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北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

『協力と連携』でリバーサイドの活性化を

2011-04-26 23:45:04 | Weblog



 釧路商工会議所青年部(YEG)によるパネルディスカッション。テーマは「リバーサイド活性化に向けた『協力と連携』」で、無事終了しました。

 テーマは釧路川下流に新しくできる耐震岸壁を使ってどのように地域が活性化できるだろうか、というもの。耐震岸壁とは繁華街の末広町が近いので、こうした繁華街活性化も当然視野に入ってくるのです。

 パネリストは私のほかに、釧路港おもてなし倶楽部事務局長の浜屋宏隆さん、釧路青年会議所理事長の大澤恵介さん、くしろザンギ推進協議会副会長の後藤公貴さん、そして釧路公立大学経済学部三年生の秋山理子さんの五人。そして、コーディネーターは、釧路YEG Loveくしろ委員会副委員長の本間弘人さんです。


 冒頭私からは耐震岸壁ができることで、これまできれいとは言えない倉庫群の前に着眼していたのが、きれいな岸壁と同時に正面には幣舞橋やMOOなど釧路を代表する風景がおもてなしをすることができるようになりました。

 また、幣舞橋とはまた違った新しい夕日スポットとともに、イベントの可能性が広がったということでいろいろな提案をしてください、とお伝えしました。


 おもてなし倶楽部の濱屋さんからは、「船で港に着く旅人が何に感動するかと言うと、出迎えと見送りなのだそうです。旅の旅情を一番感動的にするのがペンライトと紙テープでのお見送り。6月18日に入港する『ぱしふぃっくびいなす』の出港は夜の23時ですが、ぜひ大勢の市民の皆さんにお見送りをしてほしいと思います」とのこと。


 釧路青年会議所の大澤理事長からは、「耐震岸壁と言ってもただの場所にすぎません。そこで何ができるのかを考えたい。実は私自身釧路夕日プロジェクトにもかかわっているのですが、いくら夕日がきれいと言っても、『それが何になるの?』と言われてはおしまい。知恵を出したい」という発言がありました。


 くしろザンギ推進協議会の後藤さんからは、「昨年フードバトルで多彩な食のイベントが大きな支持を得ました。今年はまだ多彩な食の祭典で行くのか、ザンギでの盛り上げをしようか迷っています。でもいろいろな人との連携で盛り上げたい」という発言。

 そして津別町生まれで北見の高校を卒業したという秋山さんは、「友達とまちなかに何が足りないんだろう、という話をしますが、やはり交通手段、体を動かして楽しめる場所が足りません。おまけにたいていの用事は郊外にある大学の近くで足りてしまうので、わざわざまちなかまで出てくる用事もありません」という厳しいよそ者の声。


    ※     ※     ※     ※     ※


 二巡目では私から「大澤さんがおっしゃるように耐震岸壁は単なるモノに過ぎません。モノゴトと言うけれど、モノができれば普通はそこで事が起こって楽しさや思い出が作られます。満たされた世の中ではそれが起こりづらくなっていますが、事をどう起こすかということを意識してはいかがでしょうか」と発言。

 さらに調子に乗って「もっともっと一人一人が情報発信源となるような実践が必要です。誰かがやるだろうではなく、自分がその半歩、その一歩を踏み出さなくてはいけません。まちづくりに一発逆転満塁ホームランはありません。身の回りにあるものを活かしてコツコツと続けることしかないでしょう」

「例えば『くしろ夕日ハイボール』なんて最高のご当地ドリンクだと思って絶賛しているのですが、これをどれくらいの釧路市民が本気になって面白がっているでしょうか。論語に『近者悦べば遠者来たる』とありますが、皆が釧路を徹底的に面白がることが活性化への一番の近道だと思います」

「できないことを『やろうよ』とは申しません。でもできることをしないのでいるのではもったいないと思いませんか」


 …ついつい調子に乗って、時間を随分使ってしまいました。

 最後に公立大学の秋山さんこと”アッキー”からは、「大学生の多くはアルバイトに忙しくてなかなか社会に参加できません。吹奏楽をやっているので発表をしたいとも思いますが、無料か格安で発表の場になるような場所を提供していただけないか、といつも思っています。今日はそれをお伝えしたかったです」という発言があり、小父さんパネリストたちは(若者に夢を与えるような街づくりに頑張ろう)と決意を新たにしたのでした。

 一緒に参加してくださった皆様、楽しかったです。

 ありがとうございました。


【釧路港おもてなし倶楽部】 http://bit.ly/gDw2lk


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【おまけ】釧路新聞番茶の味②(4月25日号)

2011-04-25 23:53:26 | 番茶の味
 昨日から七日間の連載が始まった釧路新聞の「番茶の味」、二日目の今日のタイトルは「中華鍋」です。

 まずは本編を新聞の切り抜きでご覧ください。







 この中で話題にしたのがこの中華鍋とお玉。私の単身赴任にもはや欠かせない戦友となりました。


           【このお玉の軽さがカギなのです】




 実はこの中華鍋は、旭川で初めて単身赴任をしたときにそれまでいた住人が置いて行ったものをいただいて今日に至っているものです。

 札幌の実家にも中華鍋とお玉はあるのですが、こちらのお玉は柄が鉄製で重たくて使う気がしませんでした。

 それが浅草のカッパ橋道具街へでかけたときに見つけたステンレス製のこのお玉の具合が軽くて実によかったのです。

 それで少しずつ中華料理に目覚めてしまったのですが、最初は難しいと思った中華料理も中華スープや醤の使い方、さらに最後に片栗粉でとろみをつけるなどといういくつかのお約束を覚えてみると、そこそこできることが分かりました。

 自分で料理をすると自分好みの味にできるので食べるときにはなんとも幸せな感じ。もちろん高い食材などは使えませんが、そこそこに楽しめます。

 仕事で煮詰まった時にも、仕事とは違う脳の部分を使うとストレス解消になるので一石二鳥。

 定年退職して奥さんに嫌われないためにも、美味しい料理が作れるようになっておかなくては、ね。 
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新しい岸壁で旅客船を歓迎しよう

2011-04-25 23:45:01 | Weblog

           【新しい岸壁に旅客船が着いたイメージ】


 実は明日の夜に、釧路商工会議所青年部(YEG)に招かれて、「リバーサイド活性化に向けた『協力と連携』」というタイトルのパネルディスカッションにパネラーの一人として参加します。

 このパネルディスカッションの目的は、釧路川の河畔の活性化とにぎわいの創出に向けて、まずは現在開催されているイベントやお祭りの開催趣旨をお互いに理解を深めようということ。

 そのうえで、協力と連携を深めつつこれからも持続的に情報交換をして継続的な波及効果をねらいましょう、というもの。

 幣舞橋を中心としたリバーサイドを魅力あるスポットとして次の世代につなぎたいという思いも込められています。

【ブログ Live Kushiroでのご紹介】
 http://bit.ly/eNRBdT
    ※     ※     ※     ※     ※


 そしてここできっと話題になるのが、つい先日完成した耐震岸壁の役割。

 釧路川下流の耐震岸壁は、釧路港でのクルージング需要の増加に対応した旅客船ターミナルとして隣接する観光交流施設との一体的な賑わいを創出しようということと同時に、災害時の臨海部防災拠点としていざと言うときは船舶による救援を受けて復旧活動にも役立つことが期待されています。

 これまでの旅客船接岸箇所は、MOOなどからも遠く離れたところでしかも倉庫群の真ん前でお客様をお迎えするという雰囲気には程遠かったもの。

 それが今度はフィッシャーマンズワーフMOOや幣舞橋、さらには市内の繁華街にもぐっと近づきましたし、幅50mの岸壁は広くて気持ちがよく、下船してからのバスやタクシーなどへの乗り換えもずっと便利になりました。


           【新旧の旅客船岸壁、ぐっとまちなかに近くなりました】


 また歓送迎用のデッキとトイレも整備されて、お迎えもかなりスマートになりました。実はこれらの施設は一部の緑地などに今年の工事を残すほかはすでに使用可能です。


           【歓送迎用のデッキ。一階部分にトイレがあります】



 実際にデッキの上に立ってみると、海に向かって左側に開けた眺望が楽しめ、冬の落日が左に寄ってゆくころには絶好の夕日観光スポットになるに違いありません。なにしろ真冬にかけての夕日は幣舞橋から見ると左に寄りすぎてビルのなかに落ちてしまうのであまり美しくはないのです。

 新しい夕日スポットとして期待したいと思います。


           【海に向かって左側が開けた眺望で、新しい夕日スポットに!】


    ※     ※     ※     ※     ※


 一方釧路川の上流部を見ると全日空ホテルにMOO、幣舞橋、キャッスルホテル、まなぼっとなどが一望に見えて、都会らしさが良く演出されています。

 今年の6月18日には「ぱしふぃっくびいなす」号が入港するのを皮切りに、9月までに6回の旅客船の寄港が予定されています。

 市民の皆さんとともに旅客船のお客様を大歓迎したいところです。


           【広々として気持ちが良くて、遠くに建物群が見えます】

    ※     ※     ※     ※     ※

 それから、この港湾施設内の一角にはストリートスポーツパークとして、スケートボードとストリートバスケットが楽しめるようなコーナーもオープンしています。

 すでにそれを聞きつけて、スケボーを担いだ少年たちが嬉しそうに滑走を楽しんでいました。

 こうしたスポーツのメッカになると良いですね。大いに使って欲しいものです。

 
 さて、明日のパネルディスカッションは会場に無線LANも整備されUstreamでも中継がされるとのこと。私もパソコンを片手に壇上からツイッターで感想を述べることにいたしましょうか。

 ハッシュタグはなにかな?



           【新しいスケボーの聖地になるか!?】
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【おまけ】釧路新聞番茶の味①(4月24日号)

2011-04-24 23:55:08 | Weblog
 今日から始まった私の筆による釧路新聞の朝のショートエッセイコーナー「番茶の味」。

 初日は「職住遊近接」というタイトルで、今日から来週の土曜日までの七日間です。


 「職住遊近接」
家など建てたりするから、人生のある時から家族と離れた単身赴任生活が多くなった。昨年七月からの釧路生活で単身生活はついに通算八年目を迎えた。
 釧路での借家は市役所まで徒歩八分のところ。市役所から末広町までは徒歩十分、そして末広町で飲んだ帰りは家まで徒歩五分で着くというなんとも便利なところだ。「職住近接」とは言うが、「職住遊」が近接したまちなか居住の良さを味わうことができている。
しかし繁華街から近いと言うことは行くにも近いと言うこと。意志の力が試されるところだ。



 …とまあこんな感じの出だしです。

 この原稿を収めた直後に、家から徒歩三分のところのショッピングセンターが昨日オープンすることを思い出しました。ということは、「職住近接」→「職住遊近接」がさらに→「職住遊商近接」という好立地になるのでした。

 でも、とってもここまでは240文字では書ききれないからばっさりと内容をカットするのは仕方のないところ。文体もブログでは「です・ます」体で書いていますが、「番茶の味」では「だ・である」体でなくては文字数を短くできません。臨機に対応しなくては、ね。

    ※     ※     ※     ※     ※

 この「番茶の味」は市内では結構読まれていて、朝の忙しい時間のなかで肩の凝らない、難しくない内容が要求されているみたい。

 今日は釧路市議会選挙の投票日。開票がほぼ確定した夜の23時過ぎから当選者の各選対事務所を訪ねて祝辞を述べてきました。

 そのある事務所で「おー、みなさん、副市長が来てくれました!」と紹介されたところ、一人の女性から「あら、じゃあ朝の『番茶の味』を書いている…、そうですか、楽しみにしていますね」と言われました。みんなよく見てるんですねー。


 締切にあたふたしたくなかったので、今回はすでに七本分を全部お送りしてあります。中身は釧路での単身赴任の日常生活の一コマ。さてお楽しみに。

 


 
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おやじバンドパワーで被災地支援を

2011-04-24 23:43:24 | Weblog


           【おやじバンドのザ・ファンクスの皆さん】



 夕方市内のホテルで、「東日本大震災チャリティ おやじバンドパワー」というイベントが開催されました。

 これは市内の三つのおやじバンドが合同で開くチャリティライブで、入場料3千円のうち千円を被災地の義捐金に充てようというもの。

 出演メンバーは市内でライブ活動をいまも継続しているバンドたちで、イエローヴァリーズ、ザ・イレブンプラス、ザ・ファンクスの皆さんたちで、イエローヴァリーズのメンバーである谷さんの息子さんが岩手県で被災したことからバンド仲間とともに支援に立ち上がったというのです。

 会場は丸テーブルが所狭しと並べられ、片隅にステージが。ビールやウィスキー、ソフトドリンクなどが飲み放題で、焼きそばやお寿司、その他おつまみなどが机に並べられてゆきます。

 会場を提供したキャッスルホテルサンからもこのイベントには10万円のご寄付が戴けたほか、市内洋菓子組合や障碍者の皆さんが作っている品々を売っている「ぴゅあめいどまーけっと」さんからもチャリティの品々が寄せられました。

 市民がこうして楽しみながら支援をできる機会と言うのは良いですね。
 

    ※     ※     ※     ※     ※


 バンドの一番手は市役所の職員が中心になった6人メンバーの「ザ・ファンクス」。加山雄三を中心に、松山千春から沢田研二まで歌謡曲全盛の頃の懐かしいメロディが会場を沸かせます。


 ステージのすぐ前は広くあけられていて丸テーブルが置かれておらず、最初はその意味が分からなかったのですが、演奏が始まると会場は一気にヒートアップ!

 会場内の男性もご婦人方も多数ステージ前に集まってダンス・ダンス・ダンス。皆ノリノリ、踊っていると楽しいんでしょうねえ。


           【数人が曲に合わせて踊り始めると…】



           【もうあっという間にダンスホール状態】


 後から遅れてきた市長も、周りから踊りの輪に引っ張り込まれて苦笑いしながら最前線でちょっとテンポの異なる踊りを踊っていました。

 
 二番手はザ・イレブンスという11人構成。こちらは若い女性がボーカルで、これまた懐かしい山本リンダからフィンガーファイブなどをアレンジ豊かに聞かせてくれました。


           【ザ・11+の皆さん。女性ボーカルもまた楽し】

 
 釧路のどこにこれだけの人がいるのか、と思うくらい。要は楽しいことがちゃんとあれば人は出てくるのであって、そういう集積が町なかから消えてしまっているということなのでしょう。

 毎週末はまちなかでおやじバンドの演奏会&ゴーゴー大会なんてどうだろう。ちょっと古いか…(笑)


 ごく普通の人たちの楽しみが支援やまちづくりにつながるような工夫ってまだまだ足りません。おやじバンドの活躍を見てそう思いました。

 併せて、みんな二枚目の名刺を上手に使っていることもわかりました。人生を楽しむというのはこうでなくっちゃ!


 帰り道の幣舞橋もきれいでした。


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【おまけ】民間企業の情報発信

2011-04-23 22:36:04 | Weblog
 家の近くに新しい大型ショッピングセンターができたという記事をアップしましたが、ネットにチラシはないものかと検索をしてみると、「TonTonくしろ」というサイトを見つけました。

 新聞等と一緒に配られるチラシと同じものをネットで見ることができますが、その範囲は道東一円で範囲の広さに驚きます。


           【大きさこそ小さいけれど内容は同じ】


 おまけにペン機能がついていて、要チェックの品にはマークをつけて印刷をすることも可能だし、買い物メモも書き込めるなどよくできている。


           【これで○を付けて印刷すればよいのです】


 しかもこのサイトのトップページには地域のイベント情報カレンダーがあったりツイッターによる情報提供もしている。


           【トップページに機能満載】



           【私もツイッターをフォローしてみました】



 広告情報提供という分野でできることはなんでもやろうという姿勢が良くうかがえます。

 自分の商品をいかにして世の中に広めるかという努力に限界はない。こうした民間の動きに比べると、行政は圧倒的に鈍感だしやれることをやりきっているとは言い難いと思います。

 情報提供などの分野はもっともっとやれることがあるはず。

 民間企業の動きに非常にインスパイアされる思いがしたので自戒を込めて書き残しておきまする。



【重ねてお知らせ】
 明日24日(日)からの釧路新聞一面の240文字のショートエッセイ「番茶の味」は私が一週間執筆します。もう原稿は送り込んでありますが、240文字というのは実に難しい。短すぎるからね。
 文章を自分のブログで紹介する許可はもらってあるので、背景なども含めてもう少し長い文章でお届けするかも。

 まあご覧になってください。 
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新規出店の地域貢献

2011-04-23 21:57:26 | Weblog

           【新しいショッピングセンターのオープン】


 市内中心部に新しく大型ショッピングセンター「ビッグハウス釧路店」が開店しました。

 ビッグハウスは道内各地でショッピングセンターを経営するアークスグループの傘下にあって、イオングループとは熾烈なライバル関係にあるところ。

 場所は市内の名門小学校だった旧旭小学校の跡地に展開されており、私の家からは徒歩三分という極めて至近の距離で、しかも来週には同じ敷地内で準備中のヤマダ電機もオープンすることになっています。

 これまで釧路ではショッピングセンターは大型駐車場スペースを求めて郊外に多く展開してきたのですが、その結果空洞になった中心市街地に客を呼び込もうと展開する新しい試みと言えます。

 中心部の商店街は疲弊の度合いが目立ちますが、ここでの集客を市内への回帰と捕えてまちなかに新しいビジネスの流れができるかどうかが注目されるところです。

    ※     ※     ※     ※     ※

 
 何しろ家から近いということもあって、オープン初日の様子を見に行ってきました。

 9時からの開店と言うことで8時50分頃向かったところ、駐車場ではもう買い物を終えた人たちが車に荷物を積み込んでいます。

「開店は9時じゃなかったっけ?」と女性店員さんに声をかけると、「今日は8時半から開店しています」との返事。どうやら客の多さに耐えかねて開店時間を早めたようです。

 商品スペースも大きい分、売られている品ぞろえも豊富。店内は広くて明るく、新しい店舗らしい活気が伝わってきます。

 
【地域に溶け込もうとする努力】
 入って左側の、屋上駐車場へ向かう階段の踊り場には旧旭小学校の校歌の歌詞と教育目標が黒板に書かれたようにして飾られています。




           【旧旭小学校の思い出が残されています】



 また敷地内にはかつて置かれていた二宮金次郎の銅像もありました。こうした取り組みで、地域の皆さんにもここが旭小学校だったという心の拠り所が残ることでしょう。


           【二宮金次郎の銅像も残っています】



 お酒のコーナーには今売出し中の「くしろ夕日ハイボール」が作れるセットのコーナーもありました。サントリーのトリス<エクストラ>とソーダ水、それにグレナデンシロップが棚に並べられています。これもまた面白い切り口ですね。


           【くしろ夕日ハイボールのコーナーです】



 またこの敷地の建物の二階部分には、津波の際の避難地として提供いただけるスペースが用意されています。

 企業も地域住民に支持されるためにはこうした地域貢献が評価される必要が高まっています。


 さて、店内で一時間もするともうレジは大混雑。千円以上お買い上げのレシートを見せると先着2000名様に紅白の大福餅をプレゼント。

 私もしっかりいただいてきました。美味しい~。




    ※     ※     ※     ※     ※


 まちなかにショッピングセンターができないのは駐車場スペースが取れるような使い勝手の良い一団の土地が安く手に入らないから。

 それが小学校跡地というまとまった画地で、しかも近年は中心市街地の土地価格も値下がりして手頃になっています。

 都市計画の用途地区の変更などまちづくり計画の見直しもありましたが、民間企業の目で成立するようなまちなかの商業機能は重要です。

 商業機能を充実させることで人の流れが変わればコンパクトシティ化する際の核として誘因の魅力になることでしょう。

 今の住まいはこれまで食・住・遊(繁華街)が近い便利な土地でしたが、これで商も近くなりました。アパートの住人が少しは増えるでしょうか。  
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津波被災時の反省会

2011-04-22 23:45:41 | Weblog
 大震災から一か月が経過し、新年度の人事異動もひと段落。

 防災担当の方から、各課に対して今回の震災対応での最前線で感じたトラブルや困りごと、改善提案などを集約した認識共有会議を開催しました。

 実に多くの意見が寄せられて、なかなか解決できない問題から気が付けばすぐにでもできそうな事柄まで実に幅の広い問題意識が改めてわかりました。

 まだ記憶に新しいうちにこうした課題を整理しておくことは極めて意義が深く、次の災害時に向けた格好の資料になる。

 問題点を大別すると、①市民が避難した避難所における問題点、②情報の収集・発信・受信体制の不備、③橋梁の通行止め問題、④要援護者に対する対策、⑤地域防災計画等の見直し問題、などに分けられるようです。以下少しおさらいをしてみます。


【1.避難所における問題】
 避難所ではテレビやラジオのないところも多かったようで、市内の被災状況などがほとんどわからないことが不安を増したようでした。

 現場に詰めた職員たちも、被災状況や情報を訊かれても職員自身に情報が入っていませんでした。これは大いに改善の必要があります。

 また、一晩で避難民1600人分のお弁当を用意することになりましたが、大手のショッピングセンターなど販売を中心とするところでは「店にあるもの以外は調達できません」と言われたとのこと。つまり、おにぎりのように調理するようなものは販売系のショッピングセンターでは手に入らないわけで、コンビニなどもあっという間に売り切れてしまって役に立ちません。

 それに代わって弁当調達に力を発揮してくれたのはまちの食堂やお弁当屋さんたち。お弁当と言ってもおにぎりが二個の簡単なものでしたが、それでも大量のご飯を炊いて調理して運ぶとなるとそれなりに時間がかかります。

 やはり調理をするという点で時間のロスが出ますし、おまけに市内の枢要な橋が通行止めでは運ぶのにも時間のロスが発生。現地に何時に食料が届くのかを正確に伝えることも難しくなり、現地ではやきもきしたとのこと。

 これらなどは、橋が落ちてしまったらどうする、というところまでのシミュレーションが必要だったということでしょう。

    ※     ※     ※     ※     ※

 また、乾パン、ボトル水、毛布などの備蓄もいざ使って見ると足りなかったり、紙おむつや赤ちゃん用の粉ミルク、マスクなど、あればいいなと思う品々にも気が付いたよう。これらもノウハウを集約しておく必要があるでしょう。


【2.情報の収集・集約・発信体制の不備】
 実際には大津波警報が発令されると職員自身も危険個所へは赴けないので、詳細な被害状況を収集することが難しくなります。

 しかし消防本部によるライブカメラや現実には道路封鎖のために現地へ赴いた職員など、現場を見ている目もあったわけなので、そうした情報をとにかく集約する体制を整えるべきでした。

 またホームページの担当は、情報は入ってくるもののそれの信ぴょう性を確認して何を発信すべきかの判断に混乱があったと言います。

 特にラジオでは地元FM局の「FM釧路」の方が市役所に詰めてくれて道路交通情報など与えられた情報をひたすら放送し続けてくれていました。

 しかしそこへも流すべき情報が定期的に的確にそろわなかったことや、FM釧路ではそうした情報を流しているということが周知されていなかったこと、またラジオのない避難所も多かったうえに、テレビのあるところではテレビとラジオの両方から音を流すのは現実的ではないなど、課題も多く見つかりました。

 これらについてはネットや衛星電話など避難所や職員への情報手段の確保、職員が携帯でもアクセスしやすい情報提供サイトの共有や、ツイッターやフェイスブック、ブログなど新しい情報発信ツールの利用可能性などについて議論と対応が必要になるでしょう。


【3.橋梁の通行止め問題】
 今回の大津波警報では、海に近いところから幣舞橋(国道)、久寿里橋(市道)、旭橋(道道)という管理者の異なる三つの橋がすべて通行止めになりました。



           【中央の三つの橋が通子止めになると交通はマヒ状態です】


 橋が落ちていなくても通行できないのですから人とモノの流れは大きく阻害されました。

 おまけに、「警報」が出ている間は機械的に通行止めになるというマニュアルのために、大津波警報(6m想定)が津波警報(2m想定)に下がってもなお道路は通行止めが続きました。

 市道の久寿里橋だけは市長が管理者と言うことで津波警報に格下げになった段階で通行止めを解除したのですが、この間の不便さは大変なものでした。

 今後は道路管理者に警察を加えたテーブルで、もっと現実的な通行止め解除の条件に付いて話し合いをしようと考えています。

 しかし同時に、もしも橋が落ちてしまったらどうする、ということも考えておかなくてはならないので、それもまた想定が必要です。

【4.要援護者の問題】
 釧路には現在要援護者登録者の名簿が780名を数えています。

 津波による避難となった今回は、その名簿にしたがって担当者が一人一人連絡を試みましたが、すでに非難して連絡がつかない場合や、「うちは大丈夫だから要りません」というところなどがあって、非効率だったという反省がありました。

 また職員も対応しますが、地域住民同士で対応している要援護者も多く、また市役所内部でも福祉班、総務班、市民環境班、消防班など対応する部所が複数ありそれらに統一が図られるか検討が必要です。

 さらに、上記で述べたように橋が通行できないという想定のもとで避難支援に迎えるのかというところをもっと入念に想定しておかなくてはなりません。

 車いすによる避難者もいましたが、大変だったのはストレッチャーでなくては動けない方もいたということ。これらは一度消防本部まで取りに行ってから現地に向かったのだそうで、津波到達までの時間勝負の中では対応に一考が必要です。

 
    ※     ※     ※     ※     ※


 こうした数多くの反省と意見を集約して今後は地域防災計画の見直しに反映させる必要があるでしょう。

 これまでの災害想定はどれも一緒で、近くの避難所へ避難するというだけのものだったのですが、これからは津波による被害想定だけを別途おこして対応するような事前計画が必要です。

 さらに、被害を受けてもなお業務の継続と復旧を図るための「業務継続計画(BCP)」と呼ばれるものも策定することが必要です。

 そしてなにより、今回の地震と津波を改めてきっかけとして、市民に対する防災・避難意識の向上を図りたいところです。

 ワークショップや対話集会など、きめ細かな対応をモデル的に行うことで関心を寄せる工夫をしたいものです。

 防災は典型的な生涯学習の一項目。被災時には自助が七割で共助は二割、公助は一割と割り切って、自分自身の命の助かり方について関心を寄せていただきたいものです。

 
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追悼:「元キャンディーズ」スーちゃんの訃報

2011-04-21 23:42:21 | Weblog
 
           【MSN産経ニュースより http://bit.ly/hyiDM1


 夜になって元キャンディーズのスーちゃんこと田中好子さんが乳がんで亡くなったという報に接しました。享年55歳とはまだまだ若いのに残念です。

 このことをツイッターやフェイスブックで話題にするとたちまち同世代の男友達から、哀悼の意が寄せられるとともに「どの順番で好きだったか?」という女性の好み論争が始まりました。

 「私はスーちゃんが一番だった」「僕はミキちゃん派」「俺は断然ランちゃん!」と好みは人それぞれ。

 ちなみに私はスーちゃん、ランちゃん、ミキちゃんの順でした。


    ※     ※     ※     ※     ※


 この頃の記録を見てみると、1977年(昭和52年)7月17日に、 日比谷野外音楽堂でコンサート中に突然の解散を宣言します。

 そして1978年(昭和53年)2月25日にシングル「微笑がえし」がリリースされ初のオリコン1位を達成。

 1978年(昭和53年)4月4日: ファイナルカーニバル(後楽園球場/55000人)をもって解散、という歴史になっています。

 キャンディーズが印象的なのは、ちょうどこの期間は私自身が札幌で同僚三人とともに浪人生活を送っていた一年で、その最後の時期に解散前のラストシングル「微笑みがえし」が大流行になっていたから。

 「微笑みがえし」の歌詞の中の冒頭にある、

 ♪春一番が掃除したてのサッシの窓に
 ♪ほこりの渦を踊らせてます

 ♪机 本箱 運び出された荷物のあとは
 ♪畳の色がそこだけ若いわ

 …という部分は一年間の苦しくも楽しかった浪人時代を経て、それぞれが進学の新しい道へ進むときの情景と重なっています。

 そして最後の

 ♪1 2 3(アンドゥトロワ) 三歩目からは
 ♪1 2 3 それぞれの道

 ♪私達 歩いて行くんですね
 ♪歩いて行くんですね

 という歌詞通りに四人全員がそれぞれの道へと進んだのでした。

 「微笑みがえし」作詞は当時売れっ子の阿木燿子さん。いい作品でした。


 流行り歌は心の中のインデックス。そこを開くと青春の一ページが克明に思い出されます。思い出をありがとう。

 スーちゃんのご冥福を心からお祈りします。  合掌
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【おまけ】釧路新聞「番茶の味」に4月24日から登場決定

2011-04-20 23:55:00 | Weblog
 地元釧路では名士の登竜門とも言われる、釧路新聞の一面コラム「番茶の味」について、今週末の4月24日(日)からの一週間を執筆することになりました。

 書く分量は、16文字×15行=240文字という大変短い文章ですが、短いと余計に難しくなって執筆に汗をかいています。

 釧路新聞社さんからのお許しが出れば、原文をこちらでも紹介するとともに、各号の執筆の裏話なども書いてみたいと思います。


 週末からの一週間をどうぞお楽しみに。釧路新聞も読んでね。
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