今日の午後仕事をしていると、見知らぬ0120から始まる番号からの電話が来ていたのに気が付きました。
留守電に録音が入っていたのでそれを聞いてみると、血液センターからの電話で、どうやら献血をしてほしいという連絡のよう。そこでこちらから電話をしてみると、「先ほどは患者さん指定の献血という事でお願いの連絡をしました」とのこと。
白血球と血小板にはHLA抗原という抗体があるのですが、輸血の回数が多い患者さんは、他人の血のHLAに反応してそれに抗原を作ってしまうのだそう。そうなるとせっかく輸血をしても血小板が破壊されてしまいその数が増えなくなるのだとか。
日本赤十字の社のホームページを見るとこう書かれていました。
---------- 【以下 引用】 --------------
【HLAとは】
赤血球にA・O・B・AB型があるように、白血球にも型があります。これをHLA型といいます。
臓器移植や、何度も血小板輸血を受けた患者さんには、一般の血小板輸血では効果がなく、HLA型の適合した血小板の輸血が必要になります。
HLA型の適合する確率は、兄弟姉妹間で4人に1人、非血縁者間で数百人から数万人に1人です。
【HLAの適合した血液の必要性は】
HLA抗原を大きく分けると、A座・B座・C座とD領域(DR・DQ・DP)があり、各人がそれぞれの座に2つの型を持っています。
血小板を繰り返して輸血を続けると、血小板上にあるHLAに対する抗体ができて輸血された血小板がこわされて効果があがらなくなることがあります。
このような患者さんにはHLAを適合させた血小板HLA適合血小板)が必要となります。
【献血協力のお願い】
血液センターでは医療機関からこのようなHLA適合血小板の要請があった場合、既に献血ルームで血小板献血の際にHLA検査及び登録に同意いただき、HLA検査をした方の中から適合する人を選び出し、メール及び電話にてご協力をお願いしています。
---------- 【引用終了】 --------------
そうか、輸血の型が合わないと、だんだん輸血の効果がなくなるなんて人体は難しいものですね。
「はあ、それでは献血に行く日が指定されるのでしょうか?いつ行ったら良いのですか?」
「それが、小松様の後で別な方にお願いをしてご了承が戴けましたので、今回は結構です。また次の機会がありましたらどうぞよろしくお願いします」
もしも献血をするときは、血小板は4日間保存が効くそうなので、輸血の日程を調整して献血に臨むそう。
そういう機会があったら大いに協力したいものですね。