神融心酔 

中国茶・台湾茶を中心とした素敵な出会いの数々を綴っていきます

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試飲の大切さと難しさ

2008-06-29 | 烏龍茶(台湾茶)
今回の台北旅行では文山包種茶を探すのに少し手間取ったことは前に少し書いたが、
実はとある茶荘で文山包種茶を少量購入していた。

そこの茶荘へ行くのは初めてではない。
お茶は少々値段が高めではあるが水準は高く、信頼できるものだった。
今回も友人からそこの文山包種茶が欲しい、と頼まれていたので、
お店に入ってすぐに試飲させてほしいとお願いした。

あいにく店主は不在で、スタッフの方が応対してくれた。
まもなく文山包種茶の入った茶杯が目の前に置かれた。

飲んでみると、香りがいまひとつ立たない。
味も爽やかさはあるのだが、奥に日本茶を濃く淹れたような苦さがある。

あれれ?と思ったが、頼まれていたし、とりあえず一袋購入。
しかし満足していたわけではなかったので、
その後も他の茶荘に行くたびに文山包種の春茶のいいものがないか聞いていた。

先日この茶荘で買った文山包種茶を家で飲んでみた。
蓋碗を使い、茶葉を少し多めにして高温で手早くいれた。

え?すごく美味しいじゃない。
ちゃんと香りも立つし、雑味もなく、包種茶特有の清らかさもある。
じゃあ、あの試飲した時の味は何だったの?

考えてみればスタッフの人がいれているところを見ていない。
奥でいれたお茶を店頭の席に持ってきてくれたのだ。
茶葉も見ていないし、いれ方も見ていない。
もしかしたら茶壷でいれていたのかもしれないし、
抽出時間をゆっくり目でいれていたのかもしれない。

こんな状況でお茶を判断してしまったことを反省した。
お茶はいれ手によって味も香りも変わってしまう。
私にとっての文山包種茶のイメージと、
その時いれてくれたスタッフの方のイメージはきっと違ったのだろう。
しかし、いくらイメージは違っても
どのような抽出方法でいれたのかを知っていれば、
もっとこのお茶の本質が理解できていたかもしれない。

お茶を買うときにはできるだけ多くの情報を得て、
五感を駆使しなくてはいけないことを私はこの時忘れていた。

どんなお茶でもその美味しさを演出し、高めていくことが
自分の役割であると思っている。
そのためにはそのお茶をよく知ること。
ここを手抜きしてはいけないのだ。
特に現地で買う場合には。
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