北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

まちなかの景観を考える

2011-10-22 23:51:38 | Weblog



 まちなかで景観まちづくりワークショップが開かれると聞きつけて、飛び入りで参加してきました。

 主催は道の釧路総合振興局で、これに釧路市の都市計画課も協力してスタッフを送り込んでいます。

 今日はワークショップということで、参加者と一緒に町なかを巡り歩いた後で意見交換という全体の予定です。

 参加者は全体を①北大通りを巡るグループと②釧路川のリバーサイドを巡る二つのグループに分け、さらに両グループと時計回りと反時計回りに回る二つのグループに分けて全部で四つのグループがまちを巡ります。

 事前のオリエンテーションでは、釧路高専の千葉先生から町を見る視点について「景観を構成する要素」や「遠景・中景・近景」などの味方、さらには「内部の生活者として見るか、外部からの来訪者として見るか」といった立場の違いなどがある、という講義を受けて準備終了です。

 私は北大通りを時計回りに回るグループに参加して徒歩でまちを巡ることにしました。迷惑でなければ良かったのですが(笑)


   【いざ出発】


    ※     ※     ※     ※     ※


 普段かなり見ているつもりでも、やはり大勢で、普段歩かないようなところを歩くと様々な発見があるものです。

 まちを景観という視点で見る、という今回のワークショップですが、私としては経済的景観の方が気になって仕方がありません。

 美しい景観という花が咲くということは、暮らしの成り立つ経済環境という良い土があって、そこに地域の住民たちが生き生きと暮らす生活という茎や葉っぱがあるからこそ。

 そうした土と葉っぱの状態が悪いとなかなか綺麗な花が咲く道理にはならない。

 北大通りを称して、「昔は本当に大勢の人がいて歩けなかったくらいなんですよ」と懐かしむ人がいるけれど、それって言葉は悪いけれど、恋人に捨てられた男と女のセリフにしか聞こえないのです。

 ではこれからどうやって再び魅力を取り戻して別れた恋人の目をこちらへ向けさせることができるのでしょうか。もしかしたら努力をしても昔の恋人を相手にするのではなく、別の人をねらう方が良いのかもしれません。

 かつては商売で流行った場所だとしても、車など市民の移動力(モビリティ)の向上とともに郊外のショッピングセンターが隆盛を極めています。

 商売に適した場所で買い物客というかつての恋人の目をこちらに向けさせるのか、それとも別な社会のニーズを取り込める場所にさせるのか。地域全体が納得するようなコンセンサスをどう取ってゆけるでしょうか。


    ※     ※     ※     ※     ※


   【ミヤケ模型店】


 北大通りを歩いていて、一件だけハンギングバスケットで店を飾ってくれているミヤケ模型店へ立ち寄りました。

「以前補助金が出た時はみんな一生懸命やったんですけど、補助金が切れますとねえ…」とは、今日このワークショップに参加してくれたこの店のお母さんの弁。

「お店の一番奥を見ていってくださいね」と案内されたのは、日本一に輝いたDr.スランプのアラレちゃんの模型。


   【右端が日本一のアラレちゃんです】


 単に箱に入った模型を売るだけではなく、指導や上手な模型の事例を見せることで模型の世界への憧れをリードしようとするビジネス哲学は立派です。

「昨日から港に自衛艦が入港していますよね。早速陸に上がった隊員の方3人が来店されて購入されていきましたよ」とはお店のお父さん。

「よくここのお店が分かりましたね」
「いや全部ネットでチェックして、どこにどんな店があって希望の商品を置いているかもわかっているみたいですよ(笑)」

 ミヤケさんくらいになると、独自の固定客を掴んでいて、店の前の人通りが多いか少ないかは商売には全く関係がありません。こういう力強い商売でなければ個店として生きてゆくのは難しいのかもしれません。


「でも先行きは心細いですよ」とはお店のお母さん。聞けばお店に来るお客さんお95%は大人買いの人たちで、子供が来るのはわずかに5%程度しかないのだそう。
「でも大人だって良いでしょう。心細いというのはどうしてですか?」

「だって、大人の男性って本当に使えるお金がないんですよ。そりゃもう、可哀想なくらい。それに比べると女性の方がはるかに使えるから、ランチだってちょっとした服だって女性は豊かでしょう?(笑)もっと男性にお小遣いを上げてほしいものですよ」  

 世の中よ男性にもっと小遣いを!

 これもまたちいさなまちなかの景観の話題なのです。



   【日本に7セットしかないという1/144スケールの戦艦大和】
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そして誰もいなくなって

2011-10-21 23:45:30 | Weblog
 あちらこちらへ動き回った一週間が終わった。

 少しゆっくり休養をしようと、若い友人に阿寒湖へ釣りに行かないか、と誘ったところ、「すみません、娘が入院してしまいまして…」とのこと。

「それはいけないね。お大事に」と、次は年上のAさんへ声をかけたところ、「すみません、腰が痛くて今日は整体へ行こうかと思っていまして…」という返事。

 結局今週末は誰も釣りへ連れて行ってくれる人がおらず、【そして誰もいなくなった】状態。

 (なるほどこれは、『体を動かすばかりが釣りではないぞ』という天の声に違いない)と気づいて、長い間借りっぱなしになっていたフライボックスを知人のMさんに返しにゆくことにしました。

 MさんとはFプリントの社長でありつつ、同時に名うての釣り師。研究熱心さと、釣り関係の本も数多く出版されているのです。

 電話で事前に連絡して、私のフライの師匠とともにFプリントの会社を訪ねるとMさんは、「いやあ、いつでもよかったのに」と言いながら笑顔で私たちを迎えてくれました。

 ひとしきり釣談義に花を咲かせた後に、Mさんは、「そうだ、これをお貸ししますよ。是非ご一読ください」と三冊の本を貸してくれました。



   【これがその三冊】


    ※     ※     ※     ※     ※


 一冊目は「Fly fishing trip #1 ~ 18人の釣りの旅」という、18人の釣り好きが釣りと魚に関して書いたエッセイ集。

 著者の最初に登場するのは、阿寒町のドリフトウッドロッジのご主人。知人だけに本そのものに親近感がわきます。釣りは立派に文学のネタになるという見本のような本で、この休日にじっくり読んでみたい一冊です。

 二冊目と三冊目は、地元釧路出身の画家にして釣り師の佐々木榮松さんが書かれた「道東の釣り」と「きたの釣り」でした。

 この二冊はもう数十年も前に書かれたものを、Mさんの情熱で佐々木画伯の心を動かし復刻版として再び世に帰ってきた名著なのだそう。

 Mさんも、「これが私の釣りのバイブルですよ」と言ってはばかりません。

 数十年も前に釧路周辺のあらゆる釣りのポイントを歩き、多くの魚と格闘した体験記そのものは、現代の私たちにもプリミティブな闘争心や純粋な好奇心を教えてくれるに違いありません。

 佐々木画伯は「道東の釣り」の中で、「『なぜ釣りが好きなのか』と自問するが、その答えは、『素朴な自然が好きだから』ということだ」と書かれていますが、釣りが好きな理由は人それぞれ。

 釣りにはそれぞれに好きになった理由があるのが良くて、それを考え始めれば文学になるのでしょうね。


    ※     ※     ※     ※     ※


 Mさんと別れた後は、その勢いをかって師匠とともに釣道具屋へ走り、ついにフライタイイング(フライを作るため)の道具といくつかの素材を買ってしまいました。これでいよいよ寝る暇がなくなるかもしれません。





「まずは今一番使うであろう、エッグのフライを作ってみましょう」と、買った道具で早速まずはイクラににた疑似餌の作り方を教わりました。こんな簡単なものからまずは始めてみて、だんだん虫に似たものを作れるようになりたいものです。




 人生には良い意味で、気が狂ったように何かに打ち込む時期がある方が充実した人生になると思います。

 今それにのめりこまなければ、きっと後で後悔しそうなことってありませんか。振り返って馬鹿だったなあ、と笑えるネタを作ることが生きるということなのかもしれない、とさえ思います。

 この週末は少しだけおとなしくしています。



   【全部が箱に収まってしまいます】
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歯から健康を考える

2011-10-20 23:43:41 | Weblog
 掛川を朝出発して新幹線で名古屋へ。

 名古屋では小牧空港にあるFDAの本社を訪ねてチャーター便の継続に関して意見交換をしてきました。

 小牧空港からはバス、新幹線のぞみを乗り継いで羽田空港へ、さらに飛行機で出発から5時間かけて釧路空港へと戻ってきました。 
 釧路空港は季節外れの霧に覆われていましたが、無線誘導システムCATⅢBのおかげで無事に着陸できました。


    ※     ※     ※     ※     ※


 夜は歯科医師会に招かれて「釧路市の現状とこれから」というテーマで講演会。明るい話題を中心に、これからについて思うところを語りました。

 ところで歯科医師の皆さんに、釧路の歯を巡る現状を伺ってみたところ、「北海道は日本全国から見ると虫歯の多いところで、その北海道の中でも釧路は子供の虫歯が多いところなんですよ」とのこと。

 家庭でも子供の歯に注意してあげてほしいものです。


 ところで以前から気になっていたことを訊いてみました。
「歯医者さんというのは、歯の健康を指導すれば患者が少なくなるという因果なところがあるのではありませんか?」

 すると答えは、「いえいえ、虫歯の治療そのものは減っても歯と歯ぐきに関わる歯周病というのは歯がある限り減りません。だから歯を減らさないようにすれば定期検診が増えて、ますます忙しくなっていますよ」とのこと。

 「特に最近は高齢化が進んで、老人ホームや老健施設などでの往診が増えています。歯の健康は全身の健康に影響しますからプラーク(歯垢)を除去する習慣が大切なんです。しかし次第に自分でそういうことができない寝たきりのお年寄りなども増えています。そういうのは施設の職員がちゃんと面倒を見てくれないといけないんですが、ちゃんとケアできていなくて口臭がひどい人もいたりするんですよ」

 私も体質的に歯が弱いのでプラークコントロールには気を付けています。

 歯を大切にして健康で過ごしたいものです。

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久しぶりの静岡県訪問

2011-10-19 23:48:45 | Weblog
 快晴の北見を出発して女満別空港から羽田、そして新幹線で静岡へ。

 今日は清水でフジ・ドリーム・エアラインズ(FDA)の鈴与さんをお訪ねして、空港のエアポートセールスです。

 FDAでは今年の夏にチャーター便5便を名古屋の小牧空港から釧路空港まで飛ばしてくれましたが、今後も道東への関心をもっていただいて、増便やさらなる路線開拓をお願いしてきました。

 鈴与さんは、以前は掛川に近い牧ノ原に本社があったのですが、今回訪ねるために調べてみたところ、本社が清水と小牧の二箇所に別れて二本社制度を取っているとのこと。

 飛行機を飛ばす上ではやはり小牧空港に近いところに拠点機能が必要だという判断だとのこと。静岡空港も使いながら釧路便を増やして欲しいところです。

 今年始めて飛ばしてもらったFDAのチャーター便は6月に1便で7月に4便。もっと暑い季節への避暑地としても選んで欲しいところですが、本当は冬もまた魅力の道東です。

「しかし、なかなか冬に寒い北海道へは行く気になれませんよね」というのは担当の部長さん。
「いえいえ、今釧路からはタンチョウが台北動物園に送られて現地で人気になっており、このタンチョウが本当に美しく観られるのは冬なんですよ」

「ははあ、そうでしたか。なるほどそれは知りませんでしたねえ」


 こちらの想像以上に、本州では北海道や道東、釧路のことは知りません。なにしろマスコミ報道やネットの中で、地名や出来事が良い意味で飛び跳ねるようでなくては、ね。

 まだまだ、まだまだ、情報発信が不足しています。


   【久しぶりの富士山です】


    ※    ※    ※    ※


 せっかく清水まで来たということで、お世話になった掛川市役所を表敬訪問することに。

 最近の話題としては地元に工場のある資生堂とのコラボで、お茶をテーマにした『お茶のご当地フレグランス』を作ったとのこと。

 資生堂では全国各地でご当地フレグランスを作っているとのことで、掛川が13番目だそう。これは面白い。

 釧路なら「夕日のフレグランス」なんて良いのではないかな。テーマの元になる本来の香りなどない方が案外作りやすいかも知れません。

 「夕日の香りってどんなだろう?」 案外ミステリアスでしょう?

 また、これに限らずご当地モノのお土産ってもっと開発されても良さそうに思います。情報を収集してみましょう。


    ※    ※    ※    ※


 この日の飲み会には、焼津市でまちづくり講座をコーディネートしているという方が三人参加してくれました。

 掛川のスローライフを始めとした市民によるまちづくりの取り組みはやはりまだまだ名が通っているようで、それらの現状について参考にしたいとのこと。

 肝腎の掛川市の中の生涯学習への理解と実践はどうでしょう?経済が拡大基調だった時代における生涯学習が榛村生涯学習だとしたら、今日の時代に変わらない部分と変えるべき部分は何でしょうか。私もよく考えてみたいテーマです。
  
 それにしても掛川の皆さん、遅くまでお世話になりました。道東にも来てくださいね。



   【静岡名物黒はんぺん】
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もっと釧路港を利用してもらいたい

2011-10-18 23:45:24 | Weblog

   【ポートセールスも地道に】


 釧路港をもっと使ってもらおうという宣伝活動の、ポートセミナーを網走と北見で開催。今日は北見で宿泊です。

 実は釧路港は、十勝、釧網、北網の三エリアからなる東北海道の港湾取り扱い貨物量ベースで87%を占める重要な港となっています。

 後背地へ運ばれる荷物は結構釧路港が使われているものの、かなりの量が陸路苫小牧へ運ばれてそこからの船で内地へ運ばれているのも事実。

 北網から苫小牧へ行く距離は約400kmで、釧路へは半分の170kmほどでしかないのですが、船の定期航路の有無や料金などで苫小牧を使うことも多いのです。

 折角地理的には近い港なのですからもっと使って欲しいところで、こういうことは地道に宣伝に努め、メリットを高めなくてはなりません。

 釧路港が国際バルク戦略港湾に指定されたことは道東にとっては有利なこと。中国を始めとするアジア諸国が経済成長して食事の質が上がり肉や乳製品の高タンパク食品へのニーズが高まれば高まるほど、北海道ブランドの農畜産物もビジネスチャンス性が高まることでしょう、いや高めなくてはなりません。

 そしてそのためにも、東北海道は名目的にも物理的にも連携を深めなくてはなりません。

 特に、物理的な距離を縮めるためには北網と釧路を結ぶ道東縦貫道路はぜひとも早急な整備が求められ、地域の課題でしょう。こうしたことへもやはり連携が大切になってくるのです。


 
    ※    ※    ※    ※


 ポートセミナーに先立って、開催する網走と北見では市役所を訪ねてそれぞれ市長さんにご挨拶をしてきました。

 網走の水谷市長さんは就任1年目とのことでしたが、お話を聞くと「今年は秋サケ、ホタテ、イカの漁模様が良くて、予想外に税収が上がり喜んでいます」とのこと。

 また、「企業スポーツの夏合宿も延長などで予想外に多く、より長期に滞在してくれました。来てくれる企業も一流どころなので単価も高くてこれまた良い方向に予想外でした」とも。

 これは地道な誘致活動を続けた結果だそうで、参考にして大いに学びたいところです。

 一方北見では、市役所を訪ねたところ庁舎は解体中。市長さんがどこにいるかを訪ねるのに随分ウロウロしてしまいました。

 北見は今や常呂町と合併して海のある市となりましたが、その結果今では日本で4番目に面積の大きな自治体なのだそう。

 そうか、今や北見には海があったのか。時々旅をしないと常識が凝り固まりそうです。
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介護予防に「わかがえりレッスン」を

2011-10-17 23:45:00 | Weblog



 市内の老人福祉センターなど11カ所の会場で、月に二回ほど開催されている「介護予防継続教室」に参加してきました。

 この教室は、概ね65歳以上で、要介護・要支援認定を受けていない元気な方を対象に、体操やゲームで介護予防をする「わかがえりレッスン」をするというもの。

 わかがえりレッスンとは、市の保健師さんたちが考案したプログラムで、平成19年に開催された介護予防サポーター養成講座の修了者がボランティア登録してサークルを作り、会場でプログラムを指導してくれています。

 今日は、市内の平成荘で行われた講座で、平成きずなの会の皆さんがサポートをしてくれました。

 わかがえりレッスンは「わ」「か」「が」「え」「り」という頭文字をもじって内容を簡単に紹介しています。

①「わ」ははと笑って始めましょう。
 →みんなで笑ってレッスンスタートです。

②「か」らだのびのびしなやかに
 →運動前にストレッチをして体をほぐします。

③「が」んばれ脳の活性化
 →指体操やゲームで脳を刺激して、物忘れを予防します。

④「え」っさほいさで筋力アップ
 →しっかり体を動かして今ある筋力を維持し、転ばないための足腰づくりをします。

⑤「り」ラックスしてまた今度!
 →最後に疲れを残さないように使った筋肉をほぐします。

 …とまあ、ざっとこんな感じ。皆さん和気あいあいとしていて、サポーターの皆さんも笑いを引き出すのが上手ですね。


    ※     ※     ※     ※     ※


 さて、まずは体をほぐします。私も「見ているだけじゃダメですよ。参加していただくと良いのでできれば五本指の靴下をはいてきてください」と連絡を受けて、五本指のソックスを持参。
 体を良く動かして準備を始めます。




 体操は指や体を使う簡単なものですが、左右で別の動きをする運動などではやったことのない動作を脳が必死に追いかけているのが分かります。

 さらに「はい、左右を逆にしてやってみてください」などと言われるとさらに脳が混乱して、必死に考えながらついてゆこうとするのでとても疲れます。

 高齢の皆さんも笑いながら、苦しみながら挑戦を続けます。

「やったことのない運動をすると脳が活性化するんです」とはサポーターの方の弁。確かに脳はフル回転です。


   【結構脳が焼けます】


    ※     ※     ※     ※     ※



   【お手玉なんて懐かしい】


 一人一人だけではなく、集団で息を合わせて行うゲームもあります。お手玉を隣の人に渡すのでも、リズムと息が合わないと失敗が起きてしまいます。

 腹筋や足腰の筋肉を強化する運動と筋肉を伸ばすストレッチ運動にはかなりの時間を割きます。やはり体が弱って固くなるのを防止するのが元気な日常を過ごすには大切なことなのでしょう。

 最後にはみんなで音楽とリズムに合わせながら踊りを踊ったり行進をしたりします。

 私も楽しくなって、相当まじめに取り組んでみましたが一生懸命にやると結構疲れるものです。体と相談しながら強さを調整して楽しくやれる範囲が良さそうです。

 二時間たっぷり楽しんで、これが二週間に一度開催されているということですから、参加しないというのは勿体ないことです。

 仲間たちと笑いあい、楽しみながら体力アップで介護予防を図る「わかがえりレッスン」。


 私も今のための試みですが、病院にかかる前の予防に力を入れて、体力と健康を維持するるのは、医療費をかけたくない地域社会のためにも、看病に苦労する家族のためにも、そして何よりも幸せな毎日を楽しめる本人のためにも良いことです。

 もっと参加者が増えてほしいものですね。



   【健康で毎日ええじゃないか(笑)】
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紅葉の茶路川

2011-10-16 23:45:15 | Weblog
 東京からの友人であるハマノさんを案内しての接待釣り行。結果として昨日の阿寒湖に続いて二日連続、それぞれ場所を変えながらの釣りとなった次第。

 浜野さんはなんとしても茶路川でのアメマス釣りをしたいとのことで、迎えに来てくれたKさんと共に宿まで迎えに行く予定。

 ところが本人から電話が来て、なんと「宿で知り合った知人たちと先に言っているから」という伝言を残して自身は早朝からさっさと現場へ向かっているとのこと。

 まあ仕事でも釣りでも、パワフルが服を着て歩いているような人だけのことはある。

 私の方も、友人のHさんにお願いしてあった6番の新しい竿が届き、いよいよ大物を釣っても大丈夫な用意が整ったところ。

 さて、大物はどこにいる?(笑)


    ※     ※     ※     ※     ※


 小雨気味の釧路市内を出発して茶路川へ向かう途中で次第に雨脚は弱まり、現地へ着くころには雨は止んでいました。

 途中の山々はミズナラの黄色を中心とした紅葉が真っ盛り。こういうドライブに出なければ多分一生見なかった風景だったことでしょう。

 
 ハマノさんと合流前にまずは竿慣らしにあるポイントで茶路川へ入ってみましたが、魚影は全く見えません。

 試みに一時間ほど川筋をうろうろしていましたが全くダメ、うう情けない。


 昼頃にハマノさんは、宿で一緒になったという二人連れの友人と車で到着。二人連れの友人は病院の院長さんと大阪の家電企業の社員とのこと。


「あの二人は上手だねえ!」
 ハマノさんの目から見てもこのお二人はかなり上手らしく、このあたりの川はもちろん、阿寒湖でももう何年も釣りに行っているのだそう。

 阿寒湖畔もだいぶ釣り人が入ってからは、随分と釣りの環境も変わったのが分かるとおっしゃいます。
「虫が水の中からワーッとふ化するスーパーハッチと言う現象が最近は見られなくなったような気がします。だから魚も少なくなったのかもしれません」

 何でもそうですが、目の肥えた方が定点観測で得られた情報は極めて有用です。いろいろと勉強になりますねえ。


    ※     ※     ※     ※     ※


 お昼に二人と別れた後は、ハマノさんとKさんと私の三人でポイントを移動しながらアメマス狙いにチャレンジ。

 私の方はまだルースニングには慣れていないこともあって、全くさっぱりでしたが、浜野さんは「二十数匹は釣ったよ」とご満悦で、極めつけは「ついにやりましたよ、78センチだ!!」ともう喜色満面。相当嬉しかったに違いありません。

 ちなみにハマノさんが宿に着いてから書いたであろう彼のブログにはこの78センチのアメマスのことを「トロフィーをゲットした」と表現しています。さすがは物書きのセンスです。



 【最後まで粘るハマノさん】


 今日は落ち葉が激しくて、釣り針がことごとく落ち葉を拾うという難儀な条件。

 とうとう私はルースニングをあきらめて、温かくなって活性化したところをねらってドライに切り替えて小魚を相手にすることに。

 それでも4匹ほどが遊んでくれて、ボウズにはならずに済みました。

 まあ今日は紅葉を見に来たものだと思えば価値ある一日でした。



   【恒例の記念写真をパチリ】


    ※     ※     ※     ※     ※





 大自然の中で釣りをするたった一人の人間というのは釣りの世界ではよくある構図ですが、今日もそんな写真が取れました。

 多分本人はこうやって撮られていることには気が付いていないでしょう。

 夕焼けに色を染める紅葉の山はひときわ綺麗でした。





【名残の秋を追い求め、ついに仕留めたトロフィー】
 浜野安弘ブログ http://bit.ly/oBt5aP
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阿寒湖畔のアメマス釣り

2011-10-15 23:45:32 | Weblog
 夕方から阿寒湖畔で開催される「食による観光まちづくり推進協議会」の総会で挨拶をする用事ができました。

 それならそれまでの時間を阿寒湖畔で過ごそうと、友人を誘って阿寒湖での釣りを企画しましたが前日の夜からは嫌な雨が降り始めました。

 友人も朝家まで迎えに来てくれたものの、夜半からの雨はますます雨足を強めています。

「どうします?わたしはどちらでもいいですけど…」
「申し訳ないけど、釣りをやりましょう。雨なら雨で印象的な思い出になりますから」

 そんな無理を言って雨の中を阿寒湖畔まで車で走り出しました。

 湖畔に近づくと窓の外の風景は紅葉の度合いをどんどん増していきます。霧にかすむ紅葉もまた風情があるのですが、同乗の友人は、「今の時期は一日ごとどころではなく、一時間ごとに趣が変わっているように思います」とのこと。やっぱり来てよかった。


   【いつも行く清流橋の釣り場 紅葉がきれいです】



   【阿寒湖畔手前の滝見橋の紅葉も見ごろ】



    ※     ※     ※     ※     ※



 9時過ぎに湖畔に到着したときもまだ細かい雨が降り続いています。

 ウェイダーを着込んで用意をしてから船着き場へ。今日は渡し船で湖の対岸にあるポイントへ移動してそこで釣りをしようというのです。

 渡船料は一人3千円、入漁料は1500円の合計4500円を支払って、目指すは対岸のシュリコマ湾。


   【渡し船で対岸へ向かいます】


 わずか数分で到着するシュリコマ湾はかつてマリモが自生していたところですが、木材切り出しの拠点として湖面が荒らされてしまい、今ではその姿を見ることができません。

 しかし今はマリモの研究も進み、復元に向けた活動が着々と進められています。マリモ復活の朗報を待ちたいものです。


    ※     ※     ※     ※     ※


 さて、今日は産卵で上流の河川に遡上する直前のアメマスをねらいます。

 錘がついていて水の中に沈むルースニングと言うフライフィッシングは初めてのことで、同行のA君に教わりながらの湖面釣り初挑戦。

 最初のうちは風もあってなかなかフライが前に飛ばなかったのですが、やがて少しずつ慣れてきて距離が出るようになります。


 それでもなかなか釣れなくて初めてのヒットまで一時間ほどかかりましたが、それでも30センチのアメマスを釣り上げることができました。

 やっとのことで来たかいがあったというものです。


   【やった!きた!】



   【30センチ超のアメマスです】



 そうこうするうちに同行のA君は次々にアメマスを釣り上げます。

 あまりの差は何かと会話をするうちに、マーカーと呼んでいる浮きと沈めるフライの長さが少し短かったかもしれないと気付きました。

 私は25センチくらいだったのが、A君は40センチほどに長くしてあります。

 そんな違いが効くのかな、と思いながら調整を終えて釣りを再開すると、なんと見事に食いついてくれました。

 そこからは随分アタリが出るようになりましたが、まだまだその先が未熟なため結構途中で逃げられることも多く悔しい思いもしました。しかし、大きな魚の力強さを十分に楽しめて満足です。


 天気も午後からは晴れて太陽も見えるほどになり、西日が差すようになると、地元の方が「黄金のヨシ」と呼ぶヨシ原がまさに黄金色に輝いています。


   【黄金のヨシ原が輝いています】


 遠くが見えるようになると、父なる山雄阿寒岳めがけてロングキャスティングをすることもできます。




 おそらく興奮してアドレナリンが出まくっていたのだと思いますが、寒さも空腹も全く感じず、5時間もの間ずっと水につかっておりました。

 
 結局のところ私が釣り上げたアメマスは4匹どまり。それでも湖で、それも阿寒湖で釣りができたことがとても感動的でした。

 釣り人の目線になると、湖の見方が今まで全く変わります。

 阿寒湖畔をアウトドア基地にしたいというのが阿寒湖再生プランの一つにありましたが、まさにとんでもないポテンシャルがあるこの湖。

 美しい景色もただ同じところから見るだけではつまらない。釣を覚えて何度でも来たくなる湖にしてはいかがでしょう。

 やっぱり来てよかった。阿寒湖での実にすばらしい思い出ができました。



   【湖の景色も数分で様々に変わります】



   【本日のGPSログ】

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どさんこ商品研究所の取り組み

2011-10-14 23:45:38 | Weblog

   【どさんこ商品研究所】


 昨夜からの札幌出張の途中で、大通り地下歩道にある「どさんこ商品研究所」を訪ねてきました。

 こちらは土木コンサルタントとして老舗であるドーコンさんが手がけている経済研究所という位置づけですが、具体的には道内で販売されている商品をもっと売れるようにしてやろうという試み。

 アポなしでふらっと飛び込んでみたら、旧知の友人がいて、「どうぞ見ていってください」と歓迎されました。

 おいてある商品は今や300アイテムを超えるくらいになったそうですが、どれも道内出張の多い社員が、各地を歩きながら、売れそうな商品やお気に入りの商品を買い付けて、こちらで売っているというものです。

 この研究所、はじめは商品を展示して情報提供でスタートしたのだそうですが、「売ってほしい」という要望も多かったことから、それなら売ろうじゃないか、また売ってみてお客さんの反応を知ろうじゃないか、と方針転換したのだそう。

 品ぞろえは、道民なら良く知っているものから、全然聞いたこともないような商品までバラエティに富んでいます。


   【この品ぞろえはすごいぞ】



   【実際に買っているお客さんに遭遇】


「売れ残ったらどうするのですか?返品するの?」と意地悪く聞いてみると、「とんでもない、全部買い切って必死で売るんです」との答え。なんとも真面目なんです。
 
「やはり商品を見せるだけなのと、買ってもらおうというのでは取り組みに雲泥の差があります。全く売れそうもないものは仕入れませんし、これは良いと思ったら売れるように努力します。しかしお客さんのニーズや好みの反応がはっきりと伝わってきますよ」
 
 同じような道産品のセレクトショップには「きたキッチン」のようなところもありますが、そこともまた品ぞろえが微妙に違って、単に売ってもうけるのとはまた違うのがどさんこ商品研究所の所以です。

「売れなかったら、なぜ売れないのかの反応を見て売れない理由を仕入れ先に教えてあげるんです。儲けるだけなら売れないときには返品すれば良いのですが、それじゃあ今までと同じバイヤーに過ぎませんよね。商品をブラッシュアップして売れるようなアドバイスができたらいいと思うんです」とは担当のIさんの弁。

「アドバイスがビジネスになりますか?」
「いいえ、まだまだ知名度も低いですから。でもここで扱うことが商品改良のお役にたつという評判が立つように頑張ります。なんと言っても道産の商品が売れるようになってもらうのが一番ですから」

 地下通路からちょっと見つけにくいのが残念ですが、大通り近くを歩いた時はちょっと寄ってみてください。

 商品を手に取ってみて気に入らなければ、その厳しい意見もまた売れるようになる明日への糧になるに違いありません。

 道産品の新製品などで、お客さんの反応を見たいという方はどうぞこちらにご相談してみてください。




 

【どさんこ商品研究所】
 http://dosanko.docon.jp/
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恵庭の自転車フォーラム(午後の部)

2011-10-13 23:45:28 | Weblog
 今週月曜日に行われた恵庭市での自転車フォーラムについてご紹介しておきます。

 午前中は市民サイクリングを楽しんで、午後は公園とパネルディスカッションを行いました。私の役回りは「自転車を使った生涯学習によるまちづくりについて」の講演とパネラーです。

 講演の趣旨をまとめて言うと、まずはまちづくり上で対象となる自転車の範囲をどこに定めるか、という問題。

 自転車といっても実に幅の広い使われ方をしています。これを一日の走行距離と平均時速によるグラフで表すと、走行距離が短くてスピードも遅い「ママチャリ・買い物利用」という使われ方から、もう少し早くて走行距離が伸びる「通勤・通学利用」というカテゴリーが見つかります。

 さらに走行範囲が広がる「ポタリング(自転車散歩・まち巡り)利用」が出てきて、最後には一日の走行距離が100kmにも及び平均時速も20kmを超えるような「ロードバイク利用」というカテゴリーまでがあります。


   【横軸の距離は対数目盛です】


 つまり自転車と言ってもこれくらいのカテゴリーに分けて、それぞれごとに課題と対処の方針を考えましょう、ということ。

 私は地域を自転車で元気にするということであれば、ポタリング・まち巡り観光ということを対象にしてはどうか、という考えです。

 これは外からの観光客を呼ぶ効果もありますが、まずは市民に実際に自転車で我が町を走ってもらってどんな風景が広がっているかを知ってもらうことが大事なのではないか、と思うのです。




 そして何よりも、どんなコースにしようかという素材を集めるためには、多くのサイクリストたちが事前に幾つもの道を走り、その風景を自分のものとした上でその中からセレクトした道を繋いだコースなのです。つまりは、コースを決めたその時点で既に、サイクリストたちこそが既に我が町を生涯学習していることになるのです。

 生涯学習のまちづくりとは、我が町にしっかりと関心を持って自分自身が様々な施設や景色を訪れて味わい、その延長に郷土愛を育むと言うことがあるのだ、という哲学です。

 自転車は我が町を見つめるという意味で格好のツールになれるというのが私の主張でした。これはどこの町でもやれることですし、ぜひやって欲しいことなのです。




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 私の次には私とスローライフ運動を一緒に始め、今でも掛川で実践的にサイクルガイドツーリズムを実践している佐藤雄一君が二番目の講演に立ちました。

 彼はまず、12分仕立ての掛川を紹介するビデオを放映しましたが、これは幼なじみの若い男女が自転車で掛川のまちを巡るというストーリーですが、映し出されたのは掛川の選りすぐりの風景の連続。

 全ての景色は本当に連続しているわけではなく、細切れにつなぎ合わせているのですが、我が町のもっとも美しいワンカットを選びながらつなぎ合わせるととてもきれいな映像美が出来上がるという見本です。

 彼は最近札幌で北海道スイーツと掛川茶をコラボレーションするという仕事をしていて、しょっちゅう静岡空港を使って掛川から札幌を訪ねてきているのですが、「静岡空港のおかげで、北海道は本当に掛川にとって近い庭になりました」とその近さを実感しているよう。

 そんな彼の疑問は、「北海道のサイクリストたちは雪に閉ざされる冬は何をしているんでしょうかね?」というもの。

 「町単位のサイクルガイドツーリズムが盛んになって、冬に道内のサイクリストが掛川へ来て、逆に暑い夏は静岡のサイクリストが北海道へ来るという相互連携にも可能性があると思います」とは彼の持論です。

 実際最近彼は静岡県内で、空港活性化の一助として台湾のサイクリストを迎えるFAMツアーも担当するなど、自転車による国際的な交流も視野に入れています。台湾となると私も気になるところで、今後も彼らと連携をして行きたいものです。


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 パネルディスカッションからは前二人に加えて、札幌でサイクルガイドをビジネスとして実践している石塚裕也さんが登場してくれました。

 彼は中学生の時に自転車に魅せられ、北大大学院を出た後に自転車武者修行として単身イタリアに渡り、現地で自転車のロードチームに入ってヨーロッパ各地を転戦したというロードバイクの猛者です。

 その彼が世界を走って、「やはりガイドして魅力的なのは北海道だ」と札幌に帰ってきてサイクルフロンティア北海道を立ち上げました。料金をいただくサイクルガイドとして働くために、自転車に乗る技術はもちろん、メカニックから地元の観光ガイドまで様々な資格を取って、ツアー客の満足向上に努めています。

 話を聞くと、一度に一人のガイドが案内するのは5人までとしていて、それ以上になったらガイドの人数を増やすのだとか。

 こういう若者がサイクルガイドとして売れる時代が来ることを願わずにいられません。


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 フォーラムは約50人くらいの皆さんが熱心に聞いてくださり、全体として和やかな雰囲気に包まれたものとなりました。 

 それはなんと言っても、フォーラム参加者が皆午前のサイクリングに何らかの形で参加していて、思いを共有出来ているからに他なりません。だから単に話を聞くよりもずっとシンパシーを感じることができたのだと思います。

 フォーラム後に行われた懇親会では原田市長さんまで参加してくださって、楽しいひとときとなりました。

 今回のフォーラムに参加して、改めて釧路こそせっかくのまちのポテンシャルを活かして、自転車によるまちづくりを進めなくては行けないと思いました。

 恵庭市の皆さん、ありがとうございました。


【サイクルフロンティア北海道(石塚さんの会社)のホームページ】
 http://www.hokkaido-cycling.jp/
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