神融心酔 

中国茶・台湾茶を中心とした素敵な出会いの数々を綴っていきます

菓子の茶事@ギャルリももぐさ

2018-12-26 | お茶会
今年最後の連休の中日、岐阜の多治見まで足を運びました。
ギャルリももぐさの茶室で開かれた
安藤雅信さんと菓子屋ここのつさんによる「菓子の茶事」に参加してきました。

ギャルリももぐさに訪れるのは二回目。
前回は名古屋からレンタカーで行ったのですが、今回はJRで。
名古屋ー多治見は思っていたよりも近いので、東京からの日帰りでも時間は十分でした。
多治見駅からギャルリももぐさまではちょっと距離があるのでバスかタクシーを使います。

待合は新しく中国茶用に作られた白いお部屋にて。



亭主のお迎えのご挨拶を受けて、露地を歩いて茶室に向かいます。



初座で料理と菓子とお酒をいただき、
中立でいったん待合に戻った後、
後座で濃茶と菓子の二種類目、最後に薄茶をいただきました。

お料理とお菓子の写真はここのつさんのブログ記事をご覧くださいね。



ちょうど金工師・長谷川清吉展を開催中で、
風炉や花器などのお道具に長谷川さんの作品が使われていました。

主茶盌は古い黒織部。
安藤さんこだわりの茶道具を拝見するのも楽しみのひとつ。
初座と後座で茶室のしつらえや灯りが替わるのも一興。

茶室の格子窓からわずかに漏れる光を頼りにいただく糧果と茶。
静けさと澄んだ空気の中、菓子切りでいちご大福を切った時の音や香りにハッと驚きが。
五感が刺激され、味覚が研ぎ澄まされるような気がします。

日頃茶事を経験する機会はなかなかありませんので、とても新鮮で貴重な時間でした。


安藤さんは日本の茶事の良さを中国茶にもうまく取り入れられないかとお考えです。
その試みのひとつがここのつさんの糧果と合わせる中国茶会。
今回は抹茶の茶事でしたが、不定期的で菓子の中国茶会も開いていらっしゃいます。

一口に中国茶と言っても、中国は広く、地域によってその味も形も製法も違います。
中華料理もしかり。ところ変われば食材も味付けも道具も変わる。
同じように、日本での中国茶も日本の特徴を生かした形があってもいいと思う。
私も来年の展望と課題を考えさせられました。


安藤さん、実穂さん、明子さん、スタッフの皆さま、そして同席した皆様、
素敵なひと時をありがとうございました。

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