釧路商工会議所青年部(YEG)によるパネルディスカッション。テーマは「リバーサイド活性化に向けた『協力と連携』」で、無事終了しました。
テーマは釧路川下流に新しくできる耐震岸壁を使ってどのように地域が活性化できるだろうか、というもの。耐震岸壁とは繁華街の末広町が近いので、こうした繁華街活性化も当然視野に入ってくるのです。
パネリストは私のほかに、釧路港おもてなし倶楽部事務局長の浜屋宏隆さん、釧路青年会議所理事長の大澤恵介さん、くしろザンギ推進協議会副会長の後藤公貴さん、そして釧路公立大学経済学部三年生の秋山理子さんの五人。そして、コーディネーターは、釧路YEG Loveくしろ委員会副委員長の本間弘人さんです。
冒頭私からは耐震岸壁ができることで、これまできれいとは言えない倉庫群の前に着眼していたのが、きれいな岸壁と同時に正面には幣舞橋やMOOなど釧路を代表する風景がおもてなしをすることができるようになりました。
また、幣舞橋とはまた違った新しい夕日スポットとともに、イベントの可能性が広がったということでいろいろな提案をしてください、とお伝えしました。
おもてなし倶楽部の濱屋さんからは、「船で港に着く旅人が何に感動するかと言うと、出迎えと見送りなのだそうです。旅の旅情を一番感動的にするのがペンライトと紙テープでのお見送り。6月18日に入港する『ぱしふぃっくびいなす』の出港は夜の23時ですが、ぜひ大勢の市民の皆さんにお見送りをしてほしいと思います」とのこと。
釧路青年会議所の大澤理事長からは、「耐震岸壁と言ってもただの場所にすぎません。そこで何ができるのかを考えたい。実は私自身釧路夕日プロジェクトにもかかわっているのですが、いくら夕日がきれいと言っても、『それが何になるの?』と言われてはおしまい。知恵を出したい」という発言がありました。
くしろザンギ推進協議会の後藤さんからは、「昨年フードバトルで多彩な食のイベントが大きな支持を得ました。今年はまだ多彩な食の祭典で行くのか、ザンギでの盛り上げをしようか迷っています。でもいろいろな人との連携で盛り上げたい」という発言。
そして津別町生まれで北見の高校を卒業したという秋山さんは、「友達とまちなかに何が足りないんだろう、という話をしますが、やはり交通手段、体を動かして楽しめる場所が足りません。おまけにたいていの用事は郊外にある大学の近くで足りてしまうので、わざわざまちなかまで出てくる用事もありません」という厳しいよそ者の声。
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二巡目では私から「大澤さんがおっしゃるように耐震岸壁は単なるモノに過ぎません。モノゴトと言うけれど、モノができれば普通はそこで事が起こって楽しさや思い出が作られます。満たされた世の中ではそれが起こりづらくなっていますが、事をどう起こすかということを意識してはいかがでしょうか」と発言。
さらに調子に乗って「もっともっと一人一人が情報発信源となるような実践が必要です。誰かがやるだろうではなく、自分がその半歩、その一歩を踏み出さなくてはいけません。まちづくりに一発逆転満塁ホームランはありません。身の回りにあるものを活かしてコツコツと続けることしかないでしょう」
「例えば『くしろ夕日ハイボール』なんて最高のご当地ドリンクだと思って絶賛しているのですが、これをどれくらいの釧路市民が本気になって面白がっているでしょうか。論語に『近者悦べば遠者来たる』とありますが、皆が釧路を徹底的に面白がることが活性化への一番の近道だと思います」
「できないことを『やろうよ』とは申しません。でもできることをしないのでいるのではもったいないと思いませんか」
…ついつい調子に乗って、時間を随分使ってしまいました。
最後に公立大学の秋山さんこと”アッキー”からは、「大学生の多くはアルバイトに忙しくてなかなか社会に参加できません。吹奏楽をやっているので発表をしたいとも思いますが、無料か格安で発表の場になるような場所を提供していただけないか、といつも思っています。今日はそれをお伝えしたかったです」という発言があり、小父さんパネリストたちは(若者に夢を与えるような街づくりに頑張ろう)と決意を新たにしたのでした。
一緒に参加してくださった皆様、楽しかったです。
ありがとうございました。
【釧路港おもてなし倶楽部】
http://bit.ly/gDw2lk