神融心酔 

中国茶・台湾茶を中心とした素敵な出会いの数々を綴っていきます

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ことば考 「型」

2017-02-26 | 茶話
昔、商社で働いていた頃、射出成型機を中国に輸出する仕事をしていた。
射出成型機とはプラスチック製品を加工する機械で、
材料の樹脂を熱をかけて溶かし、金型に射出し固めて形を作るもの。

いい製品を作るには成型機ももちろん大切なのだけれど、
肝心なのは金型である。
金型が正確でなければ、出来上がったプラスチックは製品価値がない。

プラスチックに限らず、型を必要とするものは多い。
茶にまつわる身近なところでは陶磁器や鉄器やお菓子などにも使われることがある。
そう、プーアル固形茶も型にはめて圧縮成形する。


能、狂言、歌舞伎には文字通り「型」がある。
「型通り」、型がなければ「型なし」、そして型があっての「型破り」なのだ。

「型」は様式として後世に受け継がれていく。
型があるからこそ伝えていけるのかもしれない。


伝統芸能も「型」を大切にする。
茶道も華道も基本の型を修得することがその道への第ー歩となる。


さて、中国茶はどうだろう。

自由度が高いと言われる中国茶の茶事や茶藝であるが、型がないわけではない。
唐の陸羽の時代から宋、元、明、清と王朝の変遷と共に茶の製法も変わり、飲み方も変化してきた。
その時代にはその時代の型があったはずである。

茶席では美しい所作がその場の雰囲気を高めてくれる。
それはお茶の味にも少なからず影響する。

ゆめゆめ「型」をあなどるなかれ。
但し、「型」にはまるなかれ。


※ 型

日本語ではケイ、かた、がた。
中国語ではxing2、シン。

意味は
1.形をつくりだすもとになるもの。
2.伝統や習慣として決まった形式。
3.武道・伝統芸能・スポーツなどで規範となる方式。
4.ものを類に分けた時、それぞれの類の特質をよく表したもの。
など。
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