北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

後世、語り草になる時代

2017-01-31 23:46:18 | Weblog

 

 ここのところ、毎回のニュースは冒頭のアナウンサーの言葉が、判で押したように、「アメリカのトランプ大統領は…」から始まるのを眺めながら、暗澹たる気持ちになってゆきます。

 映画の中の悪役や漫画の中のいじめっ子でも、もう少しユーモアがあったり弱みを見せたりするものですが、今のところはトランプ無双状態が続いています。

 政治とは、利益を受ける人と不利益を被る人との間の微妙な調整を行って、実行したことと実行できなかった(しなかった)ことを秤にかけて、最も不満を少なくする技術のことだと思っているのですが、彼の場合はそういう基準が自分自身のようなので、政権運営がスタートしたばかりとあって、だれもブレーキを掛けられないようですね。

 そろそろ影響がアメリカ国内だけではなく、周辺関係国にも及び始めて、日本も無傷ではいられないようで、腰を据えた構えが必要になりそうです。


          ◆ 

 ゾンビ映画だったら、途中で嫌われ者だった脇役が最後に主人公を守るために自分を犠牲にするという定番シーンがありますし、童話の中には、死ぬ間際に嫌われる王様の話が出てきます。

 ある王様は自分の死期を悟った時に、敢えて悪ぶって周りの者から嫌われ、疎まれるような行為をしたのだと。

 やがて嫌われ者の王様は死んで、王子が新しい王位についた時に国民のだれもがほっと安心して「これでようやく今までとは違う素晴らしい世になるだろう」と新しい王を歓迎します。

 しかしそれが、新しい王が国民に歓迎されるための、亡くなった王による深謀遠慮だったことは知られない、と言うお話でした。

 トランプ大統領を生んだ原因は、実はオバマ大統領にあったのですかね。

 社会のバランスを取る行政スキルは難しい。行動が悪くても本人のキャラクターで許されてしまう場合もある。説明力もあった方が良いと思いますが、下手に説明しない方が揚げ足を取られないという考え方もある。

 絶対に後の世の語り草になる今この時だからこそ、何が起きているのかを真面目に見ておいた方が良いと思います。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 子供のうちから身近にありたい | トップ | まずは足場をつくる、全ては... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事