犬や豚

 「聖なるものを犬に与えてはいけません。また豚の前に、真珠を投げてはなりません。それを足で踏みにじり、向き直ってあなたがたを引き裂くでしょうから。」(マタイ7:6)

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 犬や豚は、真珠の価値が分からないのではない。
 真珠に価値はないと思っているのでもない。
 それどころか、真珠それ自体の意味自体は、はっきりと分かっている。
 意味が分かっているからこそ、「足で踏みにじり、向き直ってあなたがたを引き裂く」。
 犬であり豚であるゆえんだ。

 聖なる物であるこの真珠を憎悪する人が大勢いるのも、また事実である。
 世を愛する人々は、真珠を受け入れることが到底できない。
 だから、真珠を見て踏みにじり、真珠を見せた私たちをも引き裂こうとする。
 イエスも世との対立構造の中におられた。
 例えばヨハネ16:20には、十字架を前にしたイエスが、「あなたがたは泣き、嘆き悲しむが、世は喜ぶのです。」と仰っている。

 真珠の原理、いのちの原理と、この世の原理とは、全く異なるのである。

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[付記]
 本日の記事は、2008年7月18日付の記事に加筆を施したものです。

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