北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

道路の痛みも観光資源に?

2016-08-23 23:42:23 | Weblog

 

 以前、道外からの旅行者に対して道内特有の道路の傷み方を教えてあげたという記事を読んだ方から、こんなコメントを頂きました。

「ある観光のワークショップで話題にしたのですが、『凍上に起因するの亀甲クラック』や『低温と寒暖差に起因する横断クラック』なども観光のネタにならないでしょうか。どちらも北海道に特有の現象だとしたら、暖かい地方の方にとっては珍しくてそれだけで観光の対象になるかもしれないと思いますが」

 このような道路の痛みは事故などにもつながりかねないものですから、道路管理者としてはすぐ直すべき存在です。それは恥ずかしい状態であって、少なくとも道路管理者の側から誇らしげに自慢気に発信できるような情報ではありません。

 しかし、我々北海道に住む者としては非常にネガティブなことですが、ひとたび外の人から見るとそういうものでも価値があるというのが観光の不思議なところ。

 非常に自虐的ですが、自分たちの恥であってもほかの地域では見られない、この地域ならではの特質さえあれば観光としての話題になってしまう可能性があります。

 道路の痛みも、特定の場所がどうこうということではなく、「寒いところではこうなっちゃうんだって、見てみて」という情報ならば、寒い北海道ならではの地域の特性と言えるでしょう。

 そしてそれを面白く思った人が喜んでブログにアップするようにでもなると、後に続く人が出始めて独り歩きするようになり、そのジャンルの愛好家が集まってきたりするようになります。

 北海道内にいる者の視点ではその価値がわからないのが地域の資源性。道路管理者としては「痛しかゆし」ですが、北海道の観光コンテンツの一つとして案外面白い効果が期待できるのかもしれません。

          ◆ 

 しかしポイントは、「北海道の道路は傷んでいることがある」「傷んでいる道路とはこういうものだ」といった情報はあまりにも専門的過ぎて、普通の人には認識するのが難しいという事。こんなことを知っている方が不思議なほど専門的な事柄ですもんね。

 まずは、道路の傷みなどというコアな情報がもっと人々の口の端に上るようになるような情報発信が必要ということでしょう。

 道路が傷んでいるためにこんな事故やトラブルが起きているとかいった情報は、逆にこれから北海道を走ろうというドライバーやライダー、サイクリストたちなど観光客への良い意味で警鐘になるかもしれません。

 道路の傷み情報も馬鹿にはできません。しっかりした付加価値と意味を強く打ち出したいものです。

 

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