いよいよ明日から、静岡の掛川で自転車ツアーに参加してきます。
飛行機は、丘珠空港と静岡空港を結ぶフジ・ドリーム・エアラインの飛行機で、彼は「この直行便があるおかげで、北海道は僕たちの身近なフィールドになりました」と言っていました。
私が掛川にいた15年ほど前は、まだ静岡空港ができていなかったので、掛川から新幹線で品川へ行き、そこから羽田空港へ移動してようやく新千歳行きの飛行機に乗る、という行程でした。
時間を計ると、ドアからドアまで7時間以上もかかる大変な旅だったものです。それがいまや到達時間は約半分になりました。
静岡の友人に言わせると、「静岡の人たちは、北海道に対して恋しているほどの憧れがあるんです。ところがそれに対して北海道の人たちから見ると、『静岡?静岡って富士山以外に何があるの?』といった調子で、全く関心を持っていないんです」とのことで、とても残念がっています。
歴史物語なんて北海道などとても及びのつかないくらい宝庫なのに、です。
おまけに、北海道の観光振興は、「とにかく北海道に来てください(お金を使って行ってください)」と言う割には、来てくれる相手の土地に行かないのではないでしょうか。
飛行機がお客を乗せて来て、それに乗ってこちら側の人たちが相手の土地を尋ねる、そういう交流があって初めてお互いが豊かになるwin-winの構図ができあがるのではないでしょうか。
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いま掛川で始まっている「互産互消運動」は、ただお互いにない産物を交換しようというような単純なものではなくて、最後はお互いの人と人との交流を目指すものなのではないか、というのが私の理解です。
ただお金を媒介した経済行為としての交易に終わらずに、それを互いの「人」が持ち寄って面白がるという交流という人間的行為の先に、豊かな地域の暮らしがあるのだと思うのです。
さて、そんなわけで、ほぼ一年ぶりの掛川訪問。今回は自転車で懐かしい街並みを走って古い友達に会ってこようと思います。
掛川の後は、伊豆半島の突端の下田市も訪ねるつもり。ペリーにまつわる歴史が楽しみです。
「久しぶりだねー」
そんな友達に何人会えるでしょうか。