先日行きつけの床屋で釣り好きの店長と床屋談義に花が咲きました。
「釣りは行っているんですか?」
「ええ、年明け早々に朱鞠内湖でワカサギ釣りをしてきました」
「それは良いですねえ、釣れましたか?」
「うん、それなりに。でもそれよりも現地であった釣りの達人が面白かったです」
「それはどういうことですか?」
「彼らがポイントへ行ってもなかなかテントを張って釣りを始めないんだよ。変だなあ、と思ってその日の夜に宿で『今日の朝方はどうして釣りを始めなかったんですか』と訊いてみたら、『あれは魚探で地形を調べていたんです』と言うからびっくり。なるほど"かけ上がり"の地形を探すのに時間をかけていたというわけなんだ」
「ああ、その話は僕は『釣りキチ三平』の漫画で見たことがあります」
「ええ、ほんと?」
「はい、釣りキチ三平では、三平がワカサギ釣りの試練を与えられたのに全然釣れなくて、そこに変な爺さんが現れて、湖を潜るんです(笑)。それで水面下の地形を知って、ようやくポイントがわかるんですが、それからはばっちり連れて試練をクリアする、という話だと思いました」
「すごいなあ、さすがは矢口高雄先生だ。ワカサギ釣りのことをその当時からわかっていたんだね」
「釣りのことは釣りキチ三平から相当学びましたね(笑)」
あとから調べてみたらこの話はKCコミックス『釣りキチ三平』22巻のことだとわかりました。
改めて昭和の漫画のすごさを思い知ることに。
これは『釣りキチ三平』の漫画を大人買いしないといけないかな。
【釣りキチ三平第22巻より】
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