ウンショ、ウンショと転がして
老母の部屋の
庭への出入り戸に引き寄せた。

部屋の整理が
一段落した暁には、
久しぶりに茶室にしようと
考えている。





これまで、
京都のマンション、
吉倉、清水町・・・と、
いずれの住まいにも茶室があり、
茶会やお弟子さんにお稽古をしていた。

実家を二世帯化してからは、
子どもたち三人と老母とで、
茶室にするゆとりはなかったが、
今は、カミさんと二人きりになり、
空き部屋だらけになった。

なので、
茶庭に合わせて
十数年ぶりに
茶室を創出しようと思う。

お茶は、
在京中に
裏千家の片桐先生
(片桐石州の家系)に、
十年間、お稽古をつけて頂いた。

先生は数年前に
ご他界されたが、
親身になって手取り足取り
「茶道」という伝統技芸を
ご伝授くださった。

三千家がある京都で暮らし、
利休居士の墓参りもし、
名だたる茶庭や茶室は
ほとんどすべて見て廻った。

馴染みの茶道具店にも
入りびたりで、
懐石道具ひとそろいを
一年かけて買い揃えた。

嵐山の信楽作家・
後藤安久さんの処へも
ちょいちょい茶碗やら
花入、石杯(ぐい呑)を
求めに出かけた。

茶道発祥の地で得た
総合芸術としての
「茶」の教養は
生涯にわたって
自分の中にある。

それは、
茶を立てぬ日があっても、
雪月花を愛で、
侘び寂びに生きる
茶人の矜恃としてある。

「人生深生き」の
マイ・ライフモットーには
「茶を遊ぶ」
「茶人を生きる」
というのも重要な
レイヤーである。





清水町の住まいでは、
茶室にするゆとりがなかったので、
二階の踊場を
一畳台目の茶室に設えた。

半畳ほどの手前座と
一畳ほどの客座だったが、
ユングルメ研究会
(ユング+グルメ)の
美女三人がキチキチに座って
何度も薄茶事を楽しんだ。

作庭もして、
金木犀の枝に
八朔の実を数個刺して
「遊び点景」にも
したりした(笑)。

カウンセリングの
お客様方にも
この茶室で
幾人もお茶を立てさせて
頂いたものである。

この家は
知人のご身内が
買い取ってくださり、
今の実家を二世帯に
リホームすることができた。




土曜の晩は、
カミさんがテニスで、
恒例のサタデイー・ナイト・フレンチでの
ロンリー・ディナーだった。

何を創ろうか
思案したが、
昼寝で見たイメージを
形にしてみようと、
思い立った。

例によって
アタマん中を
仏語モードに切り替えて、
フレンチ・シェフ・トーチャンに
変身する。

(/・`д・´) / トゥ~!!

四角いグラスに
牛肉とアッシェ(微塵切り)にした
モッツァレラとソシッス(ソーセージ)、
ブール・デルブ(香草バター)を
ミルフィーユ状に詰め込み、
パプール(蒸し)してみた。

香草は庭で摘んだ
ロマラン(ローズマリー)、
オリガン(オレガノ)、
ソージュ(セージ)、
の三種類である。

ソースは、
20年前に購入した
「25年物」の
ヴィネーグル・ド・ケレス
(シェリー・ヴィネガー)を
キャラメリゼしたミエル(蜂蜜)と合わせ、
セル・ド・クルヴェット(エビ塩)と
ポワヴル(胡椒)でアセゾネ(味付け)し、
仕上げにブールモンテ(バターつなぎ)する。

蒸しあがったヴィアンド(肉)を
いったん別皿に取り出すと、
溶けたブールとジュ(肉汁)が
流れ出たので、それを
ソースパンに入れて
メランジェ(混ぜ合わせ)した。

クトー・アパレット(パレット・ナイフ)で
慎重にヴィアンドをプラ(大皿)に移し、
真上からソースをかけ、
ウフ・ヴイイ(茹で卵)の黄身を
シノワ(茶漉し)で振りかける。

仕上げに
ハーブ・ポットの
セルフィーユ(チャービル)の葉を
ピンセットでナッペ(貼り付け)して
完成である。

この時、
お皿はオーヴンで
熱々にしておくと、
ソースの香りがフッと立つ。

夢で見たこの映像のタイトルは
『塔から降るミモザの花』である。

フランス語で
何て言うのか、
試しに翻訳サイトで検索したら、
「Fleurs du mimosa tombant de la tour」
(フルール・ド・ミモザ・トンバン・デ・ラ・トゥール)
となるそうな。

フルールやラ・トゥールは
ワインにもあるので知ってるが、
「落ちる」という動詞は
初めて知った。

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